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「植物のチカラ」に魅せられた私

けいこです。

NZに来たら畑・お庭仕事を始めたいと思っていた。それが始まってほぼ一年。

最初はきょうこにとっても助けてもらってその一歩を踏み出した。今でも折に触れ的確なアドバイスをもらう。本当にありがたい。

そんなありがたいアドバイスをもらいながらも、全くの未経験者だし、まだ庭仕事1年弱だから、見よう見まねでめちゃくちゃやってるという感じ。

試行錯誤の段階までもいってない。闇雲、暗中模索といった頼りない感じだ。

でもとっても楽しいし「魅せられた」という感覚に近い。


なぜか。

一つ目は、植物には必要な条件がある、そしてそれを人間に要求してくるから、あたかも植物と「静かな対話」を楽しむような気になる。

先述のように、私は全くの「未経験者」だったので、種や球根を蒔けば:
  🎼咲いた〜、咲いた〜、チューリップのはなが〜🎶
みたいに適当に咲くんだと思ってた。

でも次第に、植物によって、この時期のこういう条件で、というのを知った上でそれにあった条件を満たす必要があることを実感した(当たり前だよね、でも実感できてなかった)。それが合えば順調に答えてくれて、花を咲かせ実をならす。

でもそれの時期がずれたり条件が不十分だと、それも「身体を持って」伝えてくれるーー「ダメなんだよ、私たちには合わないんだよ」と。なんの言葉も発せず静かなんだけど、しっかりした意思表示があるように思える。

なんか対等で平等な関係性が見えてくる。おもしろい。

立派に育ってくれたひまわりくん。ミツバチがいっぱいよってくる!
こんな腕のない主のところでも、がんばって実をつけてるトマトたち!

二つ目の理由は、その再生力だ。切り花をそのまま水にさしておいたら根っこが生えてた、ってことは経験してた。でも、なるべく自分で増やしたい、と思うと、その再生力をちゃんと理解して観察するようになった。

このチカラは、当たり前のようですごいことだ。ノーベル賞の山中先生がある学会で細胞の再生能力を実現するのが難しいと発表した時に、たまたまオーディエンスに植物の専門の先生がいらして、植物界では再生能力というのは当たり前のことですよ、とコメントをもらい目から鱗だった、という逸話を聞いたことがある。

本当だよね。枝を切って、水にさして置いたり、そのまま土に植えたりしたら、元の木や花と同じものが育つって改めて考えるとすごいことだよね。

生きる力、その逞しさに感動することがある。

ウチの犬に根こそぎ引っこ抜かれたアナベル(涙)
でも枝を切って水にさしておいたら根っこがいっぱい出てきた。
それを土に植え替えした。苦難を乗り越えて、大きく育ってね!

私の周りには、鳥好きがいる。野鳥の会に属してる、とかペットとして飼育しているなど。そんな友人が言っていたことが印象に残っている。

私が植物に対して抱く思いに共通する気がするから。

  鳥の世界を知るまでは、人間の視点から見た世界だけしか見えてなかった。
  でも鳥を観察することで、私たちの視点や生活からは全く異なる世界が見えて
  きたから楽しいのよ。

そういえば、ダイビングをする人も同じようなことを言っていたな。海に潜ると、普段知っている世界とは全く異なる世界があることに気づく、と。

植物の世界も、違う視点を私に与えてくれるから、面白いのだろう。



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