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洋服の買い方が変わったことと、ハイブランド購入記まとめ

ちょっと恐ろしい話なんだけど、数年前まで夫の好みで洋服を買っていた。夫が正解というものは確かに似合ったし、わかりやすく正解がもらえることで自信がもてた。着るもの身につけるものって選択肢が無数にありすぎて、誰かに決めてもらえるのは楽なことだった。
今まで持っていた決して多くはないハイブランドのバッグもそうで、誕生日や何かのプレゼントで買ってもらうことが多く、夫の好みや顔色が反映されていた。ちょっと昔は今の半分以下の値段でハイブランドのバッグが買えたのに、自分で買う勇気は持てなかった。

自分の軸で選んでいなかったからなのか、服はあるのに着たいものがない現象に悩まされていた。良いと思って買っても次のシーズンにはもう着たくない。買ってしばらく使うけど気持ちと体がなじまず着なくなる、また新しい服を買う、ループループループ…。
バッグも黒ばっかりで(夫が好きなので)シックだけど気分にあわないときがあった。

あきやあさみさんのnoteに出会って、ハイブランドのバッグを好きって言っていいんだな、と思った。分不相応じゃないかなとか、お金のかかる女と思われないかなとか、外界への遠慮は考えなくていい。あきやさんのnoteはハイブランドを勧める趣旨のものではないですが、自分に必要な物をとことん選び抜こうよ、というメッセージが打ち出されている。好きな物を自分で選んで買うというシンプルさ。

ちょうど子供を産んで地方に引っ越したところで、実店舗での衝動買いが減っていた。さらにあきやさんの洋服への向き合い方がインストールされて服の買い方が変わった。好きなアパレルサイトを定期的に巡回、いいと思う物があってもすぐに飛び付かずスマホのフォルダに保存して時間を置き、自分の物にするかどうか考える。他と比較して一番しっくりくるかも検討する。可能であれば試着、できなくても(地方の限界ワーママなので)モデルや店員の着画を見まくって、いける、と思えたら通販で買う。実際に着てみて納得いかない点があれば返品する。大事なのは返品作業を億劫がって妥協しないようにすること。判断基準は似合っているか、好きか、着ていて心地よいか。
あとすごく気に入ったものでも色違いで買わないようにした。例外はあれど、より気に入った色のほうしか愛せなくなるから…。

このやり方にして1シーズンに買う数が減り、買った物を来季も着るようになった。前シーズンからの服があるので次シーズンは買い足したい物に照準を絞って挑むことができる。2024年に買った服は10月現在5着だけ。うち2着は仕事用なので私用は3着。あきやさんがお勧めされているPDCAがちゃんと回せているわけではないけど、エッセンスとして取り入れるだけでこんなに変わる。

季節が変わっても自信を持って着る服がちゃんとある、というのはものすごく心地よい状態なのですよ…。慌てなくていい。わかりやすくQOLが上がる。そして焦って探す必要のないときの洋服サイト巡回は楽しい。仕事や育児で疲れた脳みその息抜きになってほぼ娯楽。

この論法で、バッグも靴も装身具も、全部自分で選んで、高くても自分のお金で買っていいんだ!と楽しくなった。高いお店でもどんどん試着しに行っていい、という教えも背中を押してくれた。(マナーは守る)
最初に靴を一足買い足し、Apple Watchを買い、ずーっと憧れていた(でも夫に「おばあちゃんの毛布みたいだね」と言われていた)ジョンストンズのストールを買った。※夫の感想は本当に個人的な見解です。

ジョンストンズのストールとApple Watch


アクセサリーも完全に自分の好みだけで一年に一つか二つ、お気に入りを買いました。それまでは婚約指輪か義実家に買ってもらった物しか身につけていなかったのですごい自立だ。

そしてバッグ。バッグだけはちゃんと店舗に行って試着を繰り返した。これかな、と思う物もありつつ、昨今の値上げでとんでもない値段になっていることにおののき、戦略的撤退と熟考、「今はいいや」を繰り返す…。

そして2024年、ついに渾身のバッグがそろったのでその記録を見てもらってもいいですか?


①2022年夏、セリーヌのでかバッグ

ミディアムカバ 16(セーズ)

バッグの試着を始めてすぐに買ったもの。
本命が別にあったけど高すぎて撤退し、ふらっと入ったセリーヌで衝動買いした。はい、いきなりやらかしていますが。本命バッグの半分程度の値段、ボーナスが出たばかり、で買いやすかったんですね。

衝動買いといえど、クラシカルさ、上品さ、キャンバスと革の見た目がすごく好き。ちょっとハリーポッターに出てきそうな古めかしさじゃないですか?おばあちゃんになっても使いたい。

京都一泊旅行で


子供を連れて行かない一泊旅行に使っています。上がぱかっとあいて荷物が見えるのでストールやカーディガンをかけている。

でも、これを買わずにぐっと我慢していればもっと早く後述のバッグたちが買えていたのかしら?と思わなくもない。試着したからには買わなきゃ悪いなあ、という固定観念もあった頃。まだまだ修行が足りぬときでした。


②2024年初春 GUCCIのショルダー

ずっとセリーヌのトリオ(ショルダーバッグです)を使っていてめちゃくちゃ大好きでヘビーユーズだったんだけど、大分傷がついてへたってきたので代わるものを探していた。

細かい傷がついている

フィービー期のセリーヌが好みすぎることに遅まきながら気づき、名作クラシックボックスが欲しくなったけど大変なお値段で一年尻込みしているうちに試着できぬまま店頭からもオンラインからも消えてしまわれた。トリオを15万円くらいで買ったから、3倍以上の値段だったんですよ。勇気が出なかった。

