
今日気になったニュース 2020/7/20
僕が今日気になったニュースはこちら
ハッキングやサイバー攻撃が映画や物語の中の物でなくなったのはいつからだろうか.諸説あると思うが世界最初と言われるのが1988年のモリスワームと呼ばれる物ではないだろうか,それからおよそ30年.インターネット環境でのハッキングやクラッキング,いわゆるサイバー攻撃と言うものは巧妙かつ大胆に,そして大規模なものとなったと思う.
世界の潮流からだいぶ遅れて日本でもサイバー防衛隊なるものができた.そして相変わらず有事と判断された場合にのみ行動できるという.では果たして有事とは?
僕にはなんとなくハッキングやサイバー攻撃は蚊が人間の血を吸う行為に似ていると思う.血を吸われ,痕になってから痒みを感じて刺されたことを認識したりするし,肌に止まっている時に認識できれば払うこともできるかもしれないが大概は蚊取り線香をたくか刺されたことに後から気付くものではないだろうか.
これをサイバー攻撃に当てはめると,血を吸われた時点で攻撃側の目標は完全に達成されたことになると思う.そして残念ながら防衛省のサイバー防衛隊に関しては血を吸われ痕になったところに塗る薬でしかないのでは?と感じてしまう.蚊に刺されない環境というものは屋内であれば蚊取り線香をたいたり蚊帳の中に入ることだと思うし,屋外であれば虫除けスプレーなどだと思う.つまりサイバー攻撃に対して強靭な環境を作るためには蚊帳や虫除けスプレーを作ることなのだ.そしてサイバー環境下での有事とは蚊が肌に止まった時点で完全に有事では?あるいは蚊帳の中に入り込んだ時点で警戒をすべきなのでは?なんて思う.やられてからでは遅い.防空識別圏に入った時点でスクランブル発進するように,常に警戒監視をしなければならないのだ.
想定が甘い,なんとなく大丈夫だろう.日本は過去の失敗や過ちを精査する能力に欠けているのではないか.先の大戦に関しても深く学ぶことを忌み嫌い,考えないことをよしとしている面があると思う.
ただただ権力を嫌い,政府に権限を与えては戦前の繰り返しだという認識が戦後日本をここまで脆弱にしたと思う.国は国内の国民,企業に対してだけでなく,国外で活動する邦人や企業に関しても安全を保証する義務がある.安全保障にしろIT化にしろ分けて考えるのではなく,非常事態に国が迅速に適切に対処できる状況や環境を作らなくてはならない.
国の権限を制限することに躍起になりながら,有事に迅速な行動ができないことを批判するのでは全く筋が通らないと思う.