アラサーのなんもねえオタクが初めて「マジカルミライ」に参加した話
記事のネタバレをすると「めっちゃ良かった〜〜〜〜〜〜〜〜」です。これで終わりでもいい
大体の人ははじめまして。
一般成人オタクです。
タイトル通りの話を、やらかしエピソードを交えながらしようと思います。
今回参加した公演はマジカルミライ10th幕張公演2日目。企画展とライブで終日居ました。
この記事はライブ公演のセットリストの内容を含みます。
きっかけ
十数年前のインターネットコンテンツ黎明期(いわゆるニコニコがすげえすごかった時代)に学生時代を過ごした身としては、そのコンテンツのひとつであるボーカロイドは切っても離れない関係だった。
メルトが一番最初に知った楽曲だったかな。 当時めちゃくちゃ聴いたな。
そこからぼちぼち触れたり触れなかったりして時は流れ、今やアラサーの雑食オタク。
特に一個のものに熱中しているわけでもなく、
いろんなものに手を出しては飽きを繰り返す若干遠回りな人生。この一文を書くだけでちょっとしんどい。
そんなとき発表されたのはマジカルミライ10thの開催。
存在自体は知っていたものの、「地方勢だし………」とか「今そんな熱量無いし………」とか理由が並んで、行く選択肢には結局辿り着かなかったイベント。
でも今回は「10th」って書いてる!!!ん〜〜〜!!!(オタクはナンバリングの途中で突然特殊なタイトルを出されるのに弱い)(ホントか?)
・ちょうどそのタイミングでプロセカや他タイトルのゲームをやり始めてボカロ楽曲に触れる機会が増えて知識量と熱量が増えた。
・他のコンテンツのライブイベントにいくつか参戦して、ライブの楽しさを覚えた。のと、若干度胸がついた。
・実はそんなに九州から関東って遠くねえなって思った。(遠い)
・………………………20代のうちに行きたいな(切実)
こんな要因も重なり、半ば気まぐれで先行抽選に応募。
で、当落発表
「SS席当たったわ。倍率どんなもんなんやろ?」
「もしかして強いんかこれ…………せっかくだし行くか…………」
はい幕張行きー
行くぞ〜〜〜(9/3企画展)
■やらかしその1
〝事前物販を使ってない〟
「そんなあったんや!」
もうおしまい。
公式アカウントをよく確認して有効に活用しよう。
■やらかしその2
〝寝坊する〟
「あと5分」
2時間経ってたね
前日はさっさと寝よう。
■やらかしその3
〝鞄が小せえ〟
大きい荷物はホテルに置いてきて、会場に携えたのはサコッシュよりちょっと大きめのショルダーバッグ。
そこに水とかチケットとかモバイルバッテリーとか入れて持ってった感じ。
計算上は十分な容量だと思ったけど、ペンライト買ったらパッケージデカすぎて終わった………。捨てるのも忍びないし(もったいないオバケ)
次はブレードタイプの袋包装でお願いします!!!
普通にリュックが正解だったなー。
見通しが甘いな〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!
自分みたいにやらかしを重ねる人間が少しでも減ると良いな。
実はまだもう一個やらかしが残ってますが後述。
企画展の列に並んだのが朝10時くらいで、物販から開放されたのがお昼前くらいだったかな?
