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DOMANI・明日展[写真日記]
2022/11/20、DOMANI・明日展に行った時の写真です。
※全作品撮影OK
デザインの学校に通っていた頃、研修旅行で国立新美術館を訪れました。
今まで何件も美術館を回ってきましたが、国立新美術館に訪れたのはとても良い刺激となりました。
美しい氷山を編み込んだ作品
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澄んだ青で彩られた作品群は、純白の壁に一際輝いて見えます。
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関東大震災から100年目の年に開かれる企画として、
「ゆれる/ゆらぐ地面、制度、価値観」をテーマにされており、北極の崩れゆく氷山が心を揺さぶります。
現代における気候変動や社会制度の再構築も、
まさに「揺れる」状況にあります。
氷山が溶けて形を変えるように、私たちの社会も常に変化し、
安定のように見えるものも脆く儚いものかもしれません。
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こちらの絵画は、紙に絵を描いたものとは大きく異なる特徴をもっています。
実際に肉眼で見ると、わかりやすいのですが
四角いドットのように見えるこちらの絵、多層に印画紙を編み込む手法を使っています。
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こういう質感の気づきがあるから、美術館に来た甲斐があると思えますね。
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作品からは「静けさ」と「危うさ」の共存が感じられます。
美しくも切実な氷山の姿は、私たちに自然の尊さや有限性を再認識させると同時に、
変化を受け入れながら未来をどう築いていくべきかを考えさせます。
静かな水面に浮かぶ氷のように、私たちの価値観や社会制度も、
揺れ動きながら新たな形を模索し続けているのかもしれません。
石塚 元太良 ISHIZUKA Gentaro
写真【2010年度(1年研修)・アメリカ(ニューヨーク)、2021年度(特別研修・フィンランド(ケミヤルビ―)】
パイプライン、氷河、ゴールドラッシュなどの特定のモチーフを世界中で撮影し続け、ドキュメンタリーとアートの間を横断するように独自のイメージを提起している。近年は暗室で露光した印画紙を用いた立体作品や、多層に印画紙を編み込んだモザイク状の作品、自作を近代絵画と比較したインスタレーションなど、様々な表現で現代における写真の可能性を追い求め、高い評価を得ている。
心温まるカオスな文字列の作品
美術館に来たら、作者による作品の解説をみるのも楽しみです!
私は以下の作品と解説がとても心に残りました。
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“身のまわりにあふれる日用品や風景から自らのアイデンティティを表現する”というプロフィールからこのあたたかい作品が生まれているのだと感じました。
作品を見ただけでは、感覚的にしかわからない部分も、作者は全て意図をしています。
作品を作るためには、先に心が動いているはずですから。
その解説を見て、作品がより魅力的に見えてきます。
池崎 拓也 IKEZAKI Takuya
現代美術【2017年度(1年研修)・アメリカ(ニューヨーク)】
大陸文化の影響を色濃く感じる、生まれ育った故郷・徳之島の風土や、中国の文化に興味を持ちながら、身のまわりにあふれる日用品や風景、文化や文脈を切り取り、自らにつなげる道標のように自身のアイデンティティを模索するような作品を制作している。
国立新美術館の造形美
みなさんは、国立新美術館に訪れたことはありますか?
建造物としてとても美しいデザインをしています。
最近は美術館内のカフェが映えると、インスタで話題になっていますね。
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カフェのみの利用も可能らしいので、ぜひ建物を楽しむ目的で訪れてみてはいかがでしょうか?
DOMANI・明日展(2022年)とは
前回はコロナ禍により東京では開催できず、2年ぶりの国立新美術館での開催となる本展。
サブタイトルを「百年まえから、百年あとへ」とし、関東大震災から100年目の年に開かれる企画として、「ゆれる/ゆらぐ地面、制度、価値観」という視点から、考えられた作品です。