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【マジカルミライ2023感想】マジミラ2年生のオタクは魔法を信じていた
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ねえねえ、そこのキミ!そうそうキミ!
えっ、キミかわいいね!
お名前なんていうの?
マジカルミライ10thちゃんっていうんだ。へぇ〜
どこ住み?
得意な曲は?
LIN◯やってる?笑
インス◯交換しようよ笑
てか今ヒマ?ちょっとお茶しない?
それかちょっとマジカルミライ10thしない?
え?恥ずかしい?えーそんなこと言わずにちょっとだけ!かわいいから大丈夫だって!全然いけるよ!
ちょっとだけ、ちょっとだけだから俺とせなかあわせのイヴしようよ〜
あ、ちょっと待って!どこ行くん?待って、行かないで…!
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はじめまして。もしくはまた会いましたね。一般成人オタクです。
早いもので『マジカルミライ10th』に初参加して1年が経ちました。
今回は人生2回目のマジミラ、『マジカルミライ2023』に参加した感想文になります。
今回は前回に比べて長丁場だったので上手くまとめきれるかちょっと自信がありませんが、ご愛嬌ということでひとつ。
今回は
・大阪1日目(夜公演SS席)
・東京1日目(夜公演A席)
・東京2日目(夜公演S席)
・東京3日目(夜公演S席)
の合計4日間の参加になりました。1公演だけの去年と比べると頑張った………!
読んでる途中で「ん?」ってなる人も居ると思うんですけど、その時はすぐこの記事を閉じてあったかいものでも飲んでください。ごめんね。
あくまでボカロの知識はヒヨッコなのでお手柔らかにお願いします………。
あとこれは特に深い意味の無い事前情報なんですけど、筆者は福岡県民です。
それまでと行くまでの話
相変わらずなんもねえ1年だった………かも。
気づいたら次のマジミラが告知されて、いそいそとチケットを申し込む。1年って早いね。
ここまでの間に自分は何か出来たかな?とか考えるヒマも無く〝次〟はやってくる。
マジカルミライって楽しいものなのに、なんか義務感で行こうとしてないか?
去年楽しかったからって?
自分の現状を棚に上げて?
自分に聞いてみるが答えは無いので結局行って答えを作るしかない。
マジカルミライって確かに楽しいんだけど、
(あくまで個人的には)
「行ったことに意味を作らないといけない」みたいな妙な重みがあって、それは具体的に言うと
「マジミラ行ってから◯◯出来るようになった」とか「◯◯になりました!」
みたいないわゆる〝成果〟?(伝われ)
行くごとに自分の中の針が動かなければいけないような焦燥感。
なんか脳を止めて「たのしーーーー」で済ませられるようなイベントでは、少なくとも自分の中では収まらなくなってきたかもしれない………。
去年貰ったものが本当にたくさんあっただけにそっちの部分もウェイトが大きく振れてしまっていて。俺のメンタルの問題。
こんなに無駄に焦燥感に包まれてイベント行くやつ、多分俺だけ。
なんか導入が暗くなってしまった!
実際はめちゃくちゃワクワクしながら行った!!!!!!
