なぜ、人間関係に悩んでいた私がコーチングを始めようと思ったのか
私は新人さんや若手の方向けに、自分に自信をもち、良好な人間関係を築くためのコーチとして活動をしています。
私がなぜコーチをやろうと決めたのか?
その想いをお話ししようと思います。
いつの間にか求められる人を演じていた
私は本当にどこにでもいるごくごく普通の35歳の社会人です。
これまでの人生を振り返ってみると、特に大きな失敗も何か大きなことを成し遂げたわけでもなく、平凡な人生でした。
小学生時代はバスケットボールクラブに入っていて、成績は平均くらい、片思いの子がいて、少しお調子者。
中学や高校のときもバスケ部で汗を流し、仲のいい友人と好きな子の話や他愛もない話で盛り上がったりして青春時代を過ごしました。
大学のときはホテルのウェイターのアルバイトをしたり引き続きバスケを続けましたが、なんとかギリギリ留年する事なく無事に卒業し、その後就職しました。
大きな転機は就職でした。
ほんとに当たり前のことですが、
就職したら、いろんな価値観を持った上司や同僚と、一緒に目的に向かって共同作業をしなければなりません。
当たり前すぎて何言ってんだと思うかもしれませんが、当時の私は”こんなにも価値観って人それぞれ違うのか”と驚きました。
世間知らずだったんですね。
今までの人生を振り返ってみると家族や友人にも恵まれ、同じ価値観の人と過ごすことが多かったです。
価値観の違う人とここまで深い関係を築かなくても生きてこれました。
もしかしたら無意識に価値観の違う人との関係を避けて生きてきたのかもしれません。
そんな私は就職のいうきっかけで、とても戸惑いそして悩みました。
正直、価値観の範疇を超えているものもありますが、ほんとにいろいろな人がいたのです。
もしかしたら、たまたま私の職場には価値観の異なる人が多かったのかもしれません。
皆さんも職場でこのような価値観の違いを感じたことはありませんか?
私はこの価値観の違いに直面したとき、このように思ってしまったのです。
自分の価値観を押し殺し、周りの価値観を受け入れようとしてまったのです。
今となっては、どうしても受け入れない価値観であったとき、
といろいろ思いつきますが、新人のときの私にはこのような選択肢は思い浮かびませんでした。
それよりも、
”早くみんなに認められその一員として役に立ちたい”
このような気持ちが強かったのです。
特に私が、仕事のできるタイプではなかったのも、このような思いに駆られた要因だったのかもしれません。
さらに、
”仕事のできない今の自分はみんなに求められていないはずだ。みんなに認められるためにはどうすればいいのだろうか。そうだ、みんなが求める人物になればいいのではないか”
こう考えた私は、周りが求めているであろう新人を演じ始めました。
演じてみた結果・・・
周りから喜ばれました。
仕事は相変わらず不器用で要領が悪かったのですが、いろんな人から可愛がってもらえました。
とても嬉しかったです。自分の居場所が見つかったのではないかと思ってしまったのです。
その後も泥沼にハマっていくとも知らず、演じ続けました。
もちろんこの状態は長くは続きませんでした。
少しずつメンタルが疲弊していったのです。
これらに耐えられなくなってきたんです。
”めんどくさいことは、あいつにやらせとけばいい”
中にはそんな人もいました。
もしかすると、好かれていたというより、都合の良い人物になっていたのかもしれません。
このままではダメな気がする。
演じることをやめようと何度も思いました。
けれど、求められる人物を演じることを辞めれませんでした。
それをやめると自分の居場所がなくなることが怖かったのです。
次第に人と接するのがストレスに感じるようになってきました。
無意識に人を避け、トイレなどの一人の空間を見つけては逃げ込んでいました。
演じることに疲れて仕事を辞めようとした
心の限界が近づいていました。
感情がコントロール出来なくなることもあり、仕事に行く日の朝はお腹が痛くなったり動悸がしたりしていました。
体に症状が出始めていました。
それでも演じることをやめる事が出来ませんでした。
”嫌われるよりはマシ。素の自分に居場所はない。”
そう思っていたからです。
私たちは誰もが少なからず演じているものではないでしょうか?
どれも本当の自分ですよね。
環境によってそれぞれ求められる人を少なからず演じようとしてたりしないですか?
