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まるちゃんはオウムの仲間らしい

ちっこくて愛くるしくてほっぺと爪だけは一丁前のオカメインコ、『まるちゃん』。

もこもこでふわふわであったかくて小さくてトコトコ付いてくるまるちゃん。通称、「もちふわ」。

この「もちふわ」、眠たいときの顔が可愛すぎる(笑)

「ねむ〜い」

まるちゃんをお迎えした時のことをふと思い出したので、ここに書き留めようと思う。

新型コロナウイルスが流行した2020年春。都内の大学から田舎の実家へUターンし、時間を持て余していたこともあり、(動物が苦手の)両親に内緒でこっそりオカメインコを飼うことにした。どうしてオカメインコにしたのかというと、まあるくて赤いほっぺと黄色い冠羽がピ◯チュウにそっくりで一目惚れしたから。あとは、個体によるものの比較的穏やかな性格をしているということを知ったから。あとは、個人的に生きとし生けるもの(動物や生き物)を愛しているから(毛虫さんはちょっと苦手です…ごめんなさい…)。

そんなわけで早速オカメインコを取り扱っている店舗を探してみると、県内にものすごく少なかった…!(時期的な問題もあるのかしら?)色々な店舗を検索したり電話をかけまくる中で「いない」という言葉に心折れつつ、もはや「意地でもオカメインコを飼いたい!」状態に。

そんなある日、個人経営の小さなペットショップのブログにたどり着いた。そこには可愛らしいオカメインコの雛の写真がたくさん!ブログの更新が過去の日付で止まっていたので期待と不安を半分ずつもって電話をかけると、「オカメインコの雛、たくさんいるよ」というのんびりしたおじさんの声。思わず「やった!」とガッツポーズで大喜び。

思い立ったら吉日。早速車に乗り込み、40分ほどでペットショップに到着。オーナーのおじさんはとても親切で優しく、さし餌の仕方を教えてくれて、怪我しないように少し羽根を切ってくれて、育て方を一から丁寧に教えてくれた。笑うと瞳が曲線になる、柔らかな顔立ちの素敵なひとだった。

もう一羽のオカメインコは警戒してたけど、まるちゃんは羽根を切られてもまんまるの瞳のままずっと大人しかった。オカメインコは初めてお迎えするので、大人しい方のオカメインコ(現在のまるちゃん)を飼うことにした(成長するにつれてワガママになることはこの時は知る由もない…)。

おじさんとバイバイして、帰りの車で今にも消えそうな声でピイピイ鳴くまるちゃんの入った籠を抱えた。何度か車が揺れ、籠がコトッと音を立てた。「怖いよね、ごめんね」と声をかけて少し窓を開ける。外はパン生地みたいな雲がふわふわと浮かぶ晴天。澄んだ風がさあっと頬をなで、まるちゃんをお迎えしたことを実感して胸が高鳴った。

「ここはどこ…?僕はだれ…?」

翌朝、まだ赤ちゃんのまるちゃんが心配で心配で、朝5時に起きてさし餌をした。

40℃に冷ましたお湯でパウダーフードを溶かし、プラスチックスプーンであげる。

最初は上手くできなくて戸惑ったけど、まるちゃんは口をベタベタにしながら一生懸命、とってもおいしそうに食べてくれた。

餌を食べ終えると、寂しいからかすぐにすり寄ってくる。

「どこにも行かないで!側にいなしゃい!」

眠たい時は毛玉みたいにもふもふになって、カキカキ(頭や首周りをなでたりかくこと)してほしい時は上目遣いで首を傾げてくる。

「まるちゃん」と呼ぶと返事しながらついてくる。 

「もふもふでしょ?」

カキカキすると気持ち良さげに大欠伸するけど、羽繕い中に触るとものすごく怒る。

少し離れただけで不安そうに鳴き出す。

あたたかくて柔らかい毛並みと、澄んだ瞳。

窓ガラス越しにて。キメ顔。「きら〜ん」

仕事で構ってあげられないとすぐ拗ねる。

家族との雑談中、人間みたいな話し声(鳴き声)で入ってくる(自分も人間だと思ってる可能性大!(笑))。

テンションが高い朝、はちゃめちゃなメロディを口ずさみ、楽しい歌を披露してくれる。

「うんしょ、うんしょ」

庭に大きな野鳥が来るとびっくりして身体を細くする。ついでに冠羽もピーンと立つ。

頭がおハゲちゃんなところ。

臆病な鳥どころか怖いものしらずの冒険家。でも水は大嫌い。

「ねえ、見て見て!」

向日葵のタネと紐が大好きで、イヤホンしてると噛んでくる。ついでに髪も毛繕いしてくれる(笑)

「もぐもぐ…小松菜うまっ!」

「出して〜」って籠のドア付近をいつもうろうろしてる。

全部の仕草が可愛くて、面白くて、可愛くて…もう親バカです(笑)

ここに来てくれて、本当にありがとう。

オカメインコの寿命は15年〜25年ほどみたいだからこそ、これからも末永く一緒に生きていく、大切なかけがえのない家族。

「まるちゃんです」

これからもずっとずっと、よろしくね。愛してるよ!まるちゃん。



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