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すごいいね、武雄

只今、ふらり旅の途中。
上り電車の待合にてこの記事を書いています。

佐賀にて友人の結婚式があるので前日入り。時間があるので、武雄市図書館を訪れてみた。
自分の仕事が図書館のため、以前からかなり気になっていた施設だ。

図書館の中に蔦屋書店がある。蔦屋(TSUTAYA)図書館ともいう。山口県周南市の徳山駅前図書館もこのスタイルを取っていて、Tカードを利用券として使えたり、本の貸し出しだけでなく、販売もしているのが特徴的。
公共施設プラス商業の形を忌む人もいるので未だ賛否両論の蔦屋図書館スタイル。私は肯定派。

そんなわけで紆余曲折あったようだ。武雄市図書館の誕生話は、同市市長の奮闘記「沸騰!図書館」(角川書店)に詳しくある。
こちらも面白いので是非


スタバ、商品販売スペースは広く取られていて
図書館としてもかなりの蔵書。
書庫代わりか本棚は高く大きく、文学分野は時代小説やエッセイなど細かに分類されていた。作者より分野で陳列がメインかな。
一般図書分野も、分類番号よりカテゴリ分けで
芸術、医学、自然…と、こちらも大きく分けられていた。それぞれゆったりとしたスペースに、机と椅子が備えられていてまったり図書が読める。
CDやDVDも新しいものが入っていて、さすがだな!と思った。
またコインロッカーもあり(100円返却式。嬉しい…)電源ポートもあるし、至れり尽くせりだ。
当然だけど館内は写真が撮れず、フォトスポットのみなので一枚だけ撮った。陳列のやり方など参考になりそうだからメモを取った。

貸出返却、そして雑誌や文具などの商品の支払いも全て無人機でやるので、苦手な人はいるかも。
その点、たまにあるのが人に見られたくないセンシティブな本の取り扱い(性やからだについてとか、人に見せるのが恥ずかしいけど中身は興味深い本とか…人の手でスキャンするのが恥ずかしいものってたまにある)は、楽になるところ。

と、しばらく図書館を堪能。
児童作品はまた別の建物「こども図書館」が敷地内にある。ここもまた素敵で、親子がのびのびできる空間だった。
どうしても読み聞かせとか、こどもが騒いだり泣いたりする声と静寂を好む人は相容れない…。
図書館ではこのあたりのトラブルも多いため、環境を二分する施作は良いな、と思った。


武雄市図書館を後にして、駅へと向かう。
もう一つの目的地が、駅の観光案内所がカフェ兼お土産屋になった「武雄旅図書館」だ。

待合としても使える。電源ポートがあるので今ここでnoteを書いています。
お土産もあるし、何より本が置いてある事。
しかも「旅」「地域」に特化したセレクト。
旅といえば本!な自分にとって、駅に本屋があるのは理想的。これこそ旅する本好き人が望む空間じゃないですか。地元の人も、遠方から来る人も好きになる事請け合いの空間。

公共を大きく変更すること、かつ、商業を伴うとどうしても反発意見だとか苦味が出てくるというもの。この空間を作るには闘った人がいるんだろうなあと想像する。
遠方から来た自分はこの空間に浸り、「武雄市、いいじゃん…」と思うのだった。本好きにはたまらない、すごいいね、武雄市。

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