超超超超名作!World Neverland
2021年、GW。
今年は緊急事態宣言中とあり、旅行もできない中、暇なので何かゲームでも買うかと悩んでいた。
World Neverland、通称ワーネバ。結果、switch版が半額セールで買ったものの、ワーネバをなぜ買うにいたったのか経緯を詳細に書き留めたいと思います…。
そもそも私はポケモンやドラクエといったRPGは好きだけれども、長年愛して止まないが育成シミュレーションだ。
小学1年生の頃に友人のもえちゃん宅の畳の部屋にころがっていたゲームボーイの牧場物語。
BOOK・OFFのゲームボーイソフトコーナーに乱雑に置かれていても、未だ心ときめく作品。
もえちゃんに「なにこれ?牧場やれるの?」と何気なく尋ねると、「そうで!自分で牧場やっていくがよ!」と答えられ、ポケモンのゲームしか知らなかった私は驚愕した。
ゲームって戦う以外に動物を育てたりして、自分の今生きている世界観と変わらないゲームがあるのかと…。
短時間でどのようなゲームが想像しまくり、当時のゲーム技術ではそんなの無理だ!と思い込んでいた。けれど、やってみなければ何もわからない。牧場物語というゲームとやらをやらせてもらおうと決心し、もえちゃんに頼んだ。
「やらせて!」
しかし答えは「それおもんないき、ポケモンやろうや!」だった。
当時はポケモンが大旋風を巻き起こして、遊ぶならポケモン、かけ算を覚えるならポケモンという凄まじいレベルで子供たちはポケモンにのめり込んでいた。
私もその一人でピカチュウに夢中になった。可愛らしくてアニメではツンデレなピカチュウ。プレイしたことのない牧場物語など、すぐに忘れてしまった。
時は経ち、私は小学4年生になっていた。相変わらずポケモンが好きだった。
もえちゃんとは別のくりちゃん宅におじゃましていて、ポケモン以外にもお年頃の私は髪を巻いてもらうなどオシャレに勤しみ始めた頃だった。
その日もくりちゃんに髪の毛をいじってもらっている最中、テーブルの上にゲームボーイのソフトが乱雑に置かれているのが目に入った。
当時、子どもたちの部屋はゲームボーイのソフトとソフトケースで散らかっていることが多かったのだ。ソフトのケースに小銭が入れられているのを見て、「これやってしまうでねー」と呑気におしゃべりをしていた。
おしゃべりの最中に手が止まる。というか、全身硬直した。
ゲームボーイのソフトの山の中から…牧場物語2のソフトが…
「え?これ2って出ちょったが???」
びっくりして聞いたところによると、最近2が出たとのこと…。
小学1年生のときにもえちゃん宅にあった続編だということにすぐに気がつき、鼻でかの牛のイラストをめちゃくちゃ覚えていた。
とくにかくやりたかった。ポケモンで忘れていたが、自分はこのゲームをとにかくやってみたかったということを瞬時に思い出し、くりちゃんにお願いした。
「ごめんやけど、このゲームめっちゃやりたいき、貸してくれん???」
もう断られても引き下がらないつもいりで勢いよく言った。
すると、くりちゃんはあっけらかんと、
「いいけど、それおもんないで!」
とにかく面白くないと言うのだ。もえちゃんもそうだったけれど、くりちゃんまでもおもんないゲーム認定。これはめちゃくちゃ期待しすぎているのかもしれない…。そのことに私は気づき、一瞬、借りるのを躊躇った。
けんどよぉ〜牧場ができるがやろ!!!?と期待し、貸してもらうことになった。それが自分の運命の出逢いだとは露知らず。
なんか、その日はおしゃれして、近所の小川で遊んで、帰った気がする。
遊んでいる間も、牧場物語は小川で遊んだり、水飲んだり、自転車に乗れるのかな〜と妄想しまくって、くりちゃんとの貴重な遊び時間をおざなりにした。ごめんね、当時のくりちゃん…。
自宅に帰ってきて、自分のゲームボーイカラー(イエロー)に差し込んだ。
今でも大切にもっているゲームボーイカラー。めちゃくちゃ可愛い。もうBボタンが効かなくなってしまったけれど…。
牧場物語2のソフトを差し込んだところ、すぐに起動。胸の高鳴りは抑えられず、全身プルプルし始める。
すぐに私の牧場ライフはスタートした。
