健康だからメンヘラやってます


メンヘラって基本的にしぶといよね、という話。


完全に私の持論ですが、メンヘラって身体的には健康な人が多いと思いませんか?健康の定義はちょっと広くて、曖昧なところもあるんで上手く言えないのですが、薬に頼ってコントロールしたり手術を行わなければならないレベルの健康上の異常を抱えたメンヘラって少ないと思うんですよね。もちろん、後天的な健康上の異常の話です。そして、あくまでも、そういった健康上の異常が後天的に心の問題を引き起こす場合を除いて、という話です。

メンヘラって、だいたいが五体満足で産まれてきて、ただ心がもろいだけで、そのほかは健康っていう場合が多いと思うのです。私ももちろんそれで、指も5本ずつだし目も見えるし耳も今は聴こえるし(左耳突発性難聴になったことがあるんですが、治療が奏功して日常生活上は問題ない位に回復しました)足も動くし、デブで脂肪肝で高血圧だけど痩せれば解決するよねっていうみんなの見解で(正しい)特に治療なんかもしていません。その昔、食行動に対する症状が酷かった時に、成人しているにもかかわらず体重が一気に35キロになったことがありますが「芸能人レベルの細さかな」くらいの周囲の認識なうえに本人もすこぶる元気で(あるある。笑)特に健康診断で異常を指摘されたことも、夏場に倒れそうになる事も全く起こりませんでした。幸か不幸か、ほんとに健康なんだと思います。もちろん、それを感謝すべき事なのは頭では理解していますが、到底納得などできていない次第であります、はい、メンヘラなんで。

なので、とても厄介なんですよね。叩けばほこりが出るレベルで不健康な人が多い現代において、叩いてもほこりが出ないので。ちょっとでも体調不良があれば、あっちこっちドクターショッピングでもして「病気」を求めてもいいんですけど(そしてその不幸感に浸ってもいいんですけど)それも出来ないのに、こんな風に思考がとてつもなく「不健康」で「不健全」なわけです。

この、見えない不健康がとてもたちが悪い。周囲に理解してもらえない上に、ちょっとでもこの思考がバレると周囲からは反感を買います。健康な人には理解できない事だから。(それと同じように私はその健康な人の思考が理解できないんですけど。笑)

そして、現実世界で例えば無差別殺人なんかに不幸にも巻き込まれてしまう人たちって、往々にして「生きる意欲のある人」ばかりだと思うんです。よく、そういった事件やいたましい事故なんかが起こると必ずだれかが「いっそ私を選んでくれればよかった」と言い、界隈で話題になります。そこに共感しまくるメンヘラ集団。これはメンヘラあるあるですが、もちろん私もそう思っていますし、でもそう思っているうちは自分が巻き込まれることもないのだろうな、ともどこかで思っています。某臓器食べたいタイトルのストーリーもだいたいそうですよね。あれはフィクションなので、けなげでひたむきな明るい主人公が描かれるのは、テッパンですけど。

もとい。

メンヘラって、メンヘラでいるうちはしぶといと思うんです。私のメンヘラ歴は22年。それなりに別れも経験してきましたが、いつも別れは突然です。(匂わせている人ほどそういった結果にならず)トイレットペーパーを買いに行くツイートが最終更新だった人がいますが、あれはちょっと衝撃でした。安価で自分はその後使うことのない生活必需品が最後の購入品、なんてちょっとすごくないですか。結末はもちろん、後日談として知ったわけですが、今までで一番印象に残る最期です。逆に匂わせて突然消える人は、うーん、、、80%くらいの確率で転生して戻ってきますね(笑)界隈の横のつながりってすごいので、風の噂に聞くこともあるし、「またダメだった」というセリフのもと、今までのような生活に戻っている人も(それを繰り返す人も)たくさんいますね。繰り返しちゃう系の人は、だんだんオオカミ少年のような扱いになって、さらには頼れるはずの医療者側からも見捨てられたりして、退路はどんどん狭まっていくので、見てる方は辛いですね。でも意外に(?)いきなりフェーズが変わって幸せになったりすることが多いのも、このタイプの人だったりしますけど。 あとは、偶然見つけちゃうことも結構あります。メンヘラちゃん、エゴサの鬼なのでちょっとしたネトストみたいなことはデフォでやってるわけですが(私の信念は、自分が知り得た個人情報は一切口外しない、なのでご安心を)メンヘラって承認欲求の塊の人が多数なので、発信をやめるという行為はなかなか出来ないんですよね。潔くスパっと宣言して消える人なんてそうそういません。こうやってみるとまるで政治家みたいですね(笑)政治家ってメンヘラなのかな?(違う)

