2:食への執着とバター醤油ごはん
(※2024/04/20:タイトル改定)
わたしは80キロの特盛ぽっちゃりで、父より5キロ体重が重いのです。
身長180センチを超える父よりも、20センチ以上ちいさいわたしなのに、5キロも。
体型の違いも歴然です。
父はすらりと細長く、わたしは力士のようにたくましい。
父のお下がりにもらった2Lサイズのジャケットは、わたしには小さすぎました。
ある日の夏、わたしは洗濯物を畳んでいて思いました。
わたしのTシャツ、横幅が広すぎて正方形みたいだなあ、と。
それもそのはず、わたしの服はレディースの5L。
ほかの家族の3倍も食べる特盛ぽっちゃりを包みこむには、こうでなければ布面積が足りないのです。
さて、話は変わりますけれど。
いかにして特盛ぽっちゃりが完成したのか、びっくりするような食事内容を少しだけお見せしましょう。
実を言うと、特別なことは何もしていないんですよ。
ただ、家族と同じごはんを食べていただけ。
たったのそれだけなんです。
ウソです。
本当はバター醤油ごはんを毎日食べていました。
それだけじゃありません。
なんと、明太バター醤油ごはんに手を出すことすらあったのです。
罪悪メシという名の背徳のグルメですね。
チーズとバターはわたしの人生のパートナーです。
わたしが80キロの特盛ぽっちゃりまで成長するには、さほど時間はかかりませんでした。
20歳の頃にはすっかり脂肪という名の重装アーマーを着こなしていたのです。
しかし、我が家の女性陣はわたしを除いてMAX体重が55キロを超えたことすらありません。
背の高い父ですら、80キロの大台に乗ったこともないのです。
我が家のごはんは、たまに揚げ物は出てきますけれど基本的にはヘルシーなもの。
家族はみんな痩せていて、お腹ひとつ出ていません。
家族はみんな野菜が好きで、少食で、食の好みはわたしと真逆。
母だけは食べようと思えば食べられるタイプですけれど、そもそもみんな、あまり食に執着がないのかもしれません。
父なんてわたしが中学生だった頃、毎度のようにおつまみのポテトチップスを勝手に食べられていたのに、わたしを叱ることすらなかったのです。
仕事帰りの癒やしのひとときを何度も何度も奪われ、それでもポテトチップスを隠すことすらしなかった、無欲の塊みたいな猛者でした。
人はよく、太るのは遺伝が3割、環境が7割というけれど。
わたしにとっては、環境というより『ごはんを美味しく食べられる才能があるかないか』という点が大きいように思えるのです。
なぜなら我が家にはおやつがたくさん置いてあります。
なのに、それを食べるのはいつもわたしばかり。
あっても食べない。
その食への執着のなさが家族をスリムな体型にしているのでしょう。
では、最後のおまけに参考までに家族のごはんとわたしのごはんをどうぞ。
*・*・*・*
《おうちごはん》
〜朝食〜
・お味噌汁
・ごはん
・鶏肉の照り焼き
・ありあわせサラダ
・お茶
〜昼食〜
・そぼろごはん
・野菜炒め
・お茶
〜夕食〜
・野菜スープ
・魚のフライ
・ごはん
・ちょっとしたデザート
・お茶
《もちごはん》
家族のごはんと基本的には同じ。
だけど野菜はきらいなので抜き。
間食にはバター醤油ごはん。
おやつも食べる。
夜食にはインスタントラーメンにチーズを入れて大盛りのごはんを入れたものを食べる。
*・*・*・*
バター醤油ごはんは最高ですよ。
黄金色に輝く天国の入り口みたいな、そんな味がするのです。