一陽来復の娘 10
↑の続きとなります。
祖母は、私の発言に、少し驚いた様子で、
…でも、まだ…と、目を伏せて、言いました。
そして、何かから守るかのような仕草をして、私を、ふわりとあたたかな気持ちで「包んで」くれました。
(…「何か」から、守ろうとしてる…?…あ…もしかして…?)
私が気付くと、祖母は、優しく微笑みました。
人は、一度大きく浄化されても、今まで作り上げた価値観等があり、それだけでは、急にはあり方を変えられない事があるのですが、
どうやら祖母は、母や姉、いとこ達等、身内が、未だ「そのよう」であると思っており、
それらの生者から、これからも送られてくるであろう「念」から、「私を守ろう」と、思ってくれているらしい事を、「感じ」ました( ;∀;)
祖母は、
" …私はね、お前は、手厚く、いろいろと、手をかけて大切に育ててもらっている子だと思っていたんだよ…とってもかわいく笑う、赤ちゃんだったし…
末っ子で、身体も丈夫な方ではなかったし、きっと、うんと甘やかされている、甘ったれに決まってる、と… "
と、昔のことを、話し始めました。
" ○○子達も、いつも、自分達はお前に苦労ばかりさせられていて大変、大変、と、そう、よく言って、度々(実家に)来ていたし…
手厚くしてあげて、いろいろ沢山持たせても、「本当にすごく大変、大変、辛いわぁ。」とか言いながら、本当にしょっちゅう来てねえ…
お父さんも甘やかすし、甘ったれな○○子だから、ある程度は仕方ないと思っていたけど、あまりにも言うから、お前は、家では、よほど「困った子」なんだろう、と… "
悲しそうな、情けなさそうな顔をして、呟き、ため息をつきました。
" …思い違いをして、お前に、冷たくしてしまって…
本当はお前は…ちゃんと、うちの孫に相応しい子じゃないか、と、思ってね…
だからね、今更だけど、お前を、うちの孫娘として、改めて、きちんとしたいと…
「うちの子」は、こういう風に、大人が、みんなで「大切」にするんだよと、知ってほしくて…
…本当に、遅いかも、しれないけれど… "
祖母の、申し訳なさそうな、生前の、「私」への態度とは全く違う、「優しい」声…
そこには、祖母の、様々な思いが滲んでいました。
(おばあちゃんも、大変だったんだね…(´;ω;`)
私は、祖母から受け取った「気持ち」を、胸に感じながら、
「…あのね、おばあちゃんのお陰でね、久しぶりに、子どもの心に戻れて、楽しかったよ。
亡くなってまで、こんな風に孫の面倒見れるなんて、おばあちゃんは、すごいね。
…でも、もう、大丈夫だよ。ありがとう。(*´ω`*)✨
と、言いました。
なぜなら…
私は、もう…おばあちゃんの助けを必要とする、小さな女の子では、ないから…
修行のような体験をする時期は終わり、大人になり、
自分の居場所を、見つけたのです。
なので、もう、大丈夫なのです。(*´ω`*)✨
「みんなからの念は、自分で何とかするよ。前よりは楽になったし。だから…うっ (・・;)
安心して、上がってね、と、私は言いかけたのですが、祖母の、
" 私はまだ、絶対に「動かない」からね 。"
という、きっぱりとした鉄の意思(^.^; を感じ、その時は、それ以上言うのをやめました…( ;∀;)
(もう亡くなっているし、本来は、「上がる」だけでいいのになぁ…(´・ω・`)
亡くなって様々な事が分かると、ご自身のお心の整理をして上がっていかれるのが、大方の亡くなられた方の辿る「流れ」なのですが、
祖母は真面目な人なので、どうやら、亡くなって「様々な事」を「知って」、
「何とかしないと」「やれることをしないと」、と、思った様子でした(^.^;
(…うーん、「真面目でいないといけない」という思いが、祖母を縛っているのかなぁ…? (´ε`;)
生きていれば、もしかしたら、また、その、「真面目さ」を「変えていく」事があるのかもしれませんが、
祖母はもう亡くなってしまっているので、今、そこを「根っこから変える」事は、ちょっと難しそうに「感じ」ました。
でも、このままでいい訳はありません。
(どうしたらいいんだろう…?( ;∀;)
おやつを食べながらも、つらつらと考えていると、
ブーン、ブーン…
スマホのバイブの音がなりました。
高校時代の友人からでした。
続きますm(_ _)m💦↓
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