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#24 妻と子の退院〜パパの視点から〜
先月、ついに念願の第一子が誕生した。
出産のことや子育てのことは、これから書き綴っていきたいと思っている。
将来、子供に「あのときこんな感じだったよ。」と
伝えられる日が来るのがとても楽しみだ。
そのときに向けて記録として残していきたい。
前回は、出産の話を書いた。
初めての出産で、今振り返ると、
てんやわんやしていたと感じる。
一つ後悔があるとすれば、
立ち会いができなかったこと。
新しい命が生まれる場面に立ち会い、
その時に自分が何を感じ、何を考えるのか、
体験してみたかった。
もしも、次の機会があれば、
次こそは、立ち会いをしてみたい。
今回の『すくわーと』の誕生は、
自然分娩での出産だったので、
母子ともに経過が順調であれば、
五日間の入院を経て退院ができる予定だった。
(帝王切開だと数日伸びるらしい。)
しかし、そううまくはいかなかった。
『すくわーと』の黄疸の数値が高く、
その治療のためにNICUに入ることになった。
NICUでは、青い光線を浴びる治療が行われた。
妻から治療の様子の写真が送られてきた時、
「(行ったことはないけど)日サロで肌を焼いてるみたい…」
と、ちょっと笑ってしまった。
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調べてみると、ある程度の確率で
黄疸の数値が上がってしまうことがあり、
心配しすぎることはないと分かった。
しかし、ずっと楽しみにしていた
退院予定日が伸びてしまったし、
しかも、数値が改善されなければ、
さらなる治療が必要になり、
余計に退院の予定がずれてしまう。
幸いなことに妻は、順調に回復し、
予定通り、五日間で退院することができた。
退院後すぐ妻は、初めての出産を一人で乗り越え、
不安な気持ちがあったからか、
出産の大変さを滔々と聞かせてくれた。
いつも以上に饒舌な妻に少し安心した。
妻退院の翌日、この日の数値が改善していれば、
『すくわーと』が退院できる。
午前中に連絡が来るというので、
今かいまかと待っていると電話が…
結果は、セーフ!!!
すぐに妻と二人で『すくわーと』を迎えに行った。
初めて抱く我が子は、とっても小さく儚く感じた。
ぎこちなく抱きかかえていても、
自分の腕の中ですやすや寝ている我が子は、
とても愛おしく、可愛らしかった。
それまでは、まだ「親になった」という実感がなかったが、
自宅に帰ってきた『すくわーと』と関わっていく中で、
少しずつ父性が芽生えていくのかなと思った。
これから始まる『すくわーと』との生活に期待に胸が膨らんだ。
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黄疸の処置で、『すくわーと』にすぐに会えないのは辛かったが、
悪いことばかりでもなかった。
出産直後の妻は、体験談を話したい、共有したいという気持ちが強く、
聞いてあげることができたし、
何より出産で疲れた体を少しでも休ませてあげることができた。
どんなことにもさまざまな物事の捉え方がある。
健康に産まれてきてくれることが一番いいのだが、
ポジティブに考えてこれからの子育てを楽しんでいきたい。