山本由伸・宮城大弥・山下舜平大の「連続イニング無失点記録」
オリックス・バファローズがパシフィック・リーグ3連覇に向かって爆走中だ。9月18日の試合を終えた時点で優勝へのマジックは「4」、最短で9月20日の対ロッテ戦でリーグ3連覇が決まる。
今季のオリックスを支えるのは、なんといってもその強力な投手陣、特に先発陣である。
既に山本由伸が14勝、宮城大弥が10勝で、シーズン二桁勝利の大台に乗っているが、他に山下舜平大、山﨑福也が9勝で続いており、残り15試合で二人ともシーズン二桁勝利に到達する可能性は高い。
さらに、東晃平が今季負けなしの5連勝、田嶋大樹も5勝で続いている。
オリックス投手陣、7試合連続1失点以下の球団タイ記録
オリックスは8月17日のソフトバンク戦から8月24日の西武戦まで、チームの失点が1、1、1、0、1、0、0。
チームの7試合連続1失点以下は、ソフトバンクが2017年8月16日から8月24日に記録して以来で、オリックスにとっては前身である阪急軍が1941年8月2日~8月12日に達成して以来で、82年ぶり2度目の球団タイ記録である。
オリックス投手陣は8月25日の対ロッテ戦(京セラドーム)で3失点したことで記録が途切れ、NPB記録である1942年の南海軍と大洋軍、1966年の読売ジャイアンツ以来、4度目となるタイ記録は逃したが、近年、まれに見る投手陣の安定ぶりである。
今季、山本由伸、宮城大弥、山下舜平大が25イニング以上無失点を記録
さらに、今季は山本由伸、宮城大弥、山下舜平大の3投手が、いずれも25イニング以上の無失点記録をマークしている。
山下舜平大 25イニング
まず、山下舜平大が開幕投手としてプロ初登板を果たした3月31日の西武戦(ベルーナドーム)で4回に失点し、次の登板から3試合連続無失点。
5月14日の対ソフトバンク戦(京セラドーム)の4回まで無失点を継続していたが、5回に周東佑京にソロホームランを浴び、26イニングぶりに失点して、25イニング連続無失点でストップした。
山本由伸 26イニング
さらに、山本由伸が8月16日、対ソフトバンク戦の4回以来、無失点を続け、9月9日の対ロッテ戦(ZOZOマリスタジアム)では自身2年連続となるノーヒットノーランを達成すると、次の登板となった9月16日の楽天戦(京セラドーム)では、3回、2死一、二塁から浅村栄斗、岡島豪郎に連続タイムリー安打を浴び2点を失って27イニングぶりに失点。
さらに7月25日、対ソフトバンク戦の8回以来、45イニングぶりの自責点を記録した。
なお、山本由伸は2020年9月15日の楽天戦(ほっともっと神戸)の3回から、10月13日の対ソフトバンク戦の2回まで無失点に抑えたが、3回1死一塁から周東佑京に右中間を破る先制のタイムリー三塁打を許し、32イニングぶりに失点すると、31イニング連続無失点でストップし、試合も敗れた。
山本由伸にとってこれが「連続イニング無失点」の自己ベスト記録である。
宮城大弥 29イニング
宮城大弥も8月17日、対ソフトバンク戦(京セラドーム)の2回から、連続無失点投球を続けていたが、9月17日の対楽天戦(京セラドーム)の1回、2死一塁から、4番の浅村栄斗に2ランホームランを浴び、30イニングぶりに失点し、29イニング連続無失点でストップした。
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