見出し画像

“今年やりたいことリスト”が書けない方へ、ふせんで叩き台作りのススメ

年末から年明けにかけて、「今年やりたいことリスト」を手帳に書く方も多いのでは。一方で、いざ手帳を前にすると、何を書けばよいのかわからなくなってしまう方もいるだろう。

そんなときこそ、少し肩の力を抜いて、心の中にある小さな願いや憧れを丁寧にすくい上げる時間を作ってみてほしい。この記事では、より自然体で楽しくやりたいことリストを作る方法を提案したい。

目次の一番下「おまけ:やりたいことの一番星を見つけると、夢は加速する」は、完全に私のプライベートの話なので有料にしてみた。やりたいことリストの作り方は、無料部分にて完結している。


“My 100”を目の前にすると固まってしまう方へ

やりたいことリストが一般的になったのは、さまざまな手帳術の本や、雑誌の特集の影響だろう。特にその存在を知らしめたのは、ほぼ日手帳の巻末についている“My 100”だと思う。やりたいことリストに使うのをSNSなどで見かけ、始めてみた方もいるだろう。

けれでも、自由にやりたいことを書く方を横目に、なぜか自分のやりたいことリストが書けない。

そんな方は、

・Instagramでフォローしている人のようにきれいに書けない
・既存のフォーマットに収まらないから書けない

という「手帳はきれいに書くもの」という思い込みや、

・自分の夢を上手く言語化できないから書けない

など「やりたいことリストは手帳に書き込むもの」という思い込みがあるのだろう。どちらの場合も、“完璧を求めない”スタンスで始めることが大切だ。

別の媒体に叩き台を作ろう

いきなりやりたいことリストを手帳に書き出そうして悩んでしまうのだから、別の媒体に叩き台を作ればいいのだ。

具体的には、以下のような媒体を活用してみてほしい。

  • ふせん:自由に並び替えができるのが最大の魅力。最初から大きいスペースに書くのが苦手な方にも向いている。

  • スマートフォン: メモアプリはもちろん、書くよりも話す方が得意なら音声メモを活用してみても。Pinterestなどでビジュアルイメージを作るのもおすすめ。

  • マインドマップ:アイデアを広げながら関連性を視覚的に整理できる。大きいスペースの方が思いつきやすい方向け。

  • 他のノート:手帳はきれいに書かないと、というプレッシャーを感じやすい方はとりあえず他のノートに下書きしてみればよい。

今回はこの中でも、ふせんとノートを使った叩き台作りについて説明したいと思う。

ふせんとノートを使った叩き台作り

ふせんにやりたいことを書き、ノートに貼り付ける方法は、後から並び替えや追加が簡単にできるのが良いところ。だからこそ、「とりあえず思いついたことを書く」のに向いている。また、サイズ違いのふせんやふせんを複数枚使えば長い文章も書けるので、フォーマットの縛りに悩まされない。

次からは具体的なステップを紹介したい。

STEP1. 思いつくがまま書く
STEP2. ふせんを並び替えて、さらにやりたいことをブラッシュアップする
STEP3. やりたいことリストを作る
STEP4. スケジュールに落とし込む・実際に調べてみる

STEP1. 思いつくがまま書く

何も考えずに、ただ自分の心に浮かんだことをそのまま書き出してみよう。どんなにささいなことでも構わない。「おいしいパンを食べたい」「海辺でのんびり過ごしたい」といった小さな願いも立派なやりたいことリストの一部だ。

このステップでは、書き出すこと自体が目的なので、順番や内容の具体性を気にする必要はない。とにかく手を動かして、自分の中に眠る願いを解放する時間にしてみてほしい。

もし途中で行き詰まるようなら、「やってみたいこと」「行きたい場所」「叶えたい夢」といったテーマを切り口にしてみるとよい。そうすることで、思考が自然と広がり、さらに多くのアイデアを引き出すことができる。

ここでは、質よりも量を大切に。たくさんのアイデアを書き出すことで、自分でも気づかなかった新しい一面を発見できるかもしれない。

STEP2. ふせんを並び替えて、さらにやりたいことをブラッシュアップする

次に、ふせんに書き出したやりたいことを、ノートの上で並び替えてみよう。具体的な方法としては、以下のような分け方が考えられる。

  • 時期で分ける: 季節ごとや長期休みなどにやりたいことを分類。

  • 場所で分ける: 自宅、職場、旅行先など、実行する場所で整理。

  • ジャンルで分ける: 趣味、仕事、健康、美容などのテーマ別に分ける。

関連するもの別に分け、さらにやりたいことが浮かんだときは、ふせんに書き込み足していく。

また、“一つのやりたいこと”から“さらにやりたいこと”を派生させるのもおすすめ。

私の場合は、「久しぶりにスタンディングライブを観に行く」をテーマにやりたいことを派生させていった。

→「2時間立ちっぱなしでも楽しく観られるように体幹を鍛える」
「歯磨きしているときはスクワットする」
「姿勢をよくする」

→「ライブ会場の近くのおしゃれなカフェでランチする」
→「スタンディングライブで邪魔にならないカバンを新調する」

このように整理することで、やりたいことリストの全体像が見えやすくなり、次のステップに進む準備が整う。

ちなみに、「ふせんとノートの状態でも十分かも」と思った方は、あえて手帳にやりたいことリストを作らず、このままでOK。STEP3を飛ばしてSTEP4に進んでほしい。

