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コンディショニングの要、ビタミンの役割

ここまでの3大栄養素解説で、身体をつくる上で非常に重要であることは
理解していただけたかと思います。

それを踏まえた上で、今回紹介していくのは「ビタミン」

微量栄養素ですので、摂取量は多くありません。
しかし、必要量を摂取できているかどうかは
身体のポテンシャルを引き出す上で非常に重要
となってきます。

トレーニングをする人にとってのビタミンはどういうものか、
理解した上で、お食事にの中に組み込んでいきましょう。

サイクリストに必須のビタミン

ビタミンはどれも大事なのですが、サイクリストに密接に関わるものとしては3つ。

・ビタミンA
・ビタミンB群(1,2,6,12,ナイアシン,パントテン酸etc…)
・ビタミンC

と考えられます。

ビタミンA

主な作用としては、

皮膚・粘膜を健やかに保ち、視覚に関わる色素タンパク質の生成。
暗い場所での視力を保つ効果があります。

含まれる食材…(レバー、うなぎ、にんじん、ほうれん草、卵黄)

サイクリストにとって視覚情報というのは非常に重要と言えます。
トンネルや木陰などの暗い場所で、安定した視力を保つというのは見逃されがちですが、安全に走る上では必要です。

ビタミンB群

ビタミンB群は基本的に代謝に関わるビタミンです。
種類も多く、それぞれ役割が異なります。

主な作用としては、

・B1…糖質代謝促進
・B2…脂質代謝促進
・B6…タンパク質の分解・合成補助、ホルモンバランス安定化
・B12…赤血球の生成に関与、貧血予防

含まれる食材…(豚肉、レバー、にんにく、貝類)
他のB群は割愛

などがあります。

アスリートとして必要なエネルギーの生成能力を助けたり、回復力を上げたり、
酸素を供給する「血」を作るのに関与しているものもあります。

カーボローディングをする際や、連日のトレーニングを行う際は特に意識して
摂っておくとよ良いビタミンと言えます。

豚の生姜焼きとご飯なんか、最高の組み合わせと言えますね!

ビタミンC

レモン!のイメージが強いビタミンですね。
コラーゲンの生成に必須のビタミンで、皮膚を白く保ったりするなど
美容効果の非常に高いビタミンとも言えます(今は関係ないって?)

主な作用としては、

・活性酸素から身体を守る、抗酸化作用
・白血球の活性化による、免疫力の向上
・コラーゲン合成促進による、血管・歯などの健康維持
・鉄の吸収促進による、貧血予防

含まれる食材…(パプリカ、ブロッコリー、キウイ、レモン、いちご)

などがあります。

活性酸素というのは活動をする中で、自然とできるものですが
過度な運動で過剰に生成されると、身体に大きなストレスを掛けます。

回復力の低下を招くので、質の高いトレーニングを続けるのには必須の
ビタミンと言えるでしょう。
鉄の吸収を助ける役割もあり、貧血予防に有効です。

その他にも落ちがちな免疫力の向上や、血を運ぶための血管を健康に保つなど、
不足するとコンディションが下がる可能性があります。

ビタミンを摂るときの注意

ここまで紹介したビタミンだけでなく、
他のビタミンを摂るのも大事なのは言わずもがなです。

ただ効率よく吸収させるには、
水に溶けるのか、脂に溶けるのか
を気にしておかなければなりません。

ビタミンB群、C、葉酸
→水溶性ビタミン

ビタミンA、D、E、K
→脂溶性ビタミン

と分けられています。

栄養バランスの良い食事をしていれば特に気にすることもないのですが、
水溶性ビタミンに関しては、余分に摂ったものは尿に排出されます。

そのため、こまめに摂取する必要があります。
さらに熱に弱いので、最大限効率を上げて摂るのであれば調理法にも
注意しておくのが良いでしょう。


今回は見逃されがちなビタミンについてのお話でした。

普段、意識して摂ってなくても大きく問題はないかもしれません。

ただコンディショニングをする際には、少し気をつけてみてはいかがでしょうか?

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