空腹
おもちは今日も飢えているようでした。
とっくにカラになったヨーグルトのカップをいつまでもいつまでもスプーンでカチャカチャとしているのです。
哀れに思った相方君は言いました。
「もう一つ食べたらいい」
そうできればどれほどいいでしょうか。
おもちは浅ましく側面をこそぐスプーンを止めないまま、チベットスナギツネのような目をしました。
おもちは今日も飢えているようでした。
とっくにカラになったヨーグルトのカップをいつまでもいつまでもスプーンでカチャカチャとしているのです。
哀れに思った相方君は言いました。
「もう一つ食べたらいい」
そうできればどれほどいいでしょうか。
おもちは浅ましく側面をこそぐスプーンを止めないまま、チベットスナギツネのような目をしました。