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【地獄谷野猿公苑】わたしのなんでもない日々 vol.15
「週末はミステリーツアー(夫が独自に練った旅行プラン)行こうよ」と夫。
「は?みすてりーつあー?」と私。
私は先が見えない、予想できないことが苦手であるというのに、わざわざ不安の渦に巻き込もうというのかぁ…。
試しにボロを出さないか?
ちょいちょい「どこ行くの?」「なにするの?」と質問してみるも、「ミステリーツアーなんだからナイショだよ♡」と意外とボロを出さないしっかり者の夫。
結局、「温泉」「プチ動物園」「カフェ」のキーワードと「旅館泊」「行ったことのない所へ行く」という情報しか得られないまま、出発時刻の当日朝6時を迎えた。
私の第一予想は「蔵王で樹氷を見る」だったが、車が走る方向が全く違う方向であり、走行開始10分で見事に外れた。
第二予想は「富山」にしていたが、またもや車は違う方法を選択し走り続ける。
結局のところ、行くのは「長野県」で全く予想だにしていなかった地域。最後まで私を欺くことができて嬉しそうな夫であった。
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最初に訪れたのは「温泉」=「地獄谷野猿公苑」
テレビではよく目にする、お猿さんが温泉に入っている観光地。そう言えば来たことなかったね。朝の9時前に到着し、第一駐車場に停めることができた。3月も9日だというのに、寒波が居座っているためこの雪景色。スノーブーツに履き替え、新雪の上を歩く。雪の踏み心地はまさに「キュッキュッ」いう片栗粉のよう。
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歩くこと20分。ようやく入口に到着。いよいよお猿さんとのご対面です。HP上に出ていた「お猿さんの出勤予報は9時」という情報は見事に当たる。温泉に辿り着く前に、そこら辺の雪上で駆け回るお猿さんや、寒さしのぎで団子になっているのか?はたまた愛を確かめるために抱き合っているのか?思い思いに過ごすお猿さんたち。
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こ、これが噂のー!気持ちよさそうに入っており、見ているこっちまでほんわかしてしまう。ほんわかしていたのもつかの間、急に「キーッ‼」と奇声が上がり、水の跳ねる音がする。猿が猿にちょっかいを出し、プチ喧嘩が始まるのだ。温泉に入っているときに何もちょっかい出さなくてもいいじゃないか😮💨と私は思う。ちょっかいを出され、温泉から追い出された猿の体に張り付く、濡れた体毛の哀愁がハンパない。タオルで体なんて拭かないから、乾くまでどうやって過ごしているんだろう?往復時にすれ違う海外の方の多さにも驚いた。
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プチハイキングと寒さでカロリーを失った我々は早めの昼食を。
すき焼き屋さんでソースカツ重。
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お腹を満たしたあとはしばしのドライブへ。
次の目的地は「プチ動物園」=「大町山岳博物館」
山を嗜む人はそこそこ興味深いだろうが、普通の人は来ないであろうな場所。
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晴れていれば、過去に行ったことのある美しい山々が見えるのだが、このあいにくの天気のため眺望はナシ。山域に生息する動物の剥製や植物、昔の登山スタイルの変遷等を学び、お隣の付属園へ。ライチョウ、ニホンカモシカ、タヌキ、トビ、フクロウ等を見学。あんなに間近でカモシカ見れるなんて驚き。そしてやっぱりライチョウのモフモフした足が可愛くて好きだなぁ。山で偶然にもライチョウに会えるとすっごく感動する!今年もライチョウさんに会えますように。
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博物館をあとにし、最後に向かうのは「カフェ」=「三俣山荘図書室」
好んでしばしば訪れる、三俣山荘が関わっている図書室兼カフェ。気になってはいたものの、行く機会なんてないんだろうなぁと思っていたので、思いがけず行くことができて嬉しい。建物内のあらゆる段差に何度も転びそうになりながら、目的の3階図書室へ。
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私は珈琲、夫はジンジャーエールとジビエサルシッチャのホットドッグ。置いてあった本が気に入っちゃって、メルカリですぐさまポチる。古い建物であるため、誰も来ていないのにドアが勝手に空いて少しホラーだった。置いてあった信濃大町商店街マップを見ていて目に止まったお菓子屋さんのインスタから、「ここのクッキーがホワイトデーの贈り物として欲しい!」とひらめき、雪舞う商店街を夫婦二人ダッシュで駆け抜ける。
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偶然見つけたにしては雰囲気良すぎなお菓子屋さんで「近所にあったら毎日来たい。でも金土日しかやっていないのね…。」
「俺に食べてって言っていた」と夫がご所望したバスクチーズケーキが神レベルの美味しさだった。焦げ加減が絶妙で、とろりとした真ん中部分と硬めの背面部分のギャップを楽しめる。「この度のチーズケーキ」というネーミングのミルクティーチーズケーキも気になった。季節を変えて再訪したい、お店の名は「菓子ト珈琲Pinto」
スイーツ仕入れて向かうは今夜の宿泊地。
本日は3月9日であるため、レミオロメンの「3月9日」を聞く人が多かったであろうが、私の脳内では「こなぁーゆきぃー」と藤巻くんが歌う姿を思い浮かべるほどに、露天風呂では粉雪の舞う様を眺めながら頭寒足熱な温泉を楽しんだ。
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夕食(抜粋)はこんな感じ。仕入れたスイーツがあってこそ満腹になる量でした。
仕事で「私ばっかり頑張って馬鹿みたい」と思う場面(他の人が頑張っていないってのは私の思い込みである)が多々あり、泣きそうになっていたけど、千載一遇の好機で気分転換できた。
夫よ、いつもありがとう。次はキャンプシーズンインだね。
また楽しくキャンプしましょう♪
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
↓海老で鯛を釣ったわたしのバレンタインはこちら。余裕がありましたらどうぞ🍫