モノづくりって結局人間力だよね

中学生の頃に友人の家で見たSONYのマイコン(SMC-777c)をみて感動。それ以来コ…

モノづくりって結局人間力だよね

中学生の頃に友人の家で見たSONYのマイコン(SMC-777c)をみて感動。それ以来コンピュータに人一番興味を持ち、コンピュータ業界での仕事を生業にしています。 一人開発プロジェクトから、数万人月のプロジェクト責任者まで幅広い仕事をしてきたエッセンスを伝えられたらと思っています。

マガジン

  • 最後の暗黒大陸を乗り越えるために

    ピーター・ドラッカーが、流通・物流を最後の暗黒大陸と名付けたのは有名な話です。 これは、1962年に、ドラッカーが論文で、流通は当時のアメリカのビジネスの中で将来望みが多い分野である一方で、人々が流通の問題を知っていない、という指摘があったことが発端です。 当時存在しなかった、ITは世の中を大きく変えました。それによって、ドラッガーが言っていたことを解決できる糸口が見えてきているのではないでしょうか。 このマガジンでは、物流業界をITを使ってどう変えていく必要があるのか、変えていくニーズがあるのか、どう変わってきているのかなどについてまとめています。

  • 情報システム論

    自分なりに考えた、情報システムって何か?について

  • ITコンサルタントの人生振り返り

    ただいま五十代の自分が、子供の頃から今までの社会人人生を振り返ります

  • 在庫を動かせ

    物流に興味の無かった斉藤優人が、ふとした切っ掛けで物流に興味をもち、物流コンサルタントになるまでの物語

最近の記事

プログラマーになるのを諦めた話

前回の、この記事のとおり、私はとんでもないプログラマーに出会ってプログラマでご飯を食べていくことを諦めました。 なぜプログラマになろうと思ったか私が実際のコンピュータに出会ったのは、友人の家がやってるSONYショップにあった、SMC777Cというソニーが発売していたパソコンでした。 初めてみたときは、英語の書いてあるボタンがいっぱいついた装置をみて、触ったらこわれるんじゃないかとドキドキしたのを覚えてます。 それからは、毎日のように友人宅に通い、簡単なプログラミングとか

    • DXブームに思うこと~コンピュータは魔法の杖ではない~

      大規模展示会での講演 以前、大規模展示会での某大手コンビニエンスストアさんの発表で、DX組織の話をお聞きした。その時、発表者が割いた多くの時間は、「DXで何を変えたか。何を効果として生み出したか」ではなく「如何にDX予算を役員から承諾を得るか」というテクニック論だった。 正直、うーん、と思った。DXという名前の組織に属している人からすれば、”DX"っぽい仕事をしなければという切迫感から、”やるべきこと”ではなく”やりたいこと”を見出し、それを実行するための予算を獲得する、

      • 昔出会ったスーパープログラマの話

        私は28歳のとき、ある通信事業者の子会社で、SE/プログラマとして働いていました。 上司からの頼まれ事ある日、呼び出され会議室に行くと、上司が非常に困った顔をしていました。親会社からの依頼(指示)で、難しい仕事を難しい納期で受けてしまった、ということ。「ごめん」と謝られました。。。 当時、電子書籍のはやり的な仕事をしていて(25年前なので、そう思うと時代に対して早すぎたのかも。早すぎたので、商品化は失敗。電子書籍の国内先駆者voyagerを追い越せと躍起になっていた時代)

        • ITに関わる(職人的)技術者にもっと光を

          ここ数年ずっと続けて感じていること。 自分が社会人になった頃に自分の周りにいてくれた人たちから比較して、圧倒的にITに関わる技術者のレベルが落ちてきている気がする。 こういう言い方をすると「いや、あなたの周りにいないだけで、できる人はいる」という反論をもらいそうだけど、それはその通り。IT業界そのものが成長し続けられているのだから、高い能力を持っている人はたくさんいるはず。ただ、自分が言いたいのは「平均値」をみたときに、その「平均値」のレベルが大きく下がっているのではない

        プログラマーになるのを諦めた話

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        • 最後の暗黒大陸を乗り越えるために
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        • 情報システム論
          1本
        • ITコンサルタントの人生振り返り
          2本
        • 在庫を動かせ
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        記事

          土台の重要性

          自分の家を建てるとき。 意外と見落としがちなのが、建てる土地の硬さや土台の堅牢性、ではないでしょうか。 壁紙は?、ドアの色は?、キッチン・浴槽のメーカーは?、などの日常目が行くところが気になりがちだとおもいますが、それらはすべてあとでも変更可能なものです。 逆に、建てる場所や家の土台は建ててしまってからは変更することができません。 情報システムについても同じです。 一度、「土台」としてのシステム基盤の上にシステムを作ってしまうと、それを後で変更するのにはかなりの労力を

          情報システムって何か

          会社における情報システムの存在とはなにか。 20年ほど前であれば、会社の中でのITは業務効率化のためのツール(そろばん→電卓レベル)だっと思うが、事務職であれば一人に一台のPCが提供され、皆がスマートフォンを使う時代においては、必要不可欠な存在になっているとおもう。 そして、その業務システムが自社製であればあるほど、その会社の歴史がそこに入っている。その歴史は、社員の人たちが業務を効率的にするための考えであったり、より良いサービスを世に提供するために考えたものだったりする

          人間力の尊重

          プロジェクトマネージャーを拝命した人なら、一度は読んだことがあるだろうPMBOK PMBOKは料理で言えば調味料である。 PMBOKを知っているからプロジェクトが上手くいくというものではないが、どの調味料を入れたら料理が美味しくなる(=問題が解決する)ということを知っていることが美味しい料理(=プロジェクトが上手くいく)ということにつながっているはず。 PMBOKには10の知識エリアがある。 ・統合マネジメント ・スコープマネジメント ・タイムマネジメント ・コストマネ

          プロジェクトは後ろから考える

          システム開発プロジェクトにおいて、多くのケースで発生する間違い。 「計画を積み上げで作る」 ということ そもそもシステムは「できたら新しいシステムのほうがいいよね」なんて軽いレベルの意思決定で作られるものではなく、多くの会社では会社の屋台骨としての必要性で新規、もしくはリニューアルするもの。つまり、屋台骨として必要!と経営としての判断がされているものがほとんどだと思うので、経営側のニーズがある。 経営も、「いつでもいいからできたら早めにほしいな」なんて曖昧な養成をする

          プロジェクトは後ろから考える