しかし、自分の意思ではなく強制的に演じなければならなくなったとき、私たちの心には強いストレスがかかります。
周りの人によって求めることが違うため、出口のない暗闇を彷徨ってる状況と同じなのです。
暗闇の中を彷徨い歩き、やっと明かりを見つけたと思ったら、また暗闇を彷徨い歩く。
永遠とこの繰り返しをしている感覚でした。
仕事を始めるまでは
”自分の価値観” ✖️ ”求められる人物像”
でよかったんです。
自分の価値観という道しるべがあったので、道に迷うことはありませんでした。
しかし、職場では自分の価値観よりも”求められる人物像”を優先していまいがちです。
特に新人の時はその傾向が強くなるのではないでしょうか。
自分が弱い立場と錯覚しがちだからです。
メンタルが疲弊していた私は、次第に仕事を辞めたいと思うようになっていました。
抜け出せるきっかけ
悩みを誰かに打ち明けることができませんでした。
そんな風に思っていたんです。
そんなとき、ネットで「自己受容」という言葉を知りました。
自己受容とは心理学の言葉で、ありのままの自分を受け入れる行為という意味でした。
その言葉を知ったとき、最初は全く理解できませんでした。
”自己受容?なんだか難しそうな言葉だな。自分には関係なさそうだな”
でも今のままじゃダメだと感じていた私は、無意識に自己受容について調べていました。
少しずつ自己受容について知っていくにつれ、
”ありのままの自分を受け入れていないから、素の自分を出すことに怯えている。だから演じることを辞められないんだ。”
素の自分を受け入れてないのは、周りではなく自分自身なのだと気付いたのです。
自己受容が必要だと自覚することができてから、少しずつ考え方を変化させていきました。
学んだことをちょっとずつ実践することによって、だんだんと気持ちが軽くなっていくのを感じました。
でも、まだ心のどこかでは、”怖い”という気持ちが残っており、演じることを辞めることは出来ませんでした。
変わるチャンスは突然に!?
なかなか現状を変えられずにいたあるとき、人事異動で部署が変わることになったのです。
今まで一緒に勤務していない人ばかりの部署に異動になりました。
これはチャンスと思いました。
演じていた自分をやめれると思ったんです。
演じていた自分を知らない。素の自分で過ごしてみよう!
これまでの他人から求められる人物を演じることなく、できるだけ自己受容した自分で周りと関係を築くように意識してみました。
正直まだ怖さはありました。
しかし、1週間、1ヶ月たっても、恐れていたことは起きませんでした。
嫌われたり、受け入れらなかったりしなかったのです。
それどころか、演じていた時よりも断然良好な関係が築けることができたのです。
人を避けて一人になりたかった自分はいつのまにか居なくなっていました。
本当の意味で自己受容が出来てきている感覚がありました。
それと同時に自分が満たされていったので、他人を満たしたいと思うように思うようになっていきました。
今までは演じることで他人に受け入れられようとしていたのですが、私が進んで他人を喜ばせたいと思うようになってきたのです。
他人を喜ばせるにはコミュニケーションスキルが必要だと思った私は、コミュニケーションについて学び実践していきました。
コミュニケーションもスキルと捉えてから、さらに周りとの関係が良好になっていきました。
そんなある日、同僚から
”一緒にいると元気がもらえる!どのチームにもいてくれたらいいのに!”
そんな言葉をいただけたのです。
演じなくても、素の自分でも喜んでもらえることがわかった瞬間でした。
人と関わることにストレスを感じていた私が、人と関わることで喜びを感じれるようになったのです。
私が変われた理由を分析してみた
私が実践してきたことを振り返ってみると、
まず、ストレスや価値観の違いから自分を守る防御(自己受容)
そして、相手に良い影響を与える攻撃(コミュニケーション)
この防御と攻撃のスキルだと考えました。
どちらが欠けても、私は変わることが出来ませんでした。
特に、私ように自己受容できておらず、演じるてダメージを受け続けている人は、まず優先すべきは防御スキルです。
ここである疑問が湧いてきました。
私が変わることができたのはあの人事異動があったからなのか?
ただラッキーだったからなのか?
変われたのは私だけじゃなかった
防御スキルと攻撃スキルを身につけることが出来れば、私だけじゃなく誰しもが変われると信じていました。
そこで、私よりも自己否定しがちな妻に実践してもらうことにしました。
常に周りの意見に振り回されていて、自分の考えや価値観を蔑ろにしていました。
このようにいつも悩んでは誰かに相談してまた悩んでの繰り返しでした。
これまで私が実践してきたことを同じように妻にもやってもらいました。
最初は「そんなの出来たらいいけど、私には無理だよ。」そう言っていました。
しかし、妻を信じ、妻も私を信じて自己受容できるようにサポートしていくと、少しずつ妻に変化がありました。
周りの意見ばかり気にしていた妻が、自分の考えや意見を表現出来だしたのです。
妻との会話がこのように変化し、常に何か悩みを抱えていた表情だったけど、表情も明るく笑顔が増えていったのです。
妻の笑顔を見るたびに私も嬉しくなりました。
妻からも「気持ちが楽になってる」とも言われました。
ここである疑問が浮かびました。
もしかしたら家族だから上手くいったんじゃないか?