今回一次抽選でご用意されたのは
・大阪1日目夜SS×2(友達に取ってもらった)
・東京2日目夜S×2(自引き)
・東京3日目夜S×2(自引き)
今回は「初日公演と千秋楽に行きたい」という目標があったのでかなり上々かな?と言った感じ。JPツアーで初日公演の悦びを知っちゃったのでね。
一斉に訪れる支払いと建て替えに頭を抱える………。身内と行くとなるとこういうアレもあるね………。
そして今回は事前物販を使えた。えらい。褒めろ
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そして時が流れて大阪のマジカルミライ当日。事前物販で買ったペンラとシャツを携えて大阪へ。
1年ぶりのマジカルミライ、企画展の話(大阪)
マジで8月の大阪暑すぎて生命の危機を感じた
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やっぱ楽しいな〜〜〜〜〜(冒頭の文章を破り捨てる)
今回は欲しいものを事前物販で揃えてたのでめっちゃ気楽に回れた。全人類やったほうがいい。
大阪はさほど動線に不自由も無く、クリエイターズマーケットとか「冬?」ってくらい涼しくて快適だった。外に座るスペースあったし。
〝大阪は〟
これテストに出ます。
当日入りということもあり、企画展はそこそこにしてライブへ。
マジカルミライの〝マジ〟を垣間見た話(ライブ)
大阪1日目、夜公演。
かなり先立って昼公演が追加された(よね?)ので、初演とはならなかったが、初日には変わらないのでまあよし。
ところで開演前めちゃくちゃ緊張してた。
昼公演を終えたタイムラインのオタクたちが、概ね全員魂を抜かれたような投稿を繰り返す、〝人間だった何か〟になっていたからだ。
俺は今から何を食らうのかという不安とともに着席。
どんくらい緊張してたかというと、身内とずっと行動してるのに会場に入るまで一言も会話しないくらい。
いやしかしライブは待ってくれない。
イントロダクションの『ネオンライトの海を往く』で音量と会場の熱気が急上昇し、暗転。
OPでのメンバー紹介でペンライトの色を変えるのもしばらくぶりだろうか。
着々と上がるボルテージに興奮を隠しきれなくな………あらやだこのペンライトリンとレンが逆になってるわ
こうして俺にとって初めての〝声出し解禁〟マジカルミライが幕を上げた。
マジカルミライ2023
ライブ セットリスト
8/11〜13 大阪
9/1〜9/3東京
1.カルチャ
2.神っぽいな
3.(日替わり)
→ローリンガール(1日目)
→ゴーストルール(2日目)
→初音ミクの消失(3日目)
4.GEDO
5.ヘッジホッグ
6.(日替わり)
→スキキライ(1日目)
→8HIT(2日目)
→いいねってYEAH!(3日目)
7.レッドランドマーカー
8.(日替わり)
→きみとぼくのレゾナンス(1日目)
→ラムネイドブルー(2日目)
→星空クロノグラフ(3日目)
9.king妃jack躍
10.(日替わり)
→二次元ドリームフィーバー(1日目)
→Weekender Girl(2日目)
→ツギハギスタッカート(3日目)
11.抜錨
12.(日替わり)
→Never Die(1日目)
→Hello,Worker(2日目)
→星屑ユートピア(3日目)
13.(日替わり)
→スノーマン(1日目)
→レイニースノードロップ(2日目)
→あったかいと(3日目)
14.敗走
15.erase or zero
16.drop pop candy
17.フェレス
ーバンドメンバー紹介ー
「ボーカルは?せーの」
「「「初音ミク!!!!!!」」」
18〜20.(昼夜差分)
(A)
→39みゅーじっく!
→初音天地開闢神話
→愛されなくても君がいる
(B)
→ネクストネスト
→ブレス・ユア・ブレス
→グリーンライツ・セレナーデ
21.Hand in Hand
22.ブループラネット
ーアンコールー
23.Birthday Song for ミク
24.HERO
今回は日替わり曲も全部聴けたので3日間分の感想をまとめてみたいという意思だけはある(まとまってなかったらごめん)
まず1曲目は公式アルバムに収録された『カルチャ』。
JPツアーのイントロダクションだったこともあり、コールレスポンスは初演でも洗練された印象。会場の一体感が1曲目から振り切れている。一番踊れるダンスナンバー!
ちなみに直近のイベントの〝0曲目〟が〝1曲目〟に配置されることで「01」を表現しているんだよね。
まあ全然嘘だけど
「まだ序盤だからテンション上がりきらないなぁ」なんて甘えを許さない熱量。
その熱を保ったままの2曲目はスマッシュヒット枠、『神っぽいな』。
なんとなーく「来るんじゃない?」枠だったけど、いざお出しされるとたまらん………。