馬に乗れるようになるには時間がかかった気がするが、荒れ地だった牧場の手入れや、山の木のみ採取…。
たしかアイテムも一つしかもてなくて、出荷箱まで走りぬける。
マップはめちゃくちゃ狭いけど、村人との交流というか、おしゃべり。
可愛い鶏や牛、犬のお世話。
結果、めちゃくちゃハマった。
ポケモン以上にのめり込んで、毎日働いた。
今思えばポケモンより牧場物語の世界は自由だったのだ。
お金を稼ぐために果物や山菜とり。
動物とのふれあい。
何から初めてもいい。
何もしなくてもいい。
衝撃だった。ゲームってこんなに自由なの!?って何度思ったか。本当にあの時、牧場物語2を貸してくれたくりちゃんに感謝している。
その後はゲームボーイアドバンスの登場もあり、ミネラルタウンのなかまたちにのめり込み、中学1年生くらいはほとんど牛の名前や鶏の名前を考えて過ごした。
その頃には結婚もできるようになり、どの女の子を落とそうか悩んで、BOOK・OFFに置いてある牧場物語の攻略本から好きな女の子の誕生日や好きな物を調べていた。買えよ。
牧場物語2で衝撃の出逢いをしたものの、正直アドバイスのミネラルタウンのなかまたちの方がプレイ時間は長い。
最初は男の子バージョンしかなかったから、男の子になりきって大恋愛しまくった。
ミネラルタウンのキャラクターデザインは素敵で、恋人候補の女の子はみんな可愛かった。カレン、ポプリ、エリィ…今だ名前を覚えているほど…めちゃくちゃ表情豊かで胸キュンだった。
この画面はライバルの恋愛シーンなので、あれなのですが…、女の子の好きなアイテムをあげると、こんなにかわいい顔で喜んでくれたりする。
とくにこのポプリはわがままで無邪気だけど、アイドル級にかわいい。
ポプリと結婚してもよかった。
けれど、もう愛して止まない女がいた。
そう、それは…
カレンだ。
いや、しらねーよ。なんて言わないで。聞いてください。
カレンちゃんは雑貨屋の娘でワイン好き。
ポプリよりも大人びていてツンデレ。
そうツンデレに弱い。
通常時のカレンちゃんもかわいい顔しているが、
照れたときのカレンちゃんはたまらなくかわいくて、最初はポプリと結婚しようと思ってゲーム進めていたものの、カレンちゃんに惚れた。
ほら?
やばくない?
惚れるよね。
カレンちゃんの好きなアイテムはワイン。
ワインは300円するから、毎日あげるのはゲーム序盤めちゃくちゃきつい。
毎日畑やって鶏の卵とって世話して、森や鉱山いってアイテム取りして、ワイン買ってプレゼントしていた。
もう恋愛シミュレーションになっていた。
ポプリも可愛いから、ポプリの好きなアイテムも必要、エリィも可愛いから…と恋愛対象の女の子みんなにプレゼントを買うため働いていた。
これがとてつもなく楽しかった。
次第に牧場経営はコロボックルという妖精に50円くらいの小麦粉を渡して低賃金で働かせて、自分は女の子のプレゼント買いに奔走。
最悪なんだけど、最高だった。
牧場物語のいいところは自分で物語を作っていけるところ。
あと女の子との親密度もハートの色でまるわかりなので、ちょろい。
けど、何回もアイテム上げても一気に親密度が上昇するわけではないから、ゲーム内の一ヶ月か三ヶ月くらい時間かけて交流する。
最終的にはカレンちゃんと結婚するんだけど、一回プロポーズ前にセーブしてポプリにプロポーズして、結婚式を見届けたあと、セーブせずにアドバイス再起動。
そうポプリはいい思い出となった。
そんなアホな遊び方をして、カレンちゃんとの生活を楽しんでいると、やがてベビー誕生。
牧場物語、結婚だけじゃなくて子作りもできる。
ミネラルタウンは子供の成長が途中でとまってしまうものの、後のゲームキューブの牧場物語ワンダフルライフでは子供が大人になるまで堪能できる。
主人公も年を取って体力がなくなったり、かなり現実味をおびている作品。
ミネラルタウンのあたりから、子供に引き継いだりして一生できるゲームになればいいのになぁ〜と願っていた。あと、結婚後、離婚したりもしたかった。
人生を謳歌してみたかった。
自分の人生では簡単に恋愛も結婚も離婚もできない。
