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moctecoコーディネーターとして私が大切にしている8つのこと

先日mocteco 5期 DemoDayが終わりました!もう5年目なんだなあ、となんだかしみじみ…。

今年からコーディネーターの人数も増え、「コーディネーター研修」なるものがオンラインで2回行われたのですが、改めて「コーディネーターとは何なのか?」「自分がコーディネーターとして大切にしていることは何なのか?」を考え直す機会となりました。

問いの答えを考える過程で言語化されたこともあり、他者との違いでも新たな発見を得られることもあり、こういう機会は今までなかったので大変ありがたかったです。勉強になることもあったし、何より楽しかった!(笑)

mocteco 5期が終わったら、忘れないようnoteにでも残しておこうかなと思っていました。恥ずかしいのであまりmocteco生には見られたくないのですが(笑)、一応5年間伴走支援して思っていることの共有だったり、他のコーディネーターの皆さんがまた自分自身のコーディネートについて考えるきっかけだったり、ヒントになれば幸いです。


1.コーディネーターは、人生に寄り添う

moctecoにはメンターとコーディネーターという存在がありますが、私個人の考えとしては、メンターは「社会」や「事業」に寄り添い、コーディネーターは「人生」に寄り添う存在だと思っています。

メンターは、社会にとってそれはどんな価値があるのか?事業は本当にそれで良いのか?といった、やろうとしている事、またはすでにやっている事に対してフィードバックをくれます。

とは言え、様々な方々から様々な意見を頂くと、何が正しいのかわからなくなってしまったり、混乱してしまう事もあります。例えば「そういう社会を目指しているなら、もっとこういうことをやったほうが良いんじゃないか?」というアドバイスを受ける事もあります。

ビジョンに対するアプローチという視点ではそれが正しいのかもしれない。でも、それをやって幸せなのか?楽しいのか?(そしてこれはビジョンを後付けした場合、さらに大切な問いになります)

コーディネーターは「あなた自身はどう在りたいのか」という軸で対話をしながら、一歩ずつ、時には立ち止まったり、少し戻ったり、回り道をしながら一緒に前に進んでいく。そんな存在だと思っています。

mocteco 1期生・梅ボーイズ 将ちゃんとは5年目の付き合い@和歌山

2.まずは信頼関係を構築する努力をする

moctecoでは、1人につき1人コーディネーターがつきます。mocteco生が決めるのではなく、運営側でより良いマッチングの検討を重ね、KickOffで発表されます。エントリー前の面談で会う場合もありますが、私の場合、今回はKickOffで初めましてでした。

3ヶ月間、一緒に伴走して進めていく訳ですから、私は何よりも"信頼関係"が大切だと思っています。友達には何でも話せるけど、心を許せていない相手には、何でもは話せないですよね。年齢差もあるので友達は難しいかもしれないけれど「何でも話せるお姉ちゃんのような存在で在りたいな」と常々思っています。

なので、できるだけオンラインではなくリアルでお話したり、たまにはお茶やランチをしたり、mocteco期間の設計だけではなく人生設計までを一緒に考える…という事をしたりしています。でもこれは考えてこうなったというよりも、相手の事を考えていたら自然とこうなりました(笑)

結局は、お節介なのでこういう関わり方が好きだし、こういう関わり方しか私にはできないんだろうなあと思います。

今年担当させていただいた、桜佳ちゃんと初めてリアルで会った日!@poool
mocteco4期生の朋佳ちゃん&翔子ちゃん、bokashiの碧さんと一鱗酒場にて🐟 moctecoが終わってもこうして会えるのが本当に嬉しい!

3.moctecoで行うことは、社会に対する「自己表現」

3ヶ月間、自分の考えたプラン実現に向けてチャレンジしていくのですが、私はこれって社会に対する自己表現だな、と思っています。なぜかというと、私自身、仕事を自己表現の手段と捉えているからです。

例えばサービスだったり、目に見えないものでも「ものづくり」に近い感覚で、自分がどんな人間なのかをプレゼンやプロジェクトを通じて自己表現をしている。学校ではチームで何かプレゼンをしたり、プロジェクトを行う機会が多いと思うのですが、なかなか1人だけで、アルバイトじゃないお金の稼ぎ方をする経験をした人は少ないのではないかと思います。初めて社会に対して自分の思いや行動を通して表現する。そのサポートを私はするんだ!と思いながら日々接しています。

3期生で担当させてもらった、えりなちゃんと、高桑くんが二人でコラボして開催したスナックイベント。こういうのも本当に嬉しい〜〜〜!

4.白いキャンバスに絵を描くイメージ

私のバックグラウンドとして、美術系の高校や専門学校があるからかもしれませんが、moctecoで行うことを自己表現と捉えると、まさに今から白いキャンバスに絵を描く。そんなイメージを持って対話を重ねています。

なので「どんな絵を描きたいの?」「何でそういう絵を描きたいの?」「どんなことを伝えたいの?」「どんな人に見てほしい?」「どんな場所に飾ってもらえたら嬉しい?」そんな感じの質問はしますが、「もっとこういう絵の方がいいんじゃない?」「私ならこういう絵にするな」そういうお話は一切していません。見本を描く…みたいな事もしません。

なぜなら、初めて社会に対する自己表現をしようとしているのに、誰かの真似事になってしまっては勿体ないし、次に絵を描く時にも無意識に誰かの真似をしてしまうからです。

「学ぶ」の語源は「まねぶ」「まねる」という説もあり、真似をしているうちに自分のスタイルが見つかったり、やりたい事が見つかる、という事ももちろんあると思うのですが、「上手になりたい」「上達したい」という時には真似をするという事はとても効果的だと思います。