クラシックボックスの黒

とはいえ試着もせずには諦められぬ。デザイナーが代わり次世代のトリンオフショルダーが全盛の新宿伊勢丹にて、クラシックボックスないでしょうか…、と勇気を出して聞き、最後の一つだけ残っていた在庫を遠くから取ってきてもらったけど欲しい色ではなく、その試着で憧れを成仏させた。縁がなかった。

試着させてもらった茶色

同時に色々ショルダーを見ていて、最終的に決めたのがGUCCIでした。

グッチホースビット1955 ミニバッグ

皮も金具も申し分なく上等なんだけどどこかカジュアルで、グッドガール的な品の良さと親しみやすさが同居している。値段以外は、今の自分が等身大で持てるしっくりくるバッグ。

涼しくなってから持ちたいやわらかな乳白色なのでこの夏はしまっておいた。秋冬からどんどん活躍させたい。冬の紺のコートと相性が素晴らしくよいんだよね。財布とスマホとハンカチだけで行けるお出かけに活躍することでしょう。


③2024年初春 FENDIのピーカブー

写真下手くそですがアイスグレー


大本命、ピーカブーのミディアムサイズ。
1番最初から買おうかなと検討していた。もともとFENDIのトゥージュールを気に入って持っていたので、FENDIのデザインが好きなんですよね。
ただ高いので他のバッグを見てまわり、決められないうちに欲しかった色がシーズンでなくなり、2回冬がめぐり、毎シーズン出てくるモデルをチェックして、今年。
仕事でいろいろあってもういいや、もう買ってもいいよね?と不思議な諦めの気持ちで買った。もともと上記②を買う予定でGUCCIの担当さんに日時の予約をとっていたのでピーカブーまで買うつもりはなく、死ぬまでに持てたらいいかな、と思っていた。何度目かの試着にいったGINZA SIXでふっと買う気になり、長身のイケメンから買いました。なんか降りてきたんだ、そのときは。とはいえGUCCIと同じ月に買っちゃったのでカード請求がすごいことになった。

GUCCIのショルダーよりもう少し荷物を入れたいとき、良いところに食事や買い物へ行ったりするときに使用。きらびやかな場所でもバッグが負けてないので落ち着いていられるのです。

パレスホテルにて
買ったのはダブグレー

買って良かった。買ったことでカルティエの時計につながった。良いバッグは良い装身具を呼ぶものなのか。


どうせならもっと早く買えばよかったんだけど、多分今年のあのタイミングでしか買えなかったろうな。最初に検討してから10万円以上の値上がりをしていました。そして20代に買ったトゥージュールの3倍もするって、げに昨今の値上がりの恐ろしさ。


③2024年 初春 ザロウ パークトート 

GUCCIと予定外の(でも運命の)FENDIを買ったので、もうバッグは揃ったわねと思っていたところ、伏兵が飛び出してきた。

GUCCIやFENDIよりもう少し荷物が入る、自分や子供の通院、ちょっとした日常の買い物のお供になる目立たないバッグが欲しかったんですね。仕事で使っているロンシャンのルプリアージュをだましだまし流用してきたけど、いちいち通勤セットの出し入れするのが面倒だし気分も上がらないので私用と分けたかった。

ザロウは銀座三越や新宿伊勢丹、GINZA SIXに何度も真剣に見に行ったブランド。あったら今日買うくらいの勢いで見に行ってた。でも物がないんです。置いてない。ある日入荷して、すぐに売れる争奪戦だそう。限られた日しか訪問できない身には手に入れることはおろか試着すら難しく、有給をとって時折開かれる百貨店のフェアを狙うしかない状況でした。

それが、エルショップ(ハイソサエティな通販サイトです)で在庫があったんですよ!春めいてきた3月末の休日の朝にぼーっとスマホ見ていたら!エルショップでは時折バッグの入荷があり、人気のパークトートやマルゴーは1日たたずして在庫がなくなるようでした。その日は入荷したばかりだったのか欲しい種類の欲しいサイズがあり、色を迷いに迷ってでもその日のうちにカートへ。
結果めちゃくちゃいいです。使い倒しています。

使い込んでも意外に汚れない



④2024年初夏 ジム用 レペット リュック

ジムを始めたはいいけどちょうどいいジムバッグがなく、実用で購入。
松屋銀座にレペットの靴を試着しに行った時にこのバッグをみかけて持たせてもらいました。そのときはリュックを考えていなかったので買わなかったけど、可愛くてかなり惹かれたのでフォルダに保存しておいた。

ちなみにレペットでは定番のバレエシューズを購入。めちゃくちゃ使えて可愛いです。

靴下との組み合わせを楽しむ


リュックは公式サイトから購入。ジムやピラティス、子供の遠足や動物園などに活用。可愛くて良いです😊黒なので日焼け止めの白汚れ?がすごいですが😭ナイロンなのでそこまで神経質にならず使えるのが魅力。



以上、バッグ購入記まとめでした。

ここまで見た方は気がつかれたでしょうか、今年バッグ買いすぎなことを。私もそう思います。何かが爆発したように買っていますね。ここ数年試着と検討を繰り返してきたので、そういうタイミングだったと思おう。今までしてきた仕事が一区切りつくタイミングでもありました。貯金は吹き飛びました。残額を考えてハイブランドは買えない。

多分この先バッグを買うことはそうそうないんじゃないかな?というくらい現状に満足しています。シンプルな服装に選び抜いたバッグを持つときまるしアガる。どこへ行くにも嬉しい気持ち。たくさん使おうと思います。

ハイブランド大好き。


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