幸いにこの手の行列は幾度となく経験してきたので全く苦にはならなかった。
ペンライトとかシャツの最低限のセットを揃えてあとキャラクタースリーブを買って物販は終わり。
これも欲しいなーって思ったものがことごとく売り切れたので、このへんはマジでコンテンツパワーをなめてた。次回への反省。
その後は出展ブースを周りながら物販で買い物したり眺めたりなんだり。
コスプレイヤーさんめっちゃいる。
ぬいとドール連れて歩いてる人もめっちゃいる。
名前聞いたことあるボカロPさんが普通にブースに座って待ち構えとる。
なんだこの空間………なんだ?現実か?(混乱)
あんまりコスプレのイベントってイメージ無かったから結構面食らったな。新鮮
〜
初音ミクとしての歴史だけではなく、マジカルミライそのものが積み重ねてきた歴史がめちゃ表れてて歩き回っててすごく楽C
通りすがった女の子二人組が「はァ〜ここに住みてえ〜〜〜〜〜」とかオタクみてえなこと言っててツボってしまった。めちゃくちゃわかる………。
客層は老若男女、満遍なくって感じ。主にカップルとか友人連れ、ソロの人もいればカップルや親子連れもいたり、後はカップルが多かった〜。マジカルミライやば(もちろんひとりでも最高に楽しい)
クリエイターズマーケットとかワークショップとか全部回れなかったので次回は行くぞ。
色々回ってたら夕方近くなってたのでコンビニダッシュで軽食を取ってライブ会場へ。先にウィダーとか買っとくべきだ。
ライブだ〜(9/3夜公演)
手荷物検査を済ませて開場した会場(大爆笑ギャグ)に入場。
「おっ、いい感じの看板みたいなのあるやん撮ったろ」
スタッフの人「すいません皆さん!」
「やべっ、ここで人溜まるのはマズイか………」
スタッフの人「撮るならもっと近くに寄ってもらって大丈夫です!」
早めに入場して着席。前から2つ目のセンターブロックの最後列、そして通路側。隣人を半分気にしなくて良い通路は良席だ〜。
アミッドスクリーンに映し出されたライブロゴ。ガヤガヤした会場の雰囲気でライブに来た実感がめちゃくちゃ高まる。ちなみに初知りなんだけど網戸だからアミッドって名前らしい。なんやそれ。
ペンライトの点灯を確認しながら、会場の喧騒に身を置く。周りを見渡すと、カップルどころか夫婦感あるペアとか、親子連れとか、自分みたいなソロ参戦勢もいっぱいいる。
2020年から続いてきたコロちゃんで、興行ひとつ成功させるのにも、かなりのハードルが増えた。
でもマジカルミライというイベントは2013年から途切れずに毎年続いてきている。
それは運営さんやクリエイターさんたちの努力もさることながら、ここに居る人、ひとりひとりがちゃんとミライへと繋いできた証拠なんだなと。
(なんか良いことを言おうとしたけどあまりしっくり来なかったときの顔)
ここ数年で声優のライブとか、ロックバンドとか、某2.5次元的なコンテンツのライブとか、夏フェスとか。
色んな系統のライブを渡り歩いてきた。
だからこそ、ボカロライブへの第一印象を正直に申し上げると、〝クソデカ応援上映〟みたいなもんかなーと………。
「しょせん投影だろ?」みたいな懐疑的な心持ちが確かにあった。
個人的にライブに求めているのは実在性。演者がそこに居て、オーディエンスに投げかけ、俺らは受け止める。
そこから生まれる一体感とか盛り上がりが自分は大好きだった。
だからこういうボカロライブとか、最近台頭してきてるVtuberのライブとかのバーチャル基準には、かなり心の中で〝一線〟の存在を感じていた。
ただでさえ声出せないし……。
でも、初音ミクはそこに居た。
開幕の『ネクストネスト』でバッキバキに盛り上がる会場。一面眩しい緑色の視界は、捻くれた一人のオタクの固定観念と偏見を破壊するには十分すぎた。
ステージで躍動するミクさん、最初からブッ飛ばしてるバンドメンバー、目を輝かせながらペンライトを振る観客たち。これを〝ライブ〟と言わずになんというんだろう。
10年、いや、それ以上の期間で磨き上げられてきた映像演出と観客の熱量のおかげで、かなりライブとしての高い質感を感じた。
スマッシュヒット枠の『ヴァンパイア』、個人的最推しマジミラ曲の『ブレス・ユア・ブレス』(声出したすぎる!!!)、『すーぱーぬこになれんかった』と続き、概ね公式アルバムの収録曲をなぞる選曲。『天才ロック』良すぎ………。
『砂の惑星』、『39みゅーじっく!』、『初音天地開闢神話』からのテーマソングラッシュから日替わり曲ラッシュを経て、ライブも佳境。
アラサーワイ、膝がツラい。
あの……幕間とかMCとかって……。
初音ミクさんたちバーチャルシンガーは無敵の存在なのでほぼほぼノンストップで25曲披露します。(MCも一瞬)心して臨もう。
