介護は突然やってくる2
介護は予測不能
2024年秋まで、なんとか母との生活を続けてきました。ですが、ここで新たな試練が訪れます。
夜中の異変
その日は夜中に母に起こされました。
「息が苦しい……」とゼーゼー荒い呼吸。
ただ事ではない感じでしたが、いきなり救急車を呼ぶべきか迷い「救急相談ダイヤル」に慌てて電話をかけました。
状況を説明すると「救急につなぎます」と言われ、しばらくして救急車が到着。そのまま病院へ搬送されましたが、たどり着いた先は、どこの病院かわからないままの控え室。
4時間ほど待たされた後、疲れ切った表情の先生が現れました。
「うっ血性心不全です」
「え、じゃあ今日は帰れない感じですか?」
「帰ったら死にますよ、ははは」
……軽いジョークを挟まれたけど、内容はシャレにならないほど重い。つい数時間前まで普通だった母が、いきなり「死」に直結する状態になるなんて。頭が追いつかず、ただただ呆然としていました。
でも、よく考えれば母ももうすぐ80歳。いつ何が起きてもおかしくない年齢なんですよね。それでも突然「心不全」と言われると、現実を受け入れるのは簡単じゃありません。
病室で見た母の姿
入院の説明を受け、いくつもの書類にサインをし、処置後の母に面会すると酸素マスクで顔が覆われ、心電図モニターや点滴、尿カテーテル……。目の前にいるのは、これまでの母とはまるで別人のようでした。
その光景に、ようやく事態の深刻さを実感しました
循環器内科での説明
翌日、会社を休んで病院へ。
循環器内科の先生から詳しい説明を受けることになりました。
「弁膜症があります。そこに発作性の心房細動が発生して結果、心不全へ進行したと思われます」(みたいな事を言われました)
さらに追い打ちをかけるように、こんなリスクも教えられました。
「治療中でも血栓が飛ぶ可能性があり、脳梗塞を引き起こすことがあります」
……もう、情報が多すぎる!!ひとりで受け止めるには限界がありますよね
でも私は一人っ子。兄弟もいないので、誰にも頼れません。そう考えると、私が受け止めるしかないんですよね。
無事に退院
幸いにも、血栓が飛ぶことはなく、母は2週間の入院を経て無事に退院できる事になりました。その前に先生との話合いがあり、その席で手術の話が出ましたが、母は怖いからヤダ……とのこと…まぁ母が決める事ですからね…とりあえず薬物療法をする事になりました。
退院に備え、アップルウォッチ、血圧計、体重計を購入!(出費!)
ちなみに、アップルウォッチに血圧測定機能が付いたら爆売れ間違いないと思う。
心不全は「不可逆」
ただ、ここで知ったのが心不全の怖さ。一度発症してしまうと、元には戻らない「不可逆」な状態なんですって。今後、発作を繰り返し増悪して最終的には……
そして、弁膜症――これも思えば息切れの症状がありました。弁膜症は最近よくテレビCMで流れてますよね。息切れ動悸などなど、病は突然ではありません、だいたい前兆がありますよね。だからといってこちらは医療的知識は素人。
様々な人の話を聞き、それに合わせてやっていくしかありません。(続く)