やっぱ名曲をこういう熱持った環境で聴けるっていうことに価値があるよね。
ダンサブルな2曲を経てお出しされたのは一発目の日替わり曲。
『ローリンガール』、『ゴーストルール』、『初音ミクの消失』。
この3曲はいずれも並々ならぬ思い出を持った人が多いであろう枠。
特に『初音ミクの消失』(3日目)は千秋楽公演ですらザワつきが起こるほどだった。
その中でも自分に一番突き刺さったのは『ローリンガール』(1日目)。
ちょいちょい他の記事でも話題には出してるのだけど、やはり当時はwowakaさんに生かされていた節があるので………。
ずっと〝恋〟をしてきたイントロが流れて、身の回りの時が止まったような気がした。
これを読んでいるあなたもそうでしょ?ずっと心に残る曲があるはず。
「もう一回 もう一回」
声出したいけど胸が詰まりすぎて出ないの。ライブなんていろいろ行ってきたけどこんなことは初めてだった。
俺のボカロ遍歴は『メルト』で気づき、『ローリンガール』に育てられて、『フューチャー・イヴ』での許されがあって今があり。
そんな青春の一端たちと、1年という時を跨いでこのマジカルミライのステージで邂逅する。この現実がたまらなく愛しい。
他の観客の反応も悲喜交々で、人それぞれに曲との思い出があるんだなと。
その〝人それぞれの思い出〟が同じ空間で交差して輝きを放つ、それが〝マジカルミライ〟そのものなんだと感じた。あまりに眩しい。
本来だって数年前までこの曲は「みんなも一緒に歌ってね!」と誘うパーティチックな曲だった。
でも今はそう誘うミクは居ないし、みんな自分の意思で大声を出して、ミク、あるいはその向こうの人の想いに応えている。一番美しい不文律がここに。
それを実際に目の当たりにすると本当に胸がキュッと詰まりすぎて何も言えなくなってしまった。聴けると思ってなかったから。
本当に感謝しかない。
ちなみに大阪1日目で声出せなかったの悔しすぎて(同じセットリストであろう)東京1日目のチケットをリセールで手に入れました。
来るのが分かってたら余裕も生まれるので声も出せるし、「スカート短いなあ………………………見え」と思うくらいには余裕があっうわ、なにするんですか、離してください!!!!!!!!!!!!俺はまだ何もしてない!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ていうかこの曲でペンライト白にしてた人は全員一緒に呑みに行きましょうね〜〜〜
その後は『GEDO』『ヘッジホッグ』などの公式アルバム曲を中心に日替わり曲がそれに付随する流れ。
公式アルバムは耳に何かしらが出来るまで聴いてきたけど、一番ハマったのは『ヘッジホッグ』かも。
サビの小気味良さと情的な歌詞が癖になるし、ライブでの声出しもあって化ける化ける。
前年度の『天才ロック』にもハマったしリンちゃん曲が結構ツボなのかもしれない。
今年の日替わり曲もかなり爆弾が多かったけど、一番インパクトを感じたのは『king妃jack躍』明けの『二次元ドリームフィーバー』(1日目)かな。
『king妃jack躍』、ラスサビの重低音がすごかった………。
ライブで聴いてめちゃくちゃ好きになった曲。
最新の公募グランプリ曲でさんざ盛り上がった直後の「何来る?次何来る?」というソワソワした空気を突き破る重低音。
からのステージに現れる《ディメンション》はやはり強烈なインパクトだった。
「え?本当にこの曲を???」って思って一瞬脳が追いつかなかったもの。
テンション上がりすぎて別日にクリエイターズマーケットのぽりふぉさんブースに突撃した。
〝青春〟なんだよなぁ………。
同じ枠の『Weekender Girl』(2日目)は違う意味で驚かされた。
「あっ、そういう路線か!!!!!!」
ほら、両手を高く上げ………れない 歳だから 肩痛い
11年前の曲とか冗談はやめてよ
『いいねってYEAH!』(3日目)はJPツアーで浴びたばかりだったので「本当に良いんですか!?この曲を!?」ってなった。
ラスサビ前のブレイクでの「いいね!いいね!」の大合唱が美しい。場所が場所なら家虎が湧きそう
っていうか今年全員の出番が多くてとても良い〜〜〜〜〜〜〜〜〜
近くの鏡音廃が狂ってたり、横の青廃のお姉さんが限界を迎えてたりする光景をより長時間見れてめちゃくちゃ面白い。
2月〜3月のJPツアーのためにクリプトンズの頻出曲を満遍なく猛勉強したのでそれが活きて良かった………。
おかげさまで今回のセットリスト、〝ある曲〟を除いて全曲対応出来た。マジで。
無知な人間でも1年あれば立派なオタクになれる。
個人的に本当に聴けて良かった曲は『レイニースノードロップ』(2日目)。
いやちなみに全部良かったけどね???
