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今日気になったニュース 2020/6/30
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今日は中国共産党による中国統治のなかで一国二制度が形骸化し,大陸における自由主義の砦が堕ちた日と記憶されるだろう.
明日になればわかると思うが,国家安全法が施行され,治安機関が新設され,司法の独立性が保証されなくなる.大陸における自由主義の火が消えかかり,中国共産党指導部による一方的な力による現状変更がまかり通ることが奇しくも証明されたこの日に,日本ではレジ袋有料化のニュースや新型コロナウイルスの話,政府の責任追求ばかりだ.狂っているとしか思えない.
どう考えたって今日のこの出来事は歴史の教科書に載るレベルの重大な出来事だと言えるはずなのに,あまりにも関心がなさすぎるのではないだろうか.
今日,僕等は歴史の目撃者となった.香港の自由は死んだ.運動家たちは明日からは身を隠さねばならないかもしれない.気づかないうちに当局に拘束され,厳しい尋問や拷問を受けるかもしれない.自由を叫んだ者は愛する祖国を捨てる決断を強いられるかもしれない.日本や韓国,台湾などの東アジアの自由主義国家は彼らを助けなければならない.
外交上では中国という強大な国家の前に大きな声をあげることは難しいかもしれない.だけど市民はどうだ,歪んでいるとは言え民主主義国家で思想や言論の自由が保証されている.倫理観に基づき行動し,国の政策や決定に異を唱えることが認められている国に生きている我々個人が彼らを助けることは何ら問題ないはずだ.
日本と中国は犯罪者引き渡し条約を結んでいる.中国が日本に対して引き渡しを要求してきたら彼らが日本に逃げ込んだとしても日本の警察当局により拘束されてしまうことがあるかもしれない.だが時間は稼げるはずだ.日本を通じて第三国への亡命も十分に可能なはずだと思う.
今防がなければならないことは中国における民主化運動の芽を当局によって摘まれないように守ることだ.そのためにできることはやらなくてはならない.彼らがもしも僕らを頼ってきたときは迷う事なく手を差し伸べる事だと思う.
香港で活動を行った周庭さんはこう言った.”日本の皆さん,自由を持っている皆さんがどれくらい幸せなのかをわかってほしい.本当にわかってほしい...”と.今こそ分からなくては.知ろうとしなくては.自由が侵害される世界はどこか遠いものではない.目の前で自由を巡って戦い続けている人がいる.権利は与えられるものじゃない,勝ち取るものなのだ.
自由をめぐる戦いはこれからも続くだろう.終わりなど見えないのかもしれない,当局の中には生きるために仕方なく弾圧に加担せざるを得ない人もいると思う.この戦いは香港人,中国人のためだけではない,日本人も,韓国人も,台湾人も自分のことなのだと認識する必要があると思う.香港は中国共産党にとってまだまだ始まりに過ぎない.備えよう,自由を守るために,戦おう,アジアの友人たちと共に発展できる未来のために,権力に怯えることなく住める世界のために.そして今は彼らが脱出するのであれば力を貸し,助けよう.
私、周庭は、本日をもって、政治団体デモシストから脱退致します。これは重く、しかし、もう避けることができない決定です。
— Agnes Chow 周庭 (@chowtingagnes) June 30, 2020
絶望の中にあっても、いつもお互いのことを想い、私たちはもっと強く生きなければなりません。
生きてさえいれば、希望があります。
周庭
2020年6月30日 pic.twitter.com/zEk2NwgU24