みんな、何かに努力している。
わたしがもっとも苦手なこと、
それはお菓子づくりだ。
なぜ苦手かというと、、、
" きちんと材料を
はからねばならない "
からだ。
料理をするにしても、ざっくりと調味料を入れるタイプで、途中で味見をして何となく仕上げていくやり方をしている。
そんな行き当たりばったりの中でなんとなくできあがるわけだから、次には同じ味を再現できるか不明だ。
忍耐力を要する仕事
さて、前述のとおりお菓子づくりは
材料をきちんとはかる、
わたしにはこのイメージが強い。
ちなみに、生クリームをつくるのも、生地をつくるのも苦手だ。
途中で疲れてしまうからだ。
何かひとつを仕上げるのに、きちんと根気強く時間をかけてやらないといけない。
時間もエネルギーもそこまで費やすことが、わたしにはどうも途方に暮れてしまう気持ちになるのだ。
パティシエは、相当な忍耐力があるのではないか? そう思わずにはいられない。
そんなことを考えながらケーキ屋さんに行くと、なんだか特別な目でケーキを見てしまう。
あの苦労を重ねて完成したのが、この繊細で美しい作品なのか。
毎日こんな芸術作品を生み出すのだから、お菓子"職人"と呼ぶのは当然だと思う。
迷わせる、パティスリークロシェ
以前、菓匠shimizuについて書いたが、今回は" パティスリークロシェ" というケーキ屋を紹介したい。
お店に入った瞬間、種類豊富な美しいケーキがたくさん並んでいることに驚く。
これだけの数があれば、お客はどれにするか迷ってしまうだろう。そうやって迷うことも、楽しみのひとつだ。
今回は、食べたことのない4種(写真)を選んだ。左上のモンブランは見た目が気に入った。
パティスリークロシェのケーキについて、言いたいことはひとつだ。
「どれもおいしい。」
新鮮なフルーツのケーキも人気だが、定番のチーズケーキやチョコレート系のケーキなど、どれも主役級の味とデザイン。日替わりで毎日食べたくなるほどだ。
やはり、このクオリティのケーキをこれだけつくるのは只者ではないな。
すごいぞ、クロシェさん。
プロの道
当たり前だが、プロがつくったケーキにはお金を払う価値がある。
アマチュアとプロには大きな違いがあるのだ。
ケーキづくりと同じように、チームビルディングにもプロがいる。
何か道具を使うことはなく、自分の体ひとつで勝負をする。チームビルディングのプロへの道にすすむにも、相当な努力をして腕を磨く必要があるだろう。
だから、日々学ぶ。
わたしの場合、お菓子づくりは諦めているが、チームビルディングには時間やエネルギーを費やしている。何も分からないところから、学びながらやってきた。
" 人は成長する生き物 " だと教わった。
みんな、何かに努力しているのだ。
何に努力するかは、自分で決めている。
自分の決めたことをやり抜いて、その道のプロになる。
プロの技術が施されたケーキを見ながら、自分の未来に期待を膨らませた。
未来の仕上がりは、今からの努力次第なのだ。
馬場香織(ばばかおり)