苔の話6 お体に苔がびっしり! 水をかけ 願いをかける 水かけ不動
初めて見たのは20年ほど前。道頓堀周辺を散策した時に偶然発見しました。
「法善寺横町」という看板を見て、「月の法善寺横町」という歌があったなあと思い、横町に少し入ってみました。
たくさんの人が列んでお参りしているのを見つけ、何だろうと覗いてみるとこの苔にびっしり包まれた不動さんと脇童子がおられました。息をのむ美しさで神々しさを感じました。
法善寺のというお寺の歴史は400年以上あるようですが、この水け不動の歴史は意外と浅く戦後始まったとのことで、ある女性が願いをかけようと水をかけたのが始まりとか
昨年大阪を訪れる機会があり、久々に訪れお参りさせていただきました。
上の写真の童子の顔の苔が少ないなあと思いましたが、Twitterである方からその理由を教えていただきました。調べてみると、2021年12月にある方がお顔を綺麗にしてあげようと苔をすっかり取ってしまわれたのだそうです
お顔がむき出しになったころと比較すると、苔が表面の一部を覆いはじめてますね (^^)
この苔の環境は?
お参りする人はほぼ全員が水を掛けておられました
日当たりもよく水が常に掛けられるこの苔の環境は、まるで山の滝のそばにある石の表面のようですね。たくさんの美しい苔が生えるわけです
たくさんの水をかけられ 願いもかけられる 水掛け不動
願いの分だけ水もかけられ
苔もたくさん生えているのかもしれません (^^)
読んでいただき、ありがとうございました (^^)
※法善寺HPを参考にさせていただきました。
写真は2022年12月に撮影したものです。
場所:大阪市中央区難波1-2-16
天龍山 法善寺
不動について:
不動明王は大日如来の教えを広めるための召使としての役割を持ち、童子の姿を基本としている。右目で天を、左目で地を見る「天地眼」は特有の相。
ちなみに前の二体は、右が矜羯羅(こんがら)童子、左が制吒迦(せいたか)童子。