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真夜中の雑談 #9 最も感動した送りバント(甲子園)

こんばんは☆彡
Mナオキです(﹡’ω’﹡)

今年も甲子園が盛り上がっていますね!
中でも島根県の大社高校が旋風を巻き起こしています。

今回はそんな大社高校をメインに真夜中の雑談をすることにします。


■大社高校 VS 早稲田実業

2024年8月17日、夏の甲子園3回戦で、島根代表の大社高校西東京代表の早稲田実業が対戦となりました。

共に歴史深い高校であること、更には大社高校の2回戦までの勝ち上がり方に感動した野球ファンが数多くいたこともあり、両校とも3回戦とは思えないような大応援団の中での試合となりました。

日本ハムファイターズが身近な存在である北海道住みと私としては、清宮幸太郎選手だったり斎藤佑樹さんだったり、早稲田実業出身のスターがファイターズでプレーしていた(いる)こともあって、心なしか馴染み深い存在に感じていました。

一方、大社高校も野球ファンとして当然知っていた学校でしたし、県立高校として快進撃を続ける姿に特別な想いも持っていました。(私も高校野球時代は市立高校だったため)

ということで、両校共に分け隔てなく応援したい対決だったのです!

■勝利への意地

バーチャル高校野球を通して観戦しているこちらの胃がキリキリするほど、両校共に一歩も譲らない展開が終盤まで続きます。

この部分だけを切り取っても名勝負です。

そんな中、9回の裏に一つの大きな山場が訪れます。

■早稲田実業の内野5人シフト

大社高校は1点を追う9回に高橋選手がスクイズを決めて、2対2の同点に追いつきました。

更に1アウトでランナーはニ、三塁。

高確率で試合が決まったとも思える場面。

ここで早稲田実業の和泉監督は「内野5人シフト」を取りました。

私はここでXにこのようなポストをしていました。

ちなみに内野5人シフトというのは、外野手の一人が内野を守り、投手・捕手を除いた内野手が5人となる陣形でして、プロ野球ですら滅多に見られるものではないのです。

野球に四半世紀携わってきた私も、知識としては勿論知っていましたが、甲子園を視野に入れるレベルの高校でプレーしていた時代、その対戦相手として甲子園常連校たちと試合をした時も、内野5人シフトで守ったり守られたりということは1度も無かったと記憶しています。

それどころか練習すら1度もしたことが無かったのでは…

そんな特殊な守備陣形を絶体絶命の場面でできるということは、早稲田実業はそれを見越した練習をしていたということなのでしょう。

そのシフトを見ながら「これが名門校か…」と、驚きを隠せませんでした。

更にはその5人目の内野手(本来はレフト)の所に打球が飛びピンチを脱した訳ですから、和泉監督の経験と直感は恐るべきレベルに達していたとしか言いようがありません。

■史上最高の送りバント

試合は延長タイブレークに突入します。

10回は両校の鍛え抜かれた守りで共に0点。

そしてドラマが起きたのは11回の裏。

大社高校の石飛監督は「ここでバント決められる自信がある者、手を挙げろ」と選手達に話しかけたそうです。

そこで今夏まだ出場経験の無い安松選手が手を挙げて「サード側に決めてきます」と言葉を残し、代打でバッターボックスへ向かいました。

文章で表現をすることも難しいほどにプレッシャーのかかる場面。

全国の数え切れない野球ファンが安松選手の打席に注目します。

そして彼は宣言通り、サード側の「ここしかない!」というラインギリギリの場所にボールを転がしました。

その後、馬庭選手がサヨナラヒットを打ち、野球史に残り続けるであろう大激戦は3対2で大社高校の勝利にて幕を閉じます。

投手でもある馬庭選手の力投やそれを支えたメンバーの全てが凄いのですが、個人的に注目をしたのは安松選手でした。

■最大のチャンスをものにする

長い人生、ちょっとしたチャンスはいくつもやってくると思います。

ただ、就職や恋愛、今回のような大舞台といった「人生を決定づける大きなチャンス」というものは一生の間でそうはないものです。

早々訪れることのない人生の大チャンス。失敗すれば絶体絶命となる可能性もある状態。

そんな中、自ら手を挙げて、宣言通り最高の形で結果を出した安松選手は、きっと「たった一瞬」のために血の滲むような努力を毎日積み重ねてきたのでしょう。

レギュラー番号ではない悔しさだってきっとあるはず。

それでも、気持ちを切らすことなく、ただ黙々と自分の中で絶対的なものに昇華するまで練習を続けていたのかもしれません。

だからこそ、あのようなプロでも足がすくみ上がってしまうような場面で、自ら手を挙げ完璧な仕事をすることが可能だったのです。

■誰にでもいえること

このような試合でしたから特にピックアップされましたが、これは誰にでもいえることだと思います。

いつやって来るか分からない一瞬のチャンスを掴むために、日々準備を怠たってはいけないことの大切さを、安松選手と大社高校は教えてくれました。

仕事に部活、人間関係…

きっと誰にでもやってくるであろう一瞬のチャンスを自分のものにするため、色々なことを日頃から積み重ねていきたいものですね。

■まとめ

今夜は「大社高校と送りバント」について記事を書いてきました。

タイトルにもある通り、数えきれないほど野球の試合を視たりプレーしてきた中でも、最も感動した送りバントといって過言ではありません。


甲子園はベスト8が出揃い、いよいよ2024年大会のクライマックスが近付いてきました。

大社高校に感情移入してしまう部分もありますが、基本的にはフラットにどのチームも応援していきたいと思っていますので、各校が最後の最後まで悔いなく最高のプレーができることを期待しています。


それではまた、次回の更新で☆彡

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Mナオキ
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