苔の話2 ~コケの名の由来は「木毛」~
コケと読むこの「苔」の字を使う以前は、「木毛」の字をコケと読んでいたそうです
元々は木の表面につくものを「木毛」をコケと読んでいたようで、
次に土や石につくものも合わせて「木毛・小毛」と呼ぶようになり、
その後「苔」の字の読みに「コケ」をあてたという説があります
何かを台にして生長するのですから「苔」を当てるのはありな気がしますが、草のように生えているわけでなく、土台はりついて生きることを考えると、「台」の横に「毛」を列べて「台毛」を一文字にした方が「コケ」に近い気がします。(※台の部首はないのでできませんが ^^; )
ちなみに花言葉? は、信頼、孤独、物思い、母性愛 です苔の雰囲気、そのままですね (^^)
苔は木を弱らせる?
苔が木にビッシリつく様子を見て、苔が木を弱らせていると思ってしまう方が多いようですが、実は、生えやすい場所に苔が長年くっついて生長しているだけで木を弱らせてはいないのです
木の皮がめくれにくい堅い木の表面を持つウメ、サクラ、ケヤキなどには苔がつきやすく
皮がペロッとめくれるような木の表面を持つサルスベリ、スズカケノキなどには、苔が生長する前に皮ごと落ちてしまっています
つまり、樹皮の入れ替わりの少ない木に苔がつきやすく、入れ替わりの早い木に苔はつきにくい ということになります(^^)
苔がたくさんついている木は、寒い冬はコートの役目を、暑い夏は日よけの仕事をしているとも考えられ、木にとっては恩恵があるように思います
苔をつけたくないときは、樹勢(木の生長する勢い)をよくしてあげ、樹皮の代謝をよくすればよいのですが、一旦弱った木の樹勢を回復させるのは簡単ではありません...。
上写真の白いウメノキゴケ(実は地衣類の菌です)がついたら見た目がとても悪くなるので、ヘラや小型の草かきなどで簡単に剥ぎ取ることができます
最初の写真はコナラの大木です
硬い樹皮全体に苔がついてますが木は元気です
池のそばにあり湿気が常にあって、苔がつくにはちょうどよい環境だったのでしょう
見るたびに安らぎ、パワーをもらえます。(^^)
読んでいただき、ありがとうございました
第3話は「こんなとこにも生きる苔」です
ではまた (^^)/
※写真はいずれも自分で撮影しています
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