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#忘れられない恋物語
彼の目にわたしは映らないから
怖そうな見た目でとっつきにくい。彼に抱いていたのはそんな印象だった。
人見知りなこともあって、彼とはシフトが被らないといいなとぼんやり思っていた。そんなわたしの気持ちを知ってか知らずか、彼と一緒のシフトになることはほとんどなかった。
*
でもある日、どうしても人が足りないと、彼とわたしの2人きりのシフトが組まれた日があった。自分から話しかけることもできず、時計ばかり見つめるわたしに、彼は柔ら
怖そうな見た目でとっつきにくい。彼に抱いていたのはそんな印象だった。
人見知りなこともあって、彼とはシフトが被らないといいなとぼんやり思っていた。そんなわたしの気持ちを知ってか知らずか、彼と一緒のシフトになることはほとんどなかった。
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でもある日、どうしても人が足りないと、彼とわたしの2人きりのシフトが組まれた日があった。自分から話しかけることもできず、時計ばかり見つめるわたしに、彼は柔ら