【感想】君の夢はもう見ない(五條瑛)
鉱物シリーズに登場する『中華文化思想研究所』の所長 仲上孔兵が主人公の連作集です。
かつて、アメリカ国防総省の情報機関のひとつである<会社>のもとで、情報の世界に身を置いていた仲上。
ある事情から情報の第一線から退き、現在は<会社>の子会社である中文研で働く彼のもとに、数年ぶりに届いたある“中国通”からの手紙。
同じく<会社>の連絡員だったラウル・ホウとの個人的な因縁。
仲上が四分の一、ラウル・ホウが四分の三、二人合わせて一人前の中国人と言われた、彼らがみた「夢」とは。
中国