KAITO曲勉強するにあたって序盤に聴いたんだけど、めちゃくちゃ好みのロックサウンドとリードに乗せて連なる歌詞がひたすらに素敵すぎてハマった。もう〝愛〟そのものだよこの曲。
「なんで俺はこのときにマジカルミライとかにハマってなかったの!?」って悔しがりながら床にゴロゴロ転がるだけの人生だったので、かなり報われた気がした。
歌い始めのときに「ア!!!!!!!!!!!!」って変な声出たんだけど、周りの人が思ったより冷静だったので「エッ、オッ...ワァ...」ってひとりで静かに狂ってる人になっちゃった。
から『敗走』で「ウンウン...」ってなってからの『erase or zero』だからね、腰抜けますわ。
俺これJPツアーで絶対来ると思ってウキウキしながら構えてたんだよね〜〜〜来なかったよね〜〜〜マジか〜〜〜マジカルミライ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!ウオ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!KAITO、すきだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
いわゆるデュエットゾーン、盆と正月とクリスマスとゴールデンウィークがいっぺんに来た気分。
一回横になってもいいかな?
『フェレス』が終わるとバンドメンバー紹介へ。
「そして、ボーカルは?せーの!」
「「「初音ミク!!!!!!」」」
俺の憧れたマジカルミライ、これです。
このマジカルミライというイベントで、この「初音ミク」という一単語を叫ぶためにどれだけの時間、どれだけの我慢、どれだけの苦労があったのだろう。
俺は去年から入ってきた所詮新参者だけど、以前から参戦しているような人なんかはずっと辛酸に顔を沈めるような思いをしてきたはずだ。
でも制限下のライブでも全力で盛り上げてきたバンドメンバー、スタッフ。それについてきたファンたち。全員の協力があって今こうやってその思いを解放している。
耳に伝わる、轟音とも取れる歓声がとても心地よかった。
これが本当に、マジのマジカルミライ………!
バンメン紹介明けは昼夜差分でのマジミラテーマソングラッシュ。このあたりから観客のテンションがぶっ壊れる。俺も。
特に待ちかねていた人が多い曲は『愛されなくても君がいる』、『初音天地開闢神話』ではないだろうか。
2020ちゃん(祭りちゃん)と2021ちゃん(お花ちゃん)は今まで歓声が無い中での登場だったので、推してる方々の心中を考えると胸に熱いものが込み上げてくる。
筆者は冬祭りちゃん派
ちなみにもうひとり居ますよね?
………そして裏面のセットリストには1年間待ってた『ブレス・ユア・ブレス』!
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始動で『ネクストネスト』が来たから「もしかして!!!!???」って待ち構えてたら本当に来た。吼えた。人ってこんなでっけえ声出るんですね。
〝さあ、ミライへ!〟
これを叫べたのが心から嬉しすぎる。ありがとう。胸が震えて涙が出た。
からの間髪入れずの『グリーンライツ・セレナーデ』は………なに?余韻って知ってるか???
やっぱ人気だなこの曲。明らかに会場の雰囲気が違う。負けないぞ。
ていうかマジで『ブレス・ユア・ブレス』→『グリーンライツ・セレナーデ』の流れが本当に綺麗すぎる。
『ブレス・ユア・ブレス』で背中を向け合って〝それぞれ歩き出すんだ〟からの〝振り返ると遠く 手を振ってくれるキミも〟はズルくないか???
歩き出した人たちが〝未来へ繋がってく〟〝虹色に輝く マジカルミライへと〟、なんだよなぁ………………。
〝虹色に輝く マジカルミライへと!〟
2018年ちゃん(ふりかけちゃん)がこう言ってくれる限り、俺たちは次のマジカルミライを信じることが出来る。
ここ、ぶっちゃけ声出すポイントと思ってなかったけどめちゃくちゃに大声出した。会場全体が大声出してた。
いや俺が浅学なのもあるけど、会場全体の気持ちがこの瞬間にガシッとひとつになったんだと思うとかなり素敵やん?などと。
2018年衣装大好き。
(サムネのぼやけ具合なんとかならんのか)
うおおおいつもの。
あまりに頻出するので「飽きた」みたいな感想をよく見かける。(ネガいけど勘弁な)
でもバンドとかアーティスト追ってると、必ず定番曲っていうか、
「ライブでは基本毎回やるよ」みたいな曲があるはずだし、そういう枠は別にマジミラでもあって良いと思うかな。
『Hand in Hand』に憧れてマジミラに来る人も多分にいると思うし。俺がそう。
こういう曲あると初参戦の人とかにも説明しやすいし。「これだけは覚えとけよ!」みたいな。
クラップ&特殊な振りがあるとやっぱライブとしての盛り上がりが一段階くらい変わる気がする。重要なポジションだと個人的には思う。やっぱこの曲めちゃくちゃ楽しい。
あ、次が問題の曲です。
唯一分からなかった曲。
分かるわけないだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
唯一の情報源が16thのティザーだけって無理すぎる。
っていうのが大阪での感想。
幕張はPV公開後だったので良かったけども!