(キツかったら普通に休もう。結構休んでる人も居た)
めっちゃこの舞台で聴きたかった『グリーンライツ・セレナーデ』。
最後の歌詞換えは分かってても「うおおお」ってなる。これだけでマジで来て良かった。2018年衣装大好き。
そして問題の日替わり枠『アンノウン・マザーグース』からの『メルト』。
ライブじゃほとほと泣いたことなんてないんだけど、この2曲はほんとズルい。
特に『メルト』は冒頭でも書いた通りに、かなり自分の中でのオリジン的存在なので、イントロで涙腺がかなり来てしまった。
十数年前ボカロを好きだったこととか色んなものを想起して。
しかも10thというメモリアルなステージ。否が応でも琴線に触れる………。
スケジュール的に2日目しかライブは行けなかったんだけど、この日に来れて良かった………。
(でも『ODDS&ENDS』も聴きたかった………)
「3日あるんだしどれか行けばいいやろ〜」と思ってたけどどうやら間違いで、スケジュールが許す限り行けるだけ行くのが正解っぽい。マジカルミライは日替わり差分がエグい(教訓)
そこから『歌に形はないけれど』→『愛されなくても君がいる』で一旦の区切り。
最後の曲終わった瞬間からもうアンコール迎えの拍手始まっててみんなテンポが前向きすぎて笑った。
アンコール一発目はテーマソングの『フューチャー・イヴ』。
「サヨナラも 初めましても 一緒に謳おうよ」という歌詞が今回初参戦の自分にハマりすぎた。
きっかけはいろいろあるし、いつ足を踏み入れてもいいんだなって言ってくれてる気がする。
それが今回のイベントテーマ〝レトロフューチャー〟とも繋がっている気がした。昔も今もミライも全部大事なものなので。
『Hand in Hand』はちゃんと予習してきたので振りバッチリできた。内心バクバクだけど。
『DECORATOR』で6人勢揃いして普通に鳥肌立ったし、その後終わりかな?って思ったらぬるっと『Blessing』が始まってひっくり返った。
「ほらここをじっと見つめてみて 最高の味方が映ってるでしょ?」の歌詞のとこ、本家だとブラックバックで自分の顔が映る演出なんだけど、ステージには6人バッチリ居るし、会場のみんなペンライトがそれぞれの推しの色だし、「あぁ〜なるほど良い………」って膝を叩いた。
約2時間って長いかと思ってたけどいざ終わると口惜しい。
マジカルミライ10th 東京公演 DAY2
1.ネクストネスト
2.ヴァンパイア
3.ブレス・ユア・ブレス
4.すーぱーぬこになれんかった
5.私の恋はヘルファイア
6.FLASH
7.#心がどっか寂しいんだ
8.天才ロック
9.砂の惑星
10.39みゅーじっく!
11.初音天地開闢神話
12.Amazing Dolce
13.大江戸ジュリアナイト
14.愛Dee
15.Someday'z Coming
16.Loading Memories
〜バンドメンバー紹介〜
17.グリーンライツ・セレナーデ
18.アンノウン・マザーグース
19.メルト
20.歌に形はないけれど
21.愛されなくても君がいる
en1.フューチャー・イヴ
en2.Hand in Hand
en3.DECORATOR
en4.Blessing
0から1になる(総括)
一言で言うと「もっと早く来てれば良かった」以上に無い。
人間が新しいことをためらう、現状を好むっていうのは、おそらくこの〝後悔〟をやたらめたらに恐れてるからだと思う。少なくとも自分はそう。
「もっと早くやってればもっと良い方向に進めたかも」とか、「こんな現状にならなかったかも」とか、道を進めばそういう現実をどうやっても直視させられることになるからだ。
実際のところ、今回行ってそれは本当に痛感したし、このコンテンツに関わるあらゆる分野で極まってる人たちを見て「俺は?なんもないな良い歳して」ってなったのも事実。
でも今はそれ以上に〝0から1〟を目指してもいいのかなって思えてるかもしれない。割と歳食ってる身でも。
見渡すだけで作曲、イラスト、楽器、コスなど、今まで希薄だった分野が急に身近に感じられたし、〝なんもねえオタク〟がそこまで感じられたのは、ひとえに初音ミクというコンテンツが長い歴史を積み重ねてクソデカ間口でいてくれたからだと思う。
「マジカルミライは人生変わるので行ったほうが良い」って聞いて「いや盛りすぎ」って鼻で笑っていたんだけど、上記の通りめちゃくちゃ刺激を受けたし、ライブイベントに対する考え方も動かされたしでその言葉は間違いではないと確信した。
100人いれば100通りの感じ方があると思うし、もしこれを読んでる人がいて、ちょっとでもマジカルミライに興味ある人がいたら是非来年は応募してみてほしい。行けば人生の何かしらが動くかもしれない。
最高のイベント!来年も行くぞ!