ゲーム内だけはせめてやらせてほしかった。
それからDSや3DSでも牧場物語をやり続けていった。
自分のやりたいゲームを追い求めて…。
中学2年生のとき、牧場物語ぞっこん生活に転機が訪れる。
またまた友人のめい宅におじゃました時、めいの家には私がもっていないプレステ2があった。喉から手がでるほど欲しかったプレステ2。お小遣いもない私などが到底購入できる代物ではなかった。
めいはプレステ2をもっていない私を哀れんでか、いろんなゲームをやらせてくれた。ドラクエはもちろん、ウィニングイレブン、グランドセフトオート…本当に楽しかった。プレステ2さえあれば他に何もいらないと思ってた。
色々ゲームをやり尽くした頃に、めいが「このゲームおもろいで」と一枚のソフトをおもむろに渡してきた。
World Neverland2だった。
いやいや、1も知らんわや!と思いつつ、プレイ。
え、これ、めっちゃ雑!それがワーネバの第一印象だった。
めっちゃ人もおおいし、しゃべりまくる。
物を落とせば、すぐ盗まれる。
カオスすぎた。
ポケモンや牧場物語に比べると、明らかに異質だった。めいに教えてもらいながら、ゲームをすすめていくと、すぐに恋人ができるもののライバルに奪われやすく、他に恋人つくってもいいとのこと。
とにかく色々なことがやりたい放題だった。
仕事もできるし、体鍛えられるし、自由すぎた。
牧場物語でやりたかったことが叶えられた気がした。
今でも覚えているくらい印象的だったのが、めいのデータでのプレイをしているときにめいが仕事中に作った作物を家に運んでいたので、「なんで?もってかえるが?」と聞くと、「あーこれ家族のお弁当用にせないかんき」とせっせと作物を持ち帰り、家族にあげていた。
え、もう生活じゃない?
すごい!すごい!!!ワーネバの世界観に惚れ惚れした。
結婚できるわ、子供うめるわ、子供が成長するわ、挙げ句の果てに子供として物語を引き継げるわ、名作だった。
しかし、私はプレステ2をもっていない。色々、試行錯誤をして中古の初代プレステとワーネバを購入。
とにかくワーネバの世界に必死でしがみついて生きた。
恋人になるのも当時はたしか追いかけ回して話まくって労力がかかったが、デートシーンもあって楽しかった。
ワーネバは自分のやりたいゲーム要素が詰まった世界だったのだ。
そんなこんなで、switch版を半額で購入し、プレイ。
プレステ以外にもワーネバはPSPやスマホのアプリでもプレイしていたほど、私のゲーム歴史では切っても切り離せない。
スマホ版もかなり昔にやったから、あんまり覚えていないけれど、映像がとにかくきれいになっててやりやすかった。プレステのワーネバは人が多すぎると、自分がどこにいるかもわからなくなるくらい混雑していたから…。この雑さもたまらなく好きだった。
自分用の畑もあったりして、自家栽培を始めたり…
夜通し働いて空腹のままいたら、ショボーンってなったり、風呂入ったり…
そんなこんな色々ありながらも、マリオという恋人ができて、プロポーズ…
恋愛のしかた忘れていて、一方的にデートしてたら結婚できると思いこんでいた…。一向にマリオからプロポーズしてくれないから、一生懸命ミッションこなしてなけなしの2000円を稼ぎ、エンゲージリングリングを買ってデートにいくと、マリオの手にもエンゲージリング…
ええええ!?
せっかくエンゲージリング買ったのに、マリオお前もか…状態。
デートは酒場。プロポーズなし。
本当に難しい…朝方までプレイしたのに結婚の一つもできやしない。狂いそうになった時、マリオからまたデートしない?と誘われ教会へ…
え!?まさか…
そうプロポーズしてくれました。
よろこぶ、わし。
翌日には結婚式。
色々あったけど、マリオでよかったよ…とか、もうすでに手遅れなワーネバのキモオタ。
友人たちに祝福され、楽しい結婚式となりました!
と、ワーネバの話をするのに欠かせないのが牧場物語だったので長々話しました。
ワーネバの記録でも地道に書いていこうかなと思っております。
マリオとの新婚生活たのしむぞ〜
と新婚初夜、マリオは夜中に帰宅後すぐ就寝。
波乱の新婚生活の幕開けとなる…