通りの名前から歴史を学ぶ
ナミビアに来て、驚いたことの一つに、通りの名前には、各国の大統領の名前など、人の名前が使われていることだ。(外国ではよくあることらしい)
知っている名前から、初めて聞く名前まで、様々だったので、今回は首都Windhoekの街にある5つの通りの名前と、その人物について紹介する。
通りの名前に使われている人物5選
①NELSON MANDELA AVE(ネルソンマンデラ アベニュー)
ちなみにアベニューとは、大通り・並木道などという意味である。
ネルソンマンデラは、とても有名なので、知っている人も多いのではないか。南アフリカ共和国の8代目大統領であり、黒人として初めて大統領になった人だ。アパルトヘイト(人種隔離政策)の廃止を訴え続け、刑務所に入れられたが、撤廃を見事成功させた素晴らしい人である。
スポーツの力で人々をもっと団結させようと、ラグビーチームを立て直した映画「インビクタス 負けざるものたち」。
https://www.amazon.co.jp/インビクタス-負けざる者たち-字幕版-モーガン・フリーマン/dp/B00FIWAMS0
人々がラグビーを通して、喜びを共有し分かち合う様子が素敵で、ラグビーはそこまで興味なかったけど、心に残る映画だった。
②ROBERT MUGABE AVE(ロバートムガベ アベニュー)
この方は、1980年にイギリスから独立したジンバブエの初代首相、1987年に大統領になった人で、37年間政権に携わった。93歳という、世界最高齢の大統領だと有名だった人だ。
当初は、白人との融合政策、また教育や医療に重きを置いたことで、アフリカ1の識字率や乳幼児死亡率が最低になり、一躍賞賛されていたようだ。
しかし、2000年代になると急に白人弾圧を始め、経済が崩壊。「暴君」と呼ばれるにいたった。
③Sam Nujoma Dr(サム ヌジョマ ドライブ)
ちなみにDrはドクターではなく、ドライブ(街道)
サム・ヌジョマ氏(Samuel Shafiishuna Daniel Nujoma)は、ナミビアの初代大統領。(1990~2005年)
ナミビアの独立戦争を始動していた人で、ナミビアにとって英雄的存在らしい。政治家であり、反アパルトヘイトの活動家。レーニン平和賞、インディラ・ガンジー平和賞、ホーチミン平和賞など、複数の栄誉賞を受賞している。(ノーベル平和賞以外にもたくさんあるんだなぁ。)
ちなみにサム・ヌジョマ スタジアムというのも首都にあるらしい。
④Hendrik Witbooi Dr(ヘンドリック ヴィットボーイ ドライブ)
この方は、現在のナミビアでドイツの植民地支配に反対するナマ族の反乱を指導し、1905年に戦死している。ナミビアでの国民的英雄とされている。
お札の50ドル、100ドル、200ドル札紙幣に描かれているほどだ。(ナミビアでは200ドル札が最大)
ちなみに他のお札は、と見てみると、③のサム・ヌジョマ氏も描かれていた。
⑤Mandume Ndemufayo Ave(マンドゥメ・ンデムファヨ アベニュー)
マンドゥメ・ヤ・ンデムファヨ氏は、オヴァンボ族の一部であるウクワニャマ族(アンゴラ南部とナミビア北部)の最後の王で、ナミビアとアンゴラ両方の国家英雄らしい。
・強姦罪への強い罰則
・女性も牛を所有していい(それまではダメだった)
・不必要に重機を使用することを禁止
などの法令を決め、平和的に、王国の富と繁栄を取り戻そうと努めたそう。
終わりに
ナミビアに関係のある人はもちろん、隣国の英雄的存在の人の名前も使われていることがわかった。もちろん全ての通りの名前が人物名ではないが、他にも数多くの名前があるので、また調べてみたい。
ナミビアについて知る、また1つのきっかけとなった。他の国はどんな名前が使われているのかもぜひ知りたい。