「推し活」とマーケティングの結びつき(宣伝会議)
はじめに
こんにちは、MMMです。
同僚「毎月この雑誌を購入してる」※宣伝会議を見せてくれる
私「推し…活!」※心当たりのあるオタク
というわけで、宣伝会議4月号を同僚に見せてもらいました。
パラパラと見ただけで知っているジャンルや本のことが書いてあってびっくりしてしまいました。
凄く深い事が書いてあったので、感想を交えて記録していきます。
事例1:森永製菓「ダース」×「fine(あんさんぶるスターズ!!)」
ぱっと見
「ダースとあんさんぶるスターズ!!(以下:あんスタ)のコラボか…」
で終わりそうなのですが、記事の中身を読むと下記のことが書かれていました。
ゲーム内でダースのプロモーションを考えてマーケティングしている…!?
「キャラクター」に「実際ある商品」の販促活動を考えてもらうという斬新なスタイル…。
この流れはマーケティングとして「その手はあるよね」と思います。
有名な誰かとコラボして名前を認知してもらう。
…と思っていた私が、衝撃を受けたのは次の文章でした。
これは小見出しに書いてあった文章です。
私は「お?」と気に留めました。
なるほど!?
これ、見方を変えればバーチャルアンバサダー的なものですよね。
企画検討をされた吉積さんは『ダース』のブランド姿勢と『fine』のユニットブランドの親和性を見出して、『fine』にタイアップをお願いしたそうです。
オタク目線の私が「この施策すごいな…」と思ったのは
いうマーケティングの形です。
私もfineのオタクだったらダースを買いに走るだろうな…と感じました。
※筆者はあんスタに関して友人の伝いで聞く程度の知識です(すみません)
事例2:志摩スペイン村×周央サンゴさん
>>>みなさま~!<<<
筆者は周央サンゴちゃん(以下:ンゴちゃん)のことが好きです。
TRPGからンゴちゃんを知りました。
この動画すごく好き。
ンゴちゃんが自探索者のことを愛しているという思いがすごく伝わります。
そんな彼女が愛してやまないのが「志摩スペイン村」。
とはいえ、志摩スペイン村ってガラガラなんですよね。
行ったことあるのでわかります。待ち時間0分なんて普通にある。
普通のテーマパーク(それこそディズニーとか)を想像すると
「地方の…遊園地!?」
となるかもしれません。
実際、三重県のこんなところにあるから地方といえば地方かも。
電車で向かうと、途中で鳥羽水族館の横を通り過ぎたりします。
下手したら鳥羽水族館の方が人がいる。
…と思ったのですが、実際に調べたらそうではなさそう。
鳥羽水族館より上だった…。
ンゴちゃん効果も考えると、2023年度はもっと上でしょうね。
ちなみに志摩スペイン村が潰れない理由は
「近鉄が親会社だから」
なんてことをインターネットで見ました。
このパワーワードはTwitterでも見たような気がします。
先ほどの統計を見て、改めて「そうなんだ…」と思いました。
>>>エスパ~~~ニャ~~~!<<<
前述にも行ったことがあると記載をしました。
ンゴちゃんコラボ前、実はスペイン村に云十年ぶりに行きまして。
「ああ、こんな感じだったな…」という懐かしさを感じたのを覚えています。
そして今回この記事を読んで「スペイン村というくらいだから、本当にスペインの料理が多いし、お土産屋もスペインのものが売ってる…!」と、世界観統一はなされていたことを思い出しました。
コラボレーションした自分の姿を見てもらうわけではなく、あくまで「スペイン村を楽しんで見て聞いて触れてもらうため」の企画。
ということですね。
この動画も愛に溢れていて大好きです。
施設紹介が丁寧、かつ、好きの感情がよく伝わってくる動画になっています。
この企画は、
「ンゴちゃんがコラボしたから行く」
というきっかけは大事ですが、さらにその先の
「楽しかったから、もう一度行きたいね」
とリピーターが増えるコラボ体系になっていることが肝だと思います。
また、
「ンゴちゃんがコラボした志摩スペイン村」
ではなく
「ンゴちゃんが好きな志摩スペイン村」
というブランディングが確立しているため、
「推しの好きな場所の聖地巡礼」
にとどまらず、
「推しが推しているから、自分もこの施設を推したくなる」
という相乗効果を生みそうだなと思いました。
推し本人の熱量が高い…というのは、企業にとって最高の強みですね!
事例3:渋川伊香保温泉×「美男高校地球防衛部」シリーズ
ずっとコラボしているの、全く知らなかった…!
実は筆者、美男高校地球防衛部LOVE!(以下:防衛部)の1期1話をリアルタイムで見ていた過去があるという衝撃の事実をここでお伝えします。
防衛部が2015年の作品で、かれこれ8年が経ちました。8年も経つのか…。
こちらの渋川伊香保温泉とのコラボは2016年から続いているそうです。
そういえば毎年どこかの温泉がコラボしているな…毎年新規絵が出るな…アニメ終わったのにな…!?と思っていた時期があるのですが、もしかしたら渋川伊香保温泉とのコラボだったかもしれないです。
この施策、何が上手いかというと、確かにこの温泉の地へ来るきっかけは「アニメタイアップ」かもしれませんが、行先が「温泉」なだけあって、ユーザーが「毎年行く=恒例行事」になれば、自然と「アニメタイアップをせずとも足を運ぶ先」になるのでは…?と筆者は感じました。
※戦略として「アニメタイアップをやめる」方向性はない…とは思っています!
こちらの企画、よくよく期間を見てみれば、
となっていました。
昔は「大江戸温泉」のアニメタイアップへ足を運んだことも何度かありますし、最近だと「極楽湯」がアニメタイアップに力を入れているイメージです。
しかし、期間としては大体約1か月くらいで次のアニメへ切り替えがなされている印象。ラインナップの入れ替わりが激しいです。
このサイクルを短期間でぶん回す戦略ですね。
「集客母数重視」
に置いている施策だと認識しています。
一方で、渋川伊香保温泉のコラボは1年で1作品です。
正直
「1年ずっと同じアニメのコラボという事は、版権料も1作品だけでいいし、安そう」
と思う反面
「集客に関しては爆発的に伸びるという事はないだろうな…」
と思いました。
そこで先ほどの
この「四半期サイクル」が大事なポイントになってくるのだ…!と気づきました。
新規が増えずとも既存のファンが通年通して何回も来てくれれば、おのずと売り上げが伸びていく戦法…!
やはりタイアップでの通年企画=長期ですよね…!
どうしても「アニメのタイアップ」を行うという事は、つまり「集客対象=アニメのファン」になります。
その中でいかに「飽きさせず」「満足してもらい」「何回も足を運んでもらう」かを考えるのは至難の業だな…と思いました。
また、渋川伊香保温泉に関しては、温泉に訪れてくれた人に対して、
「作品のファン」にとどまらず、「渋川伊香保温泉のファン」になってもらうことも戦略の中にあるのでは…?と思いました。
これは事例2で紹介した志摩スペイン村と同じです。
きっかけは「タイアップ(ファン目線で言えば推し活)」だとしても最終ゴールは「もう一度来たいと思える取り組み」であり「施設のファン」になってもらうことが重要なのだな…と思いました。
おわりに
この他にも、
「推しぬい」(私も発売日に買った本でした)
「推し香水」
その他推し活の掲載がありました。紹介事例は私自身が実際に行ったことがあったり、身に覚えがあったり…というものばかりでした。
今後は自分が施策を考える側です。
自分の経験をヒントに、活動ができればな…と思います。
2023.06.13 MMM