マッチングアプリで人並みに遊んだけどって話。
私は、今化粧バッチリでパソコンの目の前に座ってこの記事を書いている。
普段は眼鏡のくせに、1dayコンタクトをつけて。
別に家で化粧するタイプではない。1dayのコンタクトなんて家にいるのにつける意味がわからない。
そう。本来、今日は人に会う予定だった。
初めて会う予定のマッチングアプリでマッチした一個したの子。
仕事終了後、慌てて帰宅。
「今仕事終わったから、急ぐね」とLINEを送る。
「わかった待ってるね!」
言葉の通り、急いでシャワーを浴びて化粧を仕上げた。
私たちは集合時間となんとなくの集合場所しか決めてなかった。
私が車で迎えに行く予定だった。
集合時間が近くなってくる。
どこに行けばいいのか、LINEを送る。
返信はない。
10分経って、電話をかけてみるも応答はない。
なんとなく悟った。
アプリを開いて彼とのトーク履歴を探すも、見当たらない。
マッチ解消されていた。
つまるところ、ドタキャンだ。
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◆遡ると
マッチングアプリを初めてインストールしたのは、大学2年生の春だった。
当時付き合っていた人と別れて寂しさに耐えれなかった。
誰でもいいから埋めて欲しかった。
20歳から24歳に至る今まで、マッチングアプリのインストールとアンインストールを繰り返している。
これまで、おそらく30人くらい会ってきた。
そして、ドタキャンももちろん経験したし、経験させてきた。
アプリで会う人の多くは、私自身の存在はどうでもよくて私の身体しか必要としてない。
寂しさを通り越して、自傷としてセックスしていた時期があった。
本当に誰でもよかった。むしろお互いの余計な情報なしの方が集中できた。
ただ、いつからかそのセックスにも虚しさを感じて、
誰でもいいとは思えなくなる時もあった。
その一方で、アプリ経由でも『セックスもする友人』ができる時もあった。
セックスのためだけに会うのではなく、一緒にお買い物に行ったり晩御飯を食べたりする。
結果その日はそうなったとしても、関係値がこれまでとは格段に違う。
彼がいた時は、メンタルが安定していたからかアプリには頼らなかった。
しかし、1年続いた彼との関係も間も無くして終了するのである。
これについては機会があれば書き記すことにする。
彼との関係が心地よくて、彼のような人を求めて、
私はまたマッチングアプリを再インストールする。
そして、また見知らぬ人と出会う。
だが、当然のことながら、彼のような人とは今で出会えていない。
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◆マッチングアプリはガチャである
私にとって、居心地がいい場所を探すためのガチャである。
前述した彼のような私にとってのSSRが当たるかもしれないと淡い期待と共に
何かを埋めるように、アプリに頼ってしまう。
今日のように、無言ドタキャンは全く傷つかない訳ではない。
深い関係値はなくとも、寂しさを埋めるために会うのに、
余計寂しくなる。
またその寂しさを埋めようと、アプリを開く。
これを書き終わった今、誰にも見せることがなかったいつもよりうまくできた化粧と無駄になったコンタクトとさよならしてこよう。