家族以外ではどうなんだろうか?
その時私には新人の後輩が2人いました。
1人はとても明るく元気で、仕事もプライベートも楽しんでいました。
もう1人は真面目でとても素直な子でしたが、不器用なところがありどちらかというと内向的な性格でした。
彼は早く職場の一員として認められようと、焦っているように感じました。真面目さからか、ミスや怒られることに必要以上に気にしていました。
さらにもう1人の新人と比べられることに焦りもあったようで、知らないことも知っているような態度をとってしまったり、ミスをしても言い訳をしていました。
そのような態度を先輩達はよく思わず、彼は少しずつ周りから孤立していたのです。
彼には私自身や妻が行ったことと同じように、まずは自己受容できるようにサポートしました。
すると少しずつ表情が明るくなっていき、自分のミスを隠したりすることはなくなり、半年くらい経つと自分の意見を表現できるようになりました。
少しずつ周りからも認められていき、イキイキとし始めました。
その後、彼とは何年ぶりかに会って話したときに、
と言ってもらったことは一生忘れることは出来ません。
この時、彼と同じように苦しんでいる新人さんを助けたいと強く思ったのです。
新人さんのコーチをやろうと思った理由
仕事として組織に所属することは、自己成長であったり新たな出会いだったりとさまざまな魅力があります。
それと同時に、自己否定してしまったりメンタルがボロボロになり、うつ病になったりしてしまうこともあります。
しかし、ニュースなどでは仕事でストレスを抱えている人やうつ病になった人の情報がたくさんありました。
世の中には自己否定し続けながら苦しんでいる人がたくさんいると知ったのです。
特に新人の時期は自己否定に陥りやすい環境だと、身をもって感じました。
あなたもこのように思っていませんか?
私たちは普通に生活していく中で、自己受容やコミュニケーションを誰かに教わることは少ないはずです。
なぜなら、自然と身につけるものだと誰もが思っているからです。
しかし、果たしてそうでしょうか。
もしも、身近な人が自己受容できていない人ばかりいたら、自然と身につけることはとても難しいはずです。
少し考えてみてください。
あなたは自転車に乗れますか?
もし乗れるのならば、乗れるようになった時のことを思い出してください。
一人で乗れるようになりましたか?
きっと家族など、誰かのサポートしてもらったはずです。
いつの間にか一人で乗れるようになった人も、ちょっと年上のお手本となる人が身近にいたはずです。
サポートしてもらった人は自転車に乗れますか?
こちらもきっと乗れる人がサポートしてくれたはずです。
そうです。
何かが出来るようになる時はお手本となる存在や誰かのサポートがあり、かつ、そのサポーターもそのことが出来ていなければ、きっと多くの人は出来るようにならないはずです。
「自転車はみんな乗ってるから私もいつか自然と乗れるようになるはず」
「周りの人は自転車乗れないけど、その人たちをお手本にするしかない」
このような人がいたら、自転車乗れそうですか?
乗れなさそうですよね?
自己受容も同じなんです。
正しい練習と上手な人のお手本であったり、出来る人のサポートが必要なんです。
特に、これまで一人で頑張ってきて、何度も何度も転んで怪我をして痛みを経験してきた人こそ、恐怖心があるのでプロのサポートが必要なんです。
私自身も自己受容を自然とできるようにはなっていませんでした。
社会人となって初めて自己受容という言葉を知り、少しずつ実践していくことでできるようになったのです。
私は運良く、メンタル崩壊前に心理学と出会うことが出来ました。
しかし一歩間違えば心を壊していたでしょう。
私が心理学と出会ったように、悩んでいる新人さんが私との出会いをきっかけにイキイキとした人生を送ってほしいと強く思うようになりました。
だから私はコーチとして
『悩んでいる新人さんに自己受容が出来るようにサポートし、自分の人生を歩むきっかけを与えれる人になりたい』
そう思いコーチとして活動することを決めたのです。
これが私がコーチをやろうと思ったきっかけです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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