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逃げる、じゃなくて、かわす
例えば誰かにひどい言葉を投げつけられたとき。
素知らぬ顔で水面下では攻撃されていたとき。平然と嘘をつかれていたとき。
そしてそれを知ってしまったとき、
心臓がバクバクして冷や汗がドッとふきだしてくる。
そして遅れて自己嫌悪と、言いようのない悲しみがやってくる。
そういう出来事は、
いつこんな感じでやってきますよー
とは予告してくれないので、いつも突然だ。
わたしはそんなことがある度に
一度まともにダメージをくらってから、
そんなはずはない、だってこのあいだまで…
って内で悩みがちだ。
でもそれはある意味、逃げなのかもしれないと最近になって思うようになった。
そうすればいつまでも被害者でいられるから。
もちろん、ひどいことをする人が善い人だとは言えないし、傷つけられた時点で間違いなく被害者だ。逃げなければ自分が壊れてしまいそうなこともある。でも、
そんなことのために自分の心を砕くのか?
無論これは傷つけた側の人を擁護するつもりの言葉ではない。
自分のために、ちょっとそこから離れてみたらどうか、という自分への投げかけだ。
そんな風に見下されていたなんて悔しいじゃないか。
辛いことや苦しいことがあったとき、
それを受け止め、乗り越えなければならない、と自分を縛るのはもっと苦しい。
だからたまには身をヒョイッとかわすくらいの心持ちでもいいかもしれない。
かわせるくらい心も足どりも軽やかな人間でいたい。
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