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fonteガラスペンは手頃な価格とアレンジ力が魅力

fonteガラスペンをご存じだろうか。fonteガラスペンは、さまざまな文具メーカーが集まる、日本最大級の文具の祭典「文具女子博」で大きく注目を浴びたアイテムだ。

私もTwitterで見かけてから、気になってしょうがなかったのだ。しかし、地方在住のため、なかなかお目にかかれなかったのである。だが、ついに通販で取り扱いが始まったので購入してみた。

fonteガラスペンとは?

「fonte(フォンテ)」は書店で買える万年筆やローラーボールなどを展開している。安価な価格設定と、キャップと軸が選べるカスタマイズ性が魅力。

書店で販売しているのは、書籍の取次販売を行なっている、日本出版販売株式会社が取り扱っているオリジナル雑貨のため。「komamono lab(コマモノラボ)」というブランド名で、さまざまなアイテムを展開しているのだ。

fonteガラスペンが話題になったのは、以下のことから。

  • 値段が安い

  • 別売りのキャップを付ければ持ち運びに便利

  • ペン先が外れ、軸が空洞になっているのでカスタマイズができる

ペン先のみガラスなので、税込825円とかなりお安い価格設定だ。別売りのキャップ(税込330円)と合わせても1155円と手頃な価格である。

参考までに、ガラスペンの一般的な価格を挙げてみた。
国内メーカーの取り扱っているガラスペン…税込1980円から
ガラス工房のガラスペン…4000〜50000円ぐらい(装飾の違いで値段が変わる)

ちなみに、私自身はガラス工房のガラスペンを高いと思ったことはない。繊細なガラス細工の技術を身につける時間を考えると、安いくらいにも思える。

fonteガラスペンのペン先は、無数に気泡が入っている。ガラス工房のガラスペンのペン先では気泡は見られないので、作りの違いなども値段の差が出る理由になる。

気泡が入っていることで、直接筆記に影響はない。たくさんのガラスペンを届けることを重視するが、見た目も作品としてこだわるかの考え方の違いだと思う。

なので、手頃なガラスペンも、ガラス工房のガラスペンも、それぞれの良さがあるだろう。

文房具の流行で、エントリーモデルの万年筆をきっかけに、万年筆ファンが増えた時期がある。fonteガラスペンも、今までガラスペンの購入をためらっていた方の、良いきっかけになるのではないだろうか。

fonteガラスペンをアレンジ

fonteガラスペンは、元々販売していたfonte万年筆の軸を利用しているので、中身が空洞になっている。このおかけで天然石やビーズ、ドライフラワーなどを入れるアレンジが可能だ。

また、別売りのキャップは12色展開。好きな色や、推しのメンバーカラーなど、自由に選べる楽しさがある。

文具女子博の先行販売後、思い思いのアレンジが施されたfonteガラスペンが、SNSを賑わせている。かわいくアレンジされた様子を見て、私も手に入れたら……と思っていた。念願が叶い購入できたので、さっそくやってみたい。

私が今回使ったのは、天然石のミックスベリル。少量販売で5.4g入っていた。

さざれ石だと約5g入る。fonteガラスペン用に天然石を購入するなら、「ネイルアート・レジン用」の少量タイプがおすすめだ。

実際に入れてみると、透明の軸に天然石が映えてかわいい。軸が軽いので、中に何か入れた方が筆記バランスも良くなる。

fonteガラスペンで実際に書いてみた

キャラメルと飴玉/夢野久作著

fonteガラスペンで実際に書いてみた。手持ちのガラスペンと比べてみると、字幅は中字〜太字ぐらいである。

書写に使ったインクはダイアミン。書いた文章は86文字あり、インクにつけたのは4回。画数によるが、インクに1回つけて約20文字書ける。

ガラスペンでなぞる文学 宮沢賢治幻燈館(つちや書店)

こちらのなぞり書きに使ったインクはペリカン。本文は52文字(句読点を抜くと42文字)あり、インクにつけたのは1回。カタカナとひらがな中心だったのもあり、思ったよりも書けた。

書ける文字数は、金属のつけペンと同じくらいで、ガラス工房のガラスペンよりは少ない印象。インクの粘度や用紙の仕様に左右される部分もあるので、参考程度にしてほしい。

ペン先は、つるっと書ける部分とカリッと書ける部分がある。値段を考えると十分な書き心地に思えた。

▼今回紹介したガラスペンはこちら。

▼書写に使ったインクはこちら。ダイアミンのラメ入りインク。

▼なぞり書きに使ったインクはこちら。ペリカンのインク。

はじめてのガラスペンにいかが?

fonteガラスペンは、手頃な価格とアレンジできる自由さが魅力。また、別売りのキャップでペン先が保護できるのがうれしい。

今まで、「ガラスペンが気になっていたけど、値段が気になるし、壊してしまいそう……」とためらっていた方にはぴったりの1本だ。

ご興味あったらこちらもどうぞ

文具マガジンやっています。文具レビューが気になる方はどうぞ。

▼初心者向け「ガラスペン」記事まとめはこちら。ガラスペンの魅力から使い道まで幅広く紹介。

▼個人的なガラスペンの選び方とその魅力について。

fonteガラスペンが気になったけど、使い道が思い浮かばない方はこちら。


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杉浦百香(もか)@ライター
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