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212:🥨mmillusion0108-0110

身体感覚からユーザ・インターフェイスを考えるためのメモ

  • 三次元の身体を二次元のディスプレイにシンクロさせる

    • 身体とコンピュータが抱えているn次元の情報を二次元のディスプレイでシンクロさせる試み

0108

  • 世界そのものをシミュレーションしなければならない.空間そのものをシミュレーションしなければならない.

  • 視界の切れ目が世界の切断面になる.その切断面は網膜の位置と同じなのか?

    • 目を瞑って,頭の後ろをゴシゴシすると世界の切断面の奥に自分がいる.

      • 切断面と頭のゴシゴシの面とのズレはなんなのか?

    • 世界の切断面をXY座標の平面に置き換えようしているのが,ユーザ・インターフェイスなのだろう.

0109

  • 目の前の世界は三次元だが,視界の切断面は二次元に感じる.スパッと切れている.

  • 目を瞑って,頭を掌で触るのと指で触れるのでは,頭のかたち全体の想起の仕方が異なる感じ.指だけの方が頭のかたちを強く感じる.指で触れていると,指がポインタのように感じる.三次元の頭が,二次元のディスプレイのように感じる.

    • 触れている指と頭とは平面的接触しているが,腕の動きが三次元的なものになっている.指を含めた腕の動きと頭に描く指の軌跡とのあいだにズレがある.

      • 見えていないところは,二次元にされる?

    • 鏡を見ながら後頭部を触る

      • 頭の厚みと後頭部に触れている手の位置とがズレている

        • それらと視界の切断面ともズレている

0110

  • 目を瞑ってシャワーを顔にかけ続けると,顔と後ろの切断面とのあいだがとても薄く感じる.目を瞑って手で顔を撫で続けても,顔と後ろの切断面とのあいだは薄くならないで,想定通りの厚さになっている.それは手から腕,最終的には肩の動きから,頭の位置が想定させるからだと思った

    • 頭の位置が想定されるとしたが,位置というか頭そのものが想定されるという感じかもしれない

    • 後頭部の切断面の位置が変わるというよりも,顔の前面が薄くなるといった方がいいのかもしれない

      • インターフェイスにおいて,ヒトとコンピュータとが抱えているn次元の情報をシンクロさせる

        • 人の現象的身体は物理的身体とピッタリとフィットしているわけではない

私たちの身体の境界は,生物として手足を持つ人型としての骨格と皮膚までかもしれない.しかし,「生物としての身体」と「知覚原理としての身体」はおそらく少し分けて考えるべきである.そして後者はかなり柔軟にできており,帰属を通じて身体は「拡張可能」と言えるのだ.p.125

渡邊恵太『融けるデザイン』
  • 現象的身体は周囲の環境に応じて,その輪郭を変えていく

FoCが視点的であるならば、その幾何学的構造はユークリッド的であるはずがない。したがって、最初から周囲の物理的空間とは異なるものとして考えなければならない。このことは、この言葉が「バーチャル・リアリティ」で使われているのとほぼ同じ意味で、virtualでなければならないことを強く示唆している(cf., Velmans, 2009, 140ff.; Rudrauf, 2014).私たちの意図する意味は、おそらく幻肢現象に最も明確に現れている。人は直感的に幻肢を空間のある場所にあるものとして経験するが、現象的な肢がマッピングされた物理的な場所には肢はない。したがって、前者を後者に機能的にマッピングすることはあるが、実用上ほとんどの場合十分正確でなければならず、現象的身体空間は周囲の物理空間ではないのである。

The Projective Consciousness Model and Phenomenal Selfhood

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