という感じで、メンヘラって生きにくい代表格のはずなのに、その生きにくさを払拭できないし、終われない負のループの真っ只中に居続けなきゃいけないんですよね。私はそれが22年ですから、もはやそっちの人生のほうが長いというポジションですけど、それでも未だに、そのループから抜けられないもどかしさ、なんていうメンヘラ初期が抱えるあるあるな悩みから脱せません。

初めて入院した時に「3歩進んで2歩下がる、という言葉があるけど、あなたは3歩進んで2.5歩下がる。でも1歩は進めないけど0.5歩は進める」なんてぇー事を先生に言われたんですけど、これ妙に記憶に残ってるんですよね。もちろんメンヘラなので「0.5歩進めるのか!やっほい!」(←これは同席していた友人の反応です。笑)とはなるわけもなく「0.5歩しか進めないのか」と号泣しましたが、今考えるとあの頃はまだ「前に」進めていただけマシでしたね。ははは。

・・・話がそれましたが、しぶといが故に私もメンヘラを22年もやってるわけです。境界性人格障害に特に言われがちな事ですが「年齢と共に落ち着きます」っていうあれ。実際、文献の症例も若年例ばかりだし、さすがに年齢とともに落ち着くのはある程度の事実なんでしょうけど、本当に落ち着いているのか?っていうと違うと思うんですよね。処世術を身に着けるというか、諦めとか悟りみたいなのを覚えるので、そういった振る舞いが出来るようにスキルが高まっている状態なだけと思うんですよね。少なくとも私はそれです。リストカットして一時しのぎもしなくなったし、血を抜いて耐える事もしなくなったし、高揚感を求めて考えたODをすることもなくなったし、極端な食べ吐き行為もしなくなったし、不眠くらいでギャーギャー言わなくなったし(人間なので限界が訪れたら寝れます。笑)楽しくなくても笑えるようになったし、私の事を見て!みたいなかまちょアピールもしなくなったし、多分ちゃんとお化粧して電車に乗っていればメンヘラと気づかれることもないだろうし(見た目からの地雷感を消せるようになった)趣味だって好きなモノだって咄嗟にこたえられるようになりました(ちゃんと世間話が出来るレベルになりました)こんな風にあくまでも、問題行為自体はぐんと減りました。ただ私の場合、意識的にやめたわけではなく、自然とやらずにいられている期間が続いているだけなので、たまに爆発してやります(笑)当分やってませんけど。 でも、こんな風に自分を飾る表面上の行動だけをいくら取り繕っても、根本の悩みというか生きづらさって多分22年ほとんど変わっていなくて、だからこそ、年々生きづらさの部分は増しつつあって、それを解決する手段を持ち合わせてなくて、どんどん「詰んでる感」だけがマシマシになってる状態だと思います。だから、果たしてこんなんで、行動や表の言動を判断材料にして「落ち着いている」なんていう評価をしていいのか?って思うんです。メンヘラちゃんの個人的感覚としては、今は若かりしあの頃(入院したりしてたあの頃)より自分の状態は非常に悪いという感覚です。(昔はこういった感覚が全くなかった、という点では歴を重ねてきた甲斐があります。笑。が、頼れる場所がなく八方塞がりになっているという点で、状況も状態も良くはありませんね)でも、周囲の評価はここ数年真逆なんですよ。入院することもなく、落ち着いていると言われている状況で異動などで主治医が変わったりしてるので、まさに「後医は名医」状態でこちらもカオスです。今は特に内服薬のない状況で、月に一度の数分の外来で「良い感じですね」と言われています。そんな表面上の状況から母親は安心しきっていますし。でも、周囲を巻き込む事故り系メンヘラは卒業したつもりなので、これでいいんだ、という思いも自分の中に少なからずあります。なので、それが正解か不正解かという議論はこの際無視して、今のメンヘラちゃんの立ち位置はそんなに悪くないのかもしれません。こうやってnoteを書いたり自由を謳歌している今、周囲が私の危うさに本当の意味で気づいてしまうと私にとって不自由な世界が待っているし、そこにパラダイスがあるとも到底思えません。ならば私が貝になれば良い話です。自己犠牲くらい、いとわないので。


だからきっと、私はこの先もココや自分の日記にあーだこーだと書きつつも、存在し続けるのだと思います。しぶといので、こういう奴にこそ終わりは訪れない。生き地獄は続くよどこまでも、って感じですたぶん。


♡記事の内容を信じるか信じないかはあなた次第!てへぺろ。



いいなと思ったら応援しよう!