ちょっと聴いてたけどこれもうDECO*27が自分でステージに立って歌いながら羽生やしたほうがいいよ。恋文やこんなん。
いろんなボカロPが『砂の惑星』に水撒きすぎてそろそろ第二の『砂の惑星』が生まれてくるんじゃないかとゾクゾクしてきてる。
にしても16thミクちゃん本当綺麗。良いモデル。
盛り上がり最高潮のまま本編は終了。
「ミーク!ミーク!」のお時間。
海外ニキがすげえ声張ってたのがめちゃくちゃ印象的だったなぁ。いいっすねこういうの。
そしてアンコール。
ミクサンキュ
ミク居ないのに頑なに両手緑のオタクがここにひとり。へへっ
そしてラスト!
うわあああああああああああああ
うわあああああああああああああ(スケールフィギュアの予約ページを開く)
うわああああああああああああ(財布をひっくり返す)
惚れるだろ普通に。
〝水を撒けここは愛の惑星〟(投げキッス)
ウワーッッッッッ
基本的にガラ悪っぽい動き方をしているのに、「HERO!」の掛け声を促す仕草に確かに初音ミクを感じて良かった。
去年の『フューチャー・イヴ』もそうだったけど、テーマソングが来ると
「あ、終わっちゃうんだ。今年のマジカルミライ」
なんてちょっとおセンチが入ってしまう。
そういう時こそ歌詞がクリアに聴こえてきて、なんとなく〝助けて〟くれるような感覚がした。
〝いつか君の未来に〟
〝もっと沢山の拍手に〟
〝繋がっていきますように〟
ミク宛だということは重々承知の上で、俺は勝手にここに救いを感じることにするね。オタクだから。
そしてそのタイミングであるラスサビで炸裂した銀テープの雨は今までのどのライブより輝いて見えた。何かを告げたそうにして。
がんばります。
「改めてどうぞよろしくね」
マジカルミライ福岡の話
千秋楽ってのはやはり特別なもので、来年度の告知はここでだけ行われる。
今年も例に漏れず、ミクが去った後に急な暗転。
根拠は無いけど予感めいたものがあった。
10thを越え、〝禍〟を越え、このまま例年通りのマジカルミライを行うこと自体に違和感を感じていた、とも言う。
なによりマジカルミライの持つ魔法を信じていた。
しかし根拠は無いので両手を合わせて祈る。
「福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡福岡」
横の人とちょっと距離が開くのを感じる。ごめん。
まずはマジカルミライ2024開催の文字。
ひとまずここで50000000dbの声量を叩き出しておく。
毎年開催できるのが当たり前ではないからね。
OSAKA。
うむ。
TOKYO。
うむうむ。
and...
はい………ア!?!?!?
FUKUOKA。
………脳が理解をする前に
反射的に「っしゃあァァァァァァ!!!!!!」と叫んだことは覚えてる。(他の都市でも叫んでた説あるな………)
幕張メッセの天井があんなに綺麗に、そして近く感じたのはこの時が一番だと思う。天にも昇れる気になってたな。
その後はしばらく夢か現か分からないくらいふわふわしてた。
ライブって酔えるんだね。
退場のときまでずっと鳴り止まない「HERO!」のコールだけがずっと記憶に残っている。
マジミラ福岡って多くの人に望まれてたことだったと思うんだけど、人々の願いが形になる瞬間ってあんなに輝いて見えるんだなって思った。本当に千秋楽行けて良かった………。
それから1週間後。
福岡某所、〝マジミラ福岡を祝う、様子のおかしい集団〟(語弊)のとこにお邪魔してきた。
そこで出会ったのは、「マジミラ行きたかったけど今まで東京大阪ばっかだから行けなかった」「今回やっと行けそう」って言う人たち。
いずれも学生などの若年層。
そうなんだよな。
