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習慣が育つタイミング

「習慣はしっかり根づいていれば、その習慣が”簡単になった時”に自然に育つもの。」

僕の会社では、BeatFitという運動の習慣化を支援するサービスを開発しています。習慣化についての科学的な理論をサービスにうまく取り入れることが大切なので、日々勉強しています。そんな仕事柄もあり、先日ご縁があって「習慣の科学入門」というセミナーで講師をさせていただきました。

「結果ではなくアクションを重視すること」「モチベーションに頼らず小さく始めること」などなど、僕が学んで実際に使える!と思った理論を紹介しました。セミナー後の質疑応答では、様々な質問が飛び交ったのですが、その中で1つだけ答えられないものがありました。

それは「小さく始めた習慣は、どういうタイミングで増やせばいいのか?」という質問。

僕らが運営しているサービスでは「ボディメイク」というよりは「健康維持」といった目的で利用してくれているユーザーが多いこともあり、無理に「成長」を促したりしていません。ただ、実際はウォーキングから初めて、ランニングのクラスを受け始め、最終的には人生初のマラソンに参加した、なんてユーザーもいたりします。

段階を踏んで成長していると思うのですが、これってどういうタイミングなんだろう?習慣に関する本を読んでいる中で、2つの気になる記載に出会いました。

根を張った習慣はすぐに自然の摂理に従う。より大きく成長していくのだ。

BJ Fogg「Tiny Habits」

習慣を植物に例えていて、小さくか弱い芽が土から顔を出すまでが大変で、芽吹き、根を張ってしまえば、勝手に成長する。腹筋3回を習慣にしていて、それを5回にするタイミングは「増やしたい」と思ったタイミングだと。

最高のモチベーションは、ちょうどいい難しさの挑戦に立ち向かう時に生じる。

James Clear「Atomic Habits」

これはゴルディロックスの原理と呼ぶそうです。
簡単すぎても、難しすぎてもダメで、ちょうどよい難しさが最も高いモチベーションを生み出すという理論。

小さく始め、継続することで慣れてきて、習慣として根差し簡単になってくると、更なるモチベーションを求めて自然と「簡単すぎず、難しすぎない」レベルに難易度を上げていくってことなのかな?と感じました。

んー、奥深い。
この「自然に」というのが大切な気がしています。
目標に振り回されず、頑張りすぎない範囲でレベルアップしていくのが習慣を止めないコツなんだと思います。

学びのアウトプットを始めて、もうすぐ3ヶ月。
少しずつ慣れてきたこともあって、心が更なる刺激を求め始めてます(笑)簡単すぎず、難しすぎない、そんな次のステップに向けて、ワクワクしている今日この頃です。

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