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一陽来復の娘 12

↑の続きとなります。


" …私はね、昔、学校に通うのに、この辺を電車に揺られてはるばる通ったんだよ… "

知りませんでした。

私は、祖母はてっきり地元の学校に通ったものと思っていました。



" 昔は、小学校より上は、○○まで行かなきゃならなかったからね。女の子の足じゃあ、ほんとに遠くてねえ、大変だったよ。よく通ったねえ… "

この辺りは、今でも、緑豊かといえば聞こえがいいような、正直、田舎な雰囲気の所で、

今も、車窓の向こうには、○○山系の山が見えます。

当時は、本当に何もない所を、ひたすら電車が走るような様子だったであろう事は、容易に想像がつきました。


(祖母の努力家な所は、その頃からだったんだなあ(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)✨

と、感心していると、


"… ○○のおじさんはねぇ、この辺に住んでいて、こんな所から、うち(祖母の実家)まではるばる来てくれていたんだよ。

本当にいい人だったねぇ… "


などと、懐かしそうに、嬉し気に、

たくさん、たくさん、昔の事を話してくれます。



そんな祖母の話を聞いていると、私の知らない、生まれる前の話なのに、なぜだか、

だんだん、私まで懐かしいような、たくさんの親戚に囲まれているような、そんな気持ちになってきました。


祖母の話してくれる楽しくて懐かしい話を聞いて、
ほっこりし(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)✨

電車の丁度よい揺れの心地良さに耐えきれず、
うとうとしかけた頃、

「次は、○○です。」

車内アナウンスが聞こえてきました。


降りてみると、昔の雰囲気を残す駅舎から、大きな神社の最寄り駅の、「格」のようなものを感じます。

(素敵だなぁ…来てよかった(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)✨

などと思いながら、気持ち良く頬を撫でる風を感じつつ、歩いて行くと、

参道手前に、少し大きめの川が見えてきました。

すると、祖母が、

" あそこに見える川はね、昔は、お祭りの時は、人が入っちゃいけないって言われていたんだよ。"

「そうなんだ…( ・∀・)✨ステキー

" なのに、○○ちゃんが、小さい子達を引きつれて入っちゃって、騒ぎになってねぇ…

あそこの家は、あの頃は親子仲悪かったからねぇ…○○ちゃんも、お父さんに反発して… "

「そ、そうなんだ…?(;´∀`)

身内の黒歴史?を聞かされ、微妙な気持ちになりつつ(^.^; その川にかかる、大き目な橋を渡ると、

さっきまで、ガイドさんばりに雄弁だった祖母は、


ぴたっ


と何も言わなくなりました。

(あれ、何で…?神域に入ったからかな?( ・∀・)

と、不思議に思いましたが、祖母なりの考えがあるんだろうな、と思いました。


そして、ようやく、

目の前に、大きな鳥居が見えました。

(気持ちのいい所だなぁ…(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)✨

お宮から吹いてくる心地良い風に乗って、周りにある屋台からの、香ばしい、とても美味しそうな香りがしてきましたが(๑´ڡ`๑)✨

まずはお参りです(^.^;

手水舎で手を浄めようと、高い木々に囲まれた参道を進みながら、


(出来たらお守りも買おうかな…)

お義母さんが、最近体調が良くない、と言っていたのを思い出し、どんなお守りがいいかなあ、と考えながら歩いていると、

…あれ?

……あれ?(・∀・;)

………あれえ?(;・∀・)



進めば進むほど…

清々しい…

いえ、清々しい、とかいうレベルを超えた、


余計なものが、何も、

「ない」…


空間が広がっていました。


(…「閉じて」るのに、こんなに強く感じるということは…

…ここは…「星」のお社だ…)

そんな事が思い浮かびました。

真言宗系の寺院との神仏習合の歴史が長いお宮さんに伺うと、そのような「気」を感じる事はあるのですが、


…それにしても、まるで、宇宙そのもののような、

大きな大きな、澄みきった「気」が広がっています。


(何か、すごい所に来ちゃったなあ…(;´Д`)


こちらは祭事前という事で、より、その「気」が強く感じられるのかな?と思いました。


思ってたのと違う展開のような気がしたのですが(^.^; ←正直やや観光気分でした

(とりあえずお参りして、お守り買って、お団子を…)

と、思い、お参りを済ませ、お守りを買おうとした所、警備の方に、

「すみません〜これから祭事の準備があるので、こちらの方までで終了です〜」


と、目の前の方で終わりを告げられ、

お団子も、もう終了の様子でした( ;∀;)シュン…

(…大人しく、祭事に集中します…(^.^;)

私は、参列者の皆さんの脇に並びました。


続きます!三( ;∀;)↓



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