ひきこもり経験者の就業支援①「コミュニティ工場」について
MNH広報の瀬島です。
今回は、引きこもり経験者の就業支援について。
現在MNHが構える自社工場は、東京と山形の2ヶ所。中でも、東京の工場ではひきこもり経験者を積極的に採用しています。
その取り組みによって見えてきた「働き方のあれこれ」をお伝えします。更に、MNHが考えている「商売」についてもお話しします。
東京都調布市にある、MNHのコミュニティ工場
「ライン生産」ではなく「バッチ生産」
株式会社MNH「コミュニティ工場」
ー東京都調布市
一般的に工場と言えば「ライン生産」と呼ばれる、ベルトコンベアを使用した流れ作業をイメージする方が多いかもしれません。
ただ、MNHのコミュニティ工場は違います。
「バッチ生産」と呼ばれる方法をとっています。
バッチ生産とは、1つの生産品ごとに一定の生産量をまとめて生産すること。製造の分野によって若干の違いはありますが、個々のペースを保ちながら丁寧に行われる作業です。
コミュニティ工場の運営
コミュニティ工場は、MNHの創業者である菅 喜嗣が、認定NPO法人育て上げネットや非営利型株式会社Polarisなどの協力を得てスタート。
MNHの菅会長は大手生活雑貨メーカーのノルコーポレーションの創業者でもあります。大手企業を一代で気付き上げたトップとして、日本の資本主義社会を俯瞰的に見つめ考えたことがあります。
それは、次のようなこと。
そうした適切な働く場所が見つけられない人々へ、就労の場を提供したいと始めたのがコミュニティ工場。
コミュニティ工場では現在、数名の引きこもり経験者の方々が生き生きと働いています。
助成金をベースにしない経営を目指し、売買差益で事業を成立させることを意識したビジネスです。
MNHが考える「商売」について
これは、MNHがずっと考えていることのひとつです。
商売とは「モノ・コト」を提供する人と享受する人がいる。それが収支として成り立ち、双方にとって公平なやり取りとなる。どちらかが上でもなければ下でもない、互いがフラットな立場で感謝を伝え合う関係のはずです。
ただ、組織が大きくなったり売り手に競合が増えると、どうしてもその意識が薄れます。また、それとは別に「商売=金儲け」として後ろめたいものとして捉える人も出てきてしまいます。
しかし、そうではありません。
経済を回す意味でも雇用を増やす意味でも、やはり商売は、とてもいいことです。商売を通して誰かにとっての「働く生き甲斐」を生み出したいとMNHでは考えています。
まとめ:ひきこもり経験者の就業支援①
今回は、MNHのコミュニティ工場における引きこもり経験者の就労支援について、大まかな概要をお伝えしました。
人が労働環境に合わせる社会。
そうした環境では、はみ出してしまう人が増え続ける。
だから「労働環境が人に合わせたらどうだろう」と、始めたのがMNHのコミュニティ工場です。
次の記事では、MNHのコミュニティ工場で働く引きこもり経験者の方々の働き方やそれぞれが好転していく様子などをお伝えします。
お楽しみに。
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