なので、練習する過程では、真似ることはとても大切だと思います。でも、自分のオリジナル作品を作るためには、自分のオリジナリティーとは何なのかを追求する必要があると思うので、私はそこを一緒に整理しながら考えていくイメージを持っています。

絵を描いている途中で、明らかに目的から逸れていたら「ここはもう少しこうするとここといい感じになるかも」とか「美術館に行ってみようか」みたいな提案はするかなあと思います。

描きたい絵が途中で変わったら、上にまた絵具を重ねて描き始めれば良い。逆に下地に色がある事で、絵に深みや味が出てくる。絵を描く過程では、無駄な事も意味のない事も何一つないので、なんだかmoctecoに似ているなあと思っています。

仕事とは別で、自主制作や創作活動をしているんですが、こういうのも結構大切だなあと思ったりする。まずは自分でやってみる。大事!

5.ミーティングも、イベントも、合宿も、楽しく!

「結果が同じなのであれば、過程はできるだけ楽しい方が良い」と思っているので、ミーティングはできるだけお互いに楽しく居られると良いな〜と思っています。次のミーティングや、イベントや、合宿が楽しみになるように、私にできる限りのことはできるだけしていたいです☺️

ミーティング中!桜佳ちゃんは私と似てるなあと思うところもあって、勝手に妹のような気持ちになっていました。楽しかったな、、☺️💕

6.一番の味方であり、ファンでいる

まあ、ここまで色々書きましたが、結局は「私がもしmocteco生ならこんなコーディネーターの人についてもらえると嬉しいな」と思うことを、日々努力しているだけなんですよね…!(笑)

私がインターンのコーディネーターとして企業の経営者の方に伴走させていただいた時に「初期から江川さんは応援してくれていて、応援してくれる人がひとり居る事が本当に心強かった」と言っていただけた事があり。すごく嬉しい言葉だったし、私もこれはフリーランスとして独立して、同じことを思っています。

なので、私は絶対に担当したmocteco生の一番の味方でいたいし、ファンでいたい!と思っています。というか、関わっていると自然とそうなっている…!(笑)

ちーちゃんとトマト農家さん行ったのも楽しかったな🍅

7.思いついた人は全員繋ぐ

コーディネーターは調整役というイメージがある方も多いともいますが、人と人を繋ぐ、というのもコーディネーターの役割だと思っています。

私の場合、お話していると「あ、似たお話、前に聞いた事あるな」と私の脳内の引き出しが開き、共通点が多ければ多いほど「絶対に出会ったら良いだろうな」と思いついた人は全員繋いでいます。

私の脳内にふたりが居て、楽しそうに話しているのに、リアルで会わないのもったいない!!!早く会わせたい!!!みたいな気持ちになるんですよね…(笑)

moctecoとは違いますが、この間もTwitterで知り合った太田くんと、ぼっしーは絶対会ったらいいだろうな〜と思い、太田くんと初めましてにも関わらずぼっしーと3人で会う場をセッティングするという(笑)人を見る目には自信があります。

太田くんとぼっしーと!結果的にはめちゃめちゃ良い出会いでした🐟
ちーちゃんと、すーちゃんと、山ちゃんをお繋ぎした時。アンの店・山ちゃんには毎年お世話になっております…!

8.裏目標は「コーディネーターが江川さんで良かった」と思ってもらうこと

「江川さんにお願いして良かった」

デザイナーとして働いていた時に、言ってもらえて嬉しかった言葉の一つでした。打ち合わせもリモートが増え、全国の人に仕事も頼みやすくなった今、わざわざ私に依頼してくれるという事が本当に嬉しいなと思う訳ですが「また江川さんにお願いしたい」「江川さんにお願いして良かった」そう思ってもらえるように頑張ろう!というのがモチベーションになっています。

moctecoも一緒で、担当したmocteco生の子が「江川さんがコーディネーターで良かった」と思ってくれるコーディネーターで居られるように頑張ろう!と思っています。

もちろんmocteco期間中に、終了後も自走できるようになる事、DemoDayで満足のいく発表ができる事、自分の中で成功事例を作る事…などなどの目標は最低限として、その上で…というお話です。

この間、DemoDayが終わった後、内輪での懇親会の最後に一人一言コーナーがあり、私は「去年フリーランスとして独立して、moctecoを続けようか悩みましたが、続けたいなと思って続けました」というお話をしました。

そしたら最後、担当した桜佳ちゃんがお礼を言いに来てくれて、「南さん、去年moctecoをやめていたかもしれないんですね。続けてくれて本当に良かったです!」と言ってくれて、とてもとても嬉しくて、心の中で江川は泣いていました・・・(TT)20歳になったら一緒にお酒飲もうね・・・(TT)!!!!


以上です!読んでいただくとなんとな〜〜〜〜くわかるかと思いますが、私は「やるならやるでちゃんとやる」をモットーに生きているので、適当にしたり、手を抜くという事ができないし、逆に中途半端な人間は嫌いだし、愛が重ためな人間だと自負しています。

DemoDay後の飲み会でも「私は"コーディネーターが江川さんで良かった"と思ってもらいたい!という目標を持ってやっているんですが皆さんは目標ありますか?」と聞いた時、私以外の皆さん(3人)は「そ、そうなんだ…!」という反応だったので、私の方がきっと特殊なんだな…と思いました。少し寂しい気持ちもありますが、そんな重ための愛を受け止めてくれる人は大好きです。これからもどうかよろしくお願いします・・・(TT)

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江川 南/RESUPPORT@フリーランスデザイナー
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