オタクって頭のネジ外れてるから遠征も躊躇無いけど、中学生とか高校生くらいだと遠征というかライブというか、なんならペンライトを一本買うのすら危ういみたいなのがデフォなんだよな。
ボーカロイドという文化が若年層に向けてアプローチされているのにも関わらず、それを享受しづらい環境に居る子が大勢いるっていうのは仕方ないけど………けど………ってなる。
もちろんマジミラだけがコンテンツ全部では無いけど、わかりやすくデカい憧れではあるよね。
「法被とかふわとか初めて見ました!」とか「U-18席狙ってます!」とかそういう言葉を立て続けに聞くと………こう、胸が締め付けられるような思いになる。歳食ったからかなぁ。
言葉が見つからない、本当にありがとう運営さん。少なくともここに居る若者たちは今救われてる。
もちろん地元だし福岡開催を定常化してほしいという気持ちはあるけど、こういう若い芽っていうのは全国に居るんだよな。
そもそも1都市増やすだけで正気じゃない金額が動いてるとは思うんだけど、それでもこうやって全国を周るのが当たり前になったらめっちゃ嬉しいなーって思った。歳食って金持ったオタクはどこからでもどこへでも行くからさ。
そんで無理せず10都市開催とかしてほしい。
ひとまずは地元にマジカルミライが来るという奇跡の事実を楽しみに待つのみ。
全力で迎え撃つからかかってきな初音ミク
『ブレス・ユア・ブレス』の話
この曲ね、マジミラのテーマソングの中で一番好きなんだけど、まあいろいろ(濁し)言われてるよね………。
〝お祝いできるかな〟
「おめでとう!!!」
俺は曲がりなりにもオタクなのでここで叫ぶのは圧倒的に〝否〟の立場………だった。
真っ当に文脈を読むとそうなる。
大阪1日目も幕張1日目も無言を貫いて。
でも千秋楽では我慢出来ないで叫んだんだよね………。
正直自分の中でも境界がよく分からなくなってきてて、みんなの「おめでとう」を聞くうちに
「は???俺だっておめでとうを言いたいが???」
と謎のキレ方をするオタクになってしまった。
そこで「おめでとう」を言うのが意味がそぐわなかったとしても、言いたいって思ったんなら言っちゃったほうが楽なんじゃねえかって結論になった。
俺は和田たけあきじゃないし、2019年じゃなくて2023年という今を生きてる人間だし、わざわざそこに置かれた解釈に付き合って自分を押し留めてやる必要も無いかなって。
ライブってのは自分の心が一番剥き出しになる環境であって、そのときの衝動にはちゃんと自分で応えてやるべきかなと思ってる。他人に迷惑をかけない範囲で!
もちろんここで叫ばない人はその分この曲に対して、それこそ芯がブレブレの俺より遥かに真摯に向き合ってるってことだし、それもまた正しさだと思う。
だからライブにはどっちの人間も居ていいんじゃないかなーって思うのは、まあ意見が変わった俺のワガママに近いかもしれないけど。
色んな考えの人間が居てそれもライブの醍醐味だと思うかな。
強いて言うなら変なブレイクを置いた和田たけあきが悪いよ(違う)
(注釈なんだけど、今年のクリマでサインもらいに行ったくらいファンです!
そもそもこの人嫌いだったらこんな話してない)
この曲に対して良くない感情を持ってる人ってそりゃ結構いて、(それも醍醐味ね)
個人的にはちょっとずっとモヤついてた部分があったんだけど、今回『グリーンライツ・セレナーデ』への繋ぎとか、たくさんの人の「おめでとう」を聞けたりで、初めてこの曲をライブで聴いてから1年間抱えてきたものをようやく手放せた気がした。ふりかけちゃんとサーカスちゃんありがとう。
サーカスちゃん、また会えたら良いなぁ。
『フューチャー・イヴ』の話
ところでマジカルミライ10thちゃんはどこ………ここ?