最後のやらかしうさ
本編
綺麗に締めといてなんだけど、最後に、バズほどじゃないけど若干Twitterが騒ついたやらかしを………。
9/4(日)
マジカルミライ3日目だけど、その日の夕方には空港に向かわねばならないので他の予定を入れていた。名残惜しい〜。
朝ホテルでニチアサ見てからチェックアウトして、東京駅のロッカーに大カバンを預けて、マジミラに持っていったバッグのみで池袋に所用のため向かった。
池袋駅に着いた瞬間気づく。
「ユキネが無い」
ラビット・ユキネというのは雪ミクのペット的立ち位置で、ファンからも長年愛されてるマスコットキャラクター。
本人のTwitterも開設されている。
このマスコットを前日からずっとバッグに付けてた(外すの忘れてロッカーに大カバン入れたため)。
電車から降りる直前まで視界に入ってたから多分そのタイミングで落としたのだろう。
「マジか……」と思いながらちょっと仄暗い感情で所用を済ませる。山手線で物落としたらまあ終わりよな……。
所用を済ませ、Twitterを開くと一件のリプライ。
???????????
一瞬意味が分からず「なんかのbotかな?」って思ったけど文があまりに具体的すぎるしな……と思いRT先を見ると「池袋でうさぎのぬいぐるみを拾ったので駅員に届けた」旨のツイートが。(現在はRT解除済み)
急いで池袋駅に向かい駅員さんに確認。
アラサーワイ
「すいません落とし物の確認なんですけど……」
駅員さん
「どんな物ですか?」
アラサーワイ
「ぬいぐるみを……」
こんなアラサー男性オタク結構いやだよ……。
無事帰還。
この流れマジでなに???
ユキネのぬいぐるみを落としたけどユキネ本人がエゴサして探し出してきた……
こんな場ですが、届けてくれた人と、拡散してくれた人、そしてユキネさんありがとうございました……!
エゴサすごすぎるし、この件に対しての反応が、「無事お家に帰れるといいね……!」とか「本人に届け!」みたいなのしか無くてあったかすぎて蒸発するかと思った〜登場人物俺以外聖人だ〜
ある意味忘れられない出来事だし、オタクあったかすぎて本当にマジカルミライ来て良かったな〜って思った……。
まず落とすなって感じだけど
で、フリーになったので
「成田空港までの道のりで幕張寄れるくね?」
延長戦突入、さすがに企画展だけだけど。値段設定やっぱバグってるってこの興行。
スカイタウンブース(雪ミクとユキネの本拠地ブース)でお礼の気持ちを込めて買い物。
あと若干未練が残ってたビジュアルブックと10thちゃんぬいを買って今度こそ離脱。結局予算破壊してしまったな。
これで本当に自分のマジカルミライ10thは終了。多分ずっと忘れられない遠征になった。
おしまい
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回Twitterに書き出すにはあまりにも情報量が多いので日記として吐き出しました。
マジカルミライちょっとでも興味ある人は本当に一回でいいので行ってみてほしい!それくらい素晴らしいイベントってことが伝わると嬉しいなって思いながら書きました。みんな沼に浸かれ〜
ではこのへんで〜
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