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山形の食材雑貨店・縁日家やまがたオープン

MNHの小澤です。

2013年末につつじヶ丘の事務所に移転したのもつかの間、半年足らずで、菅会長は調布駅前の大きなビル(*1)の購入を決めていた。

この頃はもう、引っ越しばかりしていた気がする。
ちなみにぼくは、移転には後ろ向きで、4階建てのこんな広いスペースは必要ないと思っていた。

それはさておき、ぼくと会長は、このビルの使い道を延々と考えた。


そして、既に庄内町で事業をはじめて庄内野菜の行商販売もしていたぼくらは、その流れで「山形のアンテナショップのようなお店を、1階につくったらおもしろいんじゃないか」と思いついた。その当時は庄内町にスタッフもいたため(*2)、仕入れもしやすいと考えたのだ。

そして2014年末に、MNH初の小売店である「縁日家やまがた」をプレオープンさせた。

甲州街道に向いたその路面店は、割と目立っていたんじゃないかと思う。
80㎡の店内には風土豊かな庄内地方の農産物を中心に、有機野菜や伝承野菜、お米、海産物、乾物、工芸品などを揃えた。

色とりどりの野菜が引き立つよう、内装は黒でシックに統一。農法や地元のレシピなどをそえて興味を持ってもらう工夫もした。

ちなみに仕入れは、行商販売と同じく、基本的には産直野菜の"余ったもの"を現地から送ってもらっていた。農家と直接交渉ができるスタッフが現地にいたため、ニッチな食材も引っ張ってこれたのは良かった。

例えば、市場にでまわっていないミニサイズのりんご。農家的には捨ててしまうものなので、仕入れ値を抑えて利益が出せた。

特にこだわったのはお米だ。

せっかくなので、東京の人に米どころならではのお米をいろいろと味わってほしかった。そのため農家さん別のお米(*3)や珍しい品種のお米を、合単位で販売し、その場で精米もしていた。

また、都会はお米の炊き方に無頓着な人が多い。米農家直伝のおいしいお米の炊き方を紹介するなどして、お米の新たな楽しみ方を伝えていったのである。

(*1)ネクストバトンビルは調布にあるMNHの現事務所。実際に移転をしたのは2015年の1月。

(*2)庄内町で地域活性化のための事業を行うために、2012年の3月に「東北に若者の雇用をつくる株式会社」を設立し、現地にスタッフもいた。

(*3)同じ品種でも、作る農家によって甘かったりさっぱりしていたりと、味に違いがあった。


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