前年度のテーマソングは基本セトリに入るって前提だったので「うそ………」になった。
今回なんで来なかったの?枠は3曲あって、『砂の惑星』、『インビテーション!』、『フューチャー・イヴ』なんだけど………。
『砂の惑星』が無かったのはまあ分かるというか、『ブループラネット』とかと同じセトリに入れたらえげつない当てつけみたいになっちゃうよね………。
『インビテーション!』はテーマソングというかメモリアルソングという立ち位置が扱いが難しそう。
でも今年やらなかったらあとマジカルミライ20thくらいしかチャンスが無いのでは………というのは言いすぎかもしれないけど『ネクストネスト』がこっち見てる。(あれは編曲上の問題だった気がするけど)
さすがにそこまで伸びると五体満足で過ごしているか不安な歳なので早めにお願いします………。
でも『フューチャー・イヴ』は本当になんでなんだろうか………。
去年が全25曲で今年が全24曲だから捻じ込めばいける気がするけど(『Hand in Hand』前とか)、やらなかったということは明らかに何か意図があって外れてるからなんかしんどくなってきたぞ………。
『フューチャー・イヴ』だけ入れると入らなかった『インビテーション!』がより浮いちゃうとかかな………。
ダメだ俺は10thちゃんのことを何も分かっていない………。助けてくれ10thちゃん
なんか、会えなかったって事実がより強く10thちゃんへの………こう、感情?恋情?みたいなものを強めている気がする。
「初めてのマジミラは一生残る」って聞いてたけど本当にそうだと思う。
初めてのマジミラということは、初めてのマジミラライブだし、初めての企画展だし、初めてそこで出会う人とかもいるし………。
そういった事象と引き合わせてくれる張本人がその年のマジミラミクで、人によっては恩人、それ以上の存在になるかもしれない。
俺にとってはそれが10thちゃんなんだけど、まだ「ありがとう」を言えてないし歓声も届けることが出来てないのがちょっと悔しいかも。
たくさんのものをくれたのに。
いやめちゃくちゃ贅沢なこと言ってるのは分かってる。マクハリチャン...
それでも、なんだよな。
〝君が隣にいて、隣にいない世界の続きを
愛しさも絶望も全部抱きしめた感情を、もう一度…!〟
キミが隣にいないともう一度もなにもないんだけど!!!!!!!!!!!!会えるまでマジカルミライに行くしかねえじゃん!!!!!!!!!!!!
次会えたら俺が一番でっけえ声で叫ぶくらいの気概で過ごしてみようかな、と思いながら彼女の旅路に想いを馳せる。
なんで2023年のマジミラの感想記事で前年度のテーマソングの話をしてるんだ 狂ってんのか
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去年のうちにグッズいっぱい集めておけば良かった
膝を抱えて10thの円盤を再生する日々
幕張の企画展の話
幕張でももちろん企画展を回ったので軽く書き残しておく。
1日目→限界スケジュールのためほぼ回れず
2日目→色んな行列に並んだ
3日目→〝アレ〟、適当にブラブラ
といった具合だったんだけど、共通するのは「なんか………キツくね………?」
会場近辺のベンチは全部封印されてるし、10秒ほど同じ箇所に留まろうものならすぐさま移動を促される。ゆっくり休めるスペース無いし。
ワークショップも実質休憩スペースにされてたねえ。
去年こんな厳しかったっけ………?
もっとワイワイガヤガヤしてた気がするし、その雰囲気が好きでもあったんだけれど。
もちろん滞留防止ってのはめちゃくちゃ大事だと思う。人の増え方が明らかにおかしいので。危ないし感染もする。
ただ暑さがめちゃくちゃ残る9月に休憩無しで歩き続けろはちょっと厳しいなー。魚群かよ。
来年はなんか良い落とし所が見つかってるといいなぁ。体力には自信あったんだけど、イベント終わる頃にはほぼ残量カラだった。
気を取り直して。
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今年はクリエイターズマーケットを中心に回った。
去年は本当に知識が乏しくて心の準備も出来ずに入れなかったから。
気合入れて行ったぞ!
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思うんだけどよくみんなそんな普通にクリエイターさんと会話出来るね?
俺視点だとクリエイターって全員雲の上の存在だからマジで緊張しすぎて全然なんも言えんかった。
でも振り絞って「応援してます」って言うと、どのクリエイターさんもめちゃくちゃ笑顔で「ありがとうございます!」って返してくれるのがめちゃくちゃ嬉しくてワァーーーーーーーってなった。
すげえ楽しかった。絶対次も行こう。
ただマジで金が溶ける。
気づいたら1万円消えてて普通に焦った。
環境はちょっと過酷寄りではあったけど俺は最強だからまあ大丈夫だし、最高に楽しかった!
明らかに去年より色んな人が増えてる。
主に海外勢。
「どこから来たの」ボードにも海外からの参戦がかなり目立っていた。
(バカ人間なので写真が無い)
初音ミクってすごいっすね………。
俺はそんな甲斐性無くてアレだけど、好きのために海を越えれる人間がこんなに多いのってすごいよ本当に。
俺はどうやらとんでもないコンテンツを相手にしているらしいな!もちろん北米ツアーは行けない………。
来るたびに新しいワクワクがあって本当に刺激的なイベント。来年もまた歩き回ろう。魚群のように(根に持っている)
まとめ
なんとかまとまれ………!