ふせんを貼ったノートが大きい場合は、すぐに見返したいときのために、スマートフォンで写真を撮って壁紙にしたり、プリントアウトして手帳に貼り付けてもよい。

STEP3. やりたいことリストを作る

整理されたアイデアを基に、いよいよ手帳にやりたいことリストをまとめる。手帳の既存フォーマットを使う場合は、STEP2でふせんを並び替えとき、最もしっくりきた順番で書き写すのがポイント。

場所で分けた場合は、1つやりたい場所に行ったとき、ついでに他の行きたい場所に行けるかもしれない。時期でまとめた場合は、長期休み旅行の計画でやりたいことが複数盛り込めるかもしれない。

また、STEP2でやりたいことを書いたとき、手帳の既存フォーマットでは足りない、と気づいた方は思い切って別のところに書く。手帳のメモページでもいいし、他のノートでもいい。

Instagramなどで人気なのは、おしゃれなフォントやきれいなデコを施したやりたいことリストだが、自分が受け入れやすいフォーマットで書くのがポイント。

シンプルな箇条書き、小説風、シナリオ調、旅のしおり…もちろん手帳デコにときめく方は思いっきり素敵なページを作ってみてほしい。ただのリストではなく、自分にとって“見るだけで心が弾むページ”を目指そう。

STEP4. スケジュールに落とし込む・実際に調べてみる

最後に、やりたいことリストを実現するための具体的なステップを考えよう。「旅行に行きたい」という願いなら、まず行けそうな時期を考える。

シフト制や不定休などで、半年後の予定が読めない場合も、とりあえず自分の中で予定を仮押さえしておく。早めに予定を考えておくことで、上司に相談したり、職場の人に協力してもらったりと、休みの根回しがしやすい。

また、行きたい場所のリサーチをしたり、必要な予算を計算したりする。偶然まとまった休みが取れた場合、下調べしておけば予定が立てやすくなるからだ。直前で0から旅行の計画を考えるのは苦手な方は、特に早めのリサーチが重要。おっくうになってしまっては、チャンスを逃してしまう。

時間の掛からないやりたいことの場合、実際の時間や行動に紐づけるのがポイント。具体的には、「音声配信を聴きながらストレッチする」は習慣になるまで、スマートフォンのリマインダーに登録。「レディースデーに映画を観る」は曜日が固定されていたとしても、スケジュール帳に書き込む。とにかく目で見える形に残しておくのがおすすめ。

実際に行動に移すことで、リストがただの「願望」から「実現可能な計画」に変わっていく。行動が伴うと、さらに新しい目標が生まれることもあるだろう。

今年こそは“やりたいことをやる”自分になる

完璧なやりたいことリストを目指さず、まずは心の声に耳を傾ける時間を大切にしてほしい。別の媒体で自由にアイデアを広げ、整理できたら手帳にまとめる。もちろん、何度だって書き直していいのだ。そして、その願いを実現するための具体的な一歩を踏み出そう。

未来を描くという行為は、ただの夢想ではなく、自分自身を知って、日常を彩るための大切なプロセスだ。2025年が、手帳に刻んだ願いとともに輝く一年となるよう、ぜひこの方法を試してみてほしい。

ご興味あったらこちらもどうぞ

文具マガジンやっています。文具の使い方の他に、商品レビューも書いています。

▼手帳の使い方について詳しく知りたい方はこちら。私の場合、スケジュールやタスク管理のための「書く」手帳、手帳デコやシール集めなどの「楽しむ」手帳を、用途別に分けて使っています。

▼旅行やイベントなど“大きなやりたいこと”が実際に叶わなくても、計画を立てると“小さなやりたいこと”が動き出すんです。

おまけ:やりたいことの一番星を見つけると、夢は加速する

ここからは有料記事です。やりたいことリストの作り方は、無料部分にて完結しています。無料部分を読んで、「役に立ったな」と思ってくれた方は、私にコンビニコーヒーを奢る感覚でお付き合いしていただければうれしいです。

やりたいことリストを作るのは、未来の自分を動かす魔法かもしれません。そんな私の一番星の話を、ここだけの話として記録してみました。具体例として参考になったら幸いです。


ここから先は

1,308字

¥ 150

この記事が、共感できるな・おもしろいなと思って頂けたら、「スキ♡」を押してくれるとうれしいです。(♡はnote会員以外でも押せます)SNSでのシェアも大歓迎してます!