仏教の時代が来ています
高野山は日本で最も注目される場所の一つです。高野山は和歌山県にあります。東京方面から行くには、大阪まで行って、南海線のなんば駅から1時間「こうや号」にのり終点の極楽橋駅で降ります。そこから高野山口駅までケービルカーに乗り、バスに乗って高野山に行きます。はじめて高野山に行く道中、「極楽橋」という駅を聞き、その駅に着いたとき、何かを覚悟したという感じがしました。高野山は、今から1200年前に、唐から帰ってきた空海さんが嵯峨天皇(さがてんのう)から、密教の道場を開いて良いというお許しを得た場所です。今は、真言密教の聖地、世界遺産にもなっています。
瞑想や禅といった仏教の真髄が、マインドフルネスという言葉になって日本に逆輸入されています。禅寺の多い高野山や京都を訪れると、本物の瞑想や禅、仏教を知りたい外国人で賑わっていました。高野山では外国人も日本人同様みな宿坊に泊まり、鍵のない部屋で過ごし布団で寝て、畳に座って御膳で食事をします。ホテルとは違い、部屋にはトイレもお風呂もなく共同です。高野山のお寺で、一日のはじまりの朝の勤行、護摩祈祷、瞑想などはじまると、本堂は外国人でいっぱいになります。流暢な英語で案内する僧侶を見ると不思議な感じがしました。1200年前、最新の仏教を求め唐に渡った空海さんのように、本物の仏教を求めに来る外国人が増えていると思います。人生を豊にするために仏教の智恵が必要だと世界中で気づきはじめていると思います。
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