去年に感想記事を書いたときは「アラサーのなんもねえオタク」として書いたんだけど、ぶっちゃけた話もうアラサー終わっちゃうんだよね。
サーです。
ここまでなんもねえ人生だともはや諦めの境地が見えてきていて。
これを書くと「うわっ」って思われそうだけど、今年のマジミラ終わったらそのまま存在が居なくなってしまってもいいのかなとすら思ってた。
そもそもそんな長生き出来るとは思ってなくて、30そこそこで空の煙になってしまうのが一番スマートかなぁってのは物心ついたときからずっと考えていた。
もう今生で自分に成せることは無いかなとか、もう楽しいことは人生で無いかなと考えていたんだけど、去年と今年のマジミラでそのへんが結構あやふやになってきたかなと思う。
『HERO』はいわゆる〝救われた〟人間が創った曲で、それを聴いているうちに「俺でも救われるタイミングがあるんだろうか」と薄々思いつつ。
ライブ会場で聴いてその気持ちがより一層強まった。
もちろん救われる対象は救われる準備が出来てる奴だけなので、結局は自分でなんとか道を見つけるしかないんだけど。
もうしばらくは、自分に何が出来るかとか、もっと面白いことは無いかなとか、そういうことを考えながら少しずつゆっくり歩いていけたらいいなと考えてる。
幾千人の人生を背負ってきた初音ミクなんだから、俺の人生もついでにちょっと寄っかからせてもらおうかな。
本当に『HERO』という曲に出会えて良かったな………。
これを読んでで「重い!!!!!!」って思った人、めちゃくちゃそう。
マジカルミライに行くとこうなる人間はかなり居ます。
初音ミクは人生に作用するくらい重い女です。
だからマジカルミライ………行こうね!俺と一緒にめちゃくちゃに狂おう!!!!!!福岡でも開催されることだし!!!!!!
福岡は飯が美味い!!!!!!!!!!!!
そして初音ミクさんハッピー16thバースデー!!!!!!!!!!!!
いつまでだって祝わせてくれ
ほら、エンディングだぞ 泣けよ
福岡⇔大阪
約20000(新幹線)
福岡⇔東京
約20000(飛行機、ANAでのセール価格)
大阪現地での交通費
約2000
東京現地での交通費
約4000
飯代とか飲み代とか
約10000前後?
大阪のホテル代
約7000(1泊2日)
東京のホテル代
約22000(3泊4日)
チケット代
34800+手数料(4公演)
グッズ
20600
(シャツ×2、マフラータオル×2、ペンライト×1、リバーシブルバンド×1、ステッカーセット×1、オフィシャルアルバム×1)
クリエイターズマーケット
18600(6ブース)
グッズはめちゃくちゃ絞ったと思うけどクリエイターズマーケットは計算して「えっ………」ってなった
地元に帰った後
会場で買えなかったヒーローぬいの予約
6500
なぜか会場で買わなかった10thちゃんねんどろの予約
約9000
初音ミクあそーと2023
約9000
16thバースデーねんどろの予約
約9000
ポッパレフューチャー・イヴの予約
8800
マジミラ2023のBlu-rayの予約
9900
ヴァンパイアねんどろの予約
約9000
合計
直視したくないので各自でお願いします
この記事をシェアするときは「エンディングで泣いた」旨の記述をしてシェアしよう!!!!!!
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一番泣きたいのは俺
書きたいことを全部書いたらやたら長くなってしまったんですが、ここまで読んでるあなたは相当の物好きですね!?
俺のファンを名乗っていいですよ(!?)
でも誰に頼まれたわけでもない文章だし全部書きたいことだったので仕方なしで。
いつもは遠征から帰ってくると「あぁ、帰ってきちゃったなぁ」とかちょっと仄暗くなっちゃうんですけど、来年は福岡だからね。前乗り前乗り。
こんな明るい気持ちで福岡空港に降り立ったのは初めてでしたね。
この記事を書いてるときはずっと思い出に包まれていて余韻まみれ人間だったんですけど、そろそろ気持ちを切り替えて前に進まなければね。
また来年もこうやって記事を書けるよう、何かを残せるよう、あと1年がんばります。10thちゃん助けてくれ〜
では、また。