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真性異言の驚異!催眠下でネパール語を話した日本人主婦

❗❗この記事の結論──催眠術で思い出す前世が事実である100%の証拠が存在する。

メシア──世界唯一のスケプティックハンター。懐疑論者の嘘を暴く達人。

キヨシ──懐疑論者の大学生。

キヨシ 皆神龍太郎さんはと学会の『トンデモ超常現象99の真相』の中で次のようなことを言っています。

 催眠術の下で思い出す前世が本当の前世なのかどうかを確かめる実験は、学術的にいくつもすでに研究が行われている。たとえば1987年に、ケンタッキー大学のロバート・ベイカー名誉教授(心理学)が、事前に刷り込まれた情報と前世を思い出す確率の関係を調べる実験を行っている。

 ベイカー名誉教授は60人の学生を三グループに振り分け、最初のグループの学生には「前世療法なんて、でっちあげのイカレタ療法だ」というテープを聴かせた。次のグループには、「前世療法で過去に行くかもしれないし、行かないかも知れない」といった中立的な内容のテープを聴かせ、最後のグループには、「最近、前世療法という革新的な方法が開発され、時間を遡って旅をする素晴らしい体験ができる」と期待に満ちたテープを聴かせた。

 そうして退行催眠を掛けてみたら、第一グループでは10%しか前世が思い出せなかったのに、第二グループでは60%、第三グループでは85%と、誘導された期待に比例して、前世を〈思い出す〉率が上がっていった。

 つまり、催眠術によって思い出した前世とは本当の前世ではなく、催眠術師が行なう誘導によって、人為的に後から作り出された〈前世〉である可能性が高いのだ。

キヨシ どうですかメシアさん。

 これでも催眠術で思い出した前世が本当だと言えるんですか?

メシア まず本題に入る前に初歩的なところから。

 皆神さんがネタ元に使っているベイカー名誉教授の本は、闇の勢力カバールのエージェント集団CSIのポール・カーツが設立した出版社、プロメテウスブックスから出されたものなんだ。

 よって、もうこの時点で信憑性はないと言える。

キヨシ そ、そんな……。

メシア では、本題に入る。

 2010年のフジテレビ『奇跡体験!アンビリバボー』のとある回に、とてつもない映像が放送されたんだ。

キヨシ とてつもない映像?

メシア 40代くらいの日本の普通の主婦が催眠療法を受けていたとき、突然外国語を話し出したんだ。

 のちの調べでそれはネパール語であることがわかり、「私はナル村の村長でタマン族のラタラジューだ」と言っていたことが判明する。

キヨシ えっ! 

メシア しばらくしてから中部大学の研究チーム立ち会いのもと、日本語が話せるネパール人男性が主婦とネパール語で会話をし、家族の名前などがわかったんだ。

 番組スタッフが現地を取材すると、ラタラジューという名前の男性の手掛かりは得られなかったものの、ナル村という村が本当に存在することが確認されたんだ。

キヨシ マジですか……。

メシア もちろん、その主婦はネパールなど行ったことはないし、ネパール語を勉強したこともない。

 では、なぜネパール語を話したのか?

 学んだことのない言語を突如話し出す現象を《真性異言》といい、世界でわずか5例しか確認されていないんだそうだ。

キヨシ 真性異言!?

メシア 催眠下でネパール語を話した主婦は、その5例のうちの1例という大変貴重な例だったわけだ。

 この真性異言の存在によって、催眠術で思い出す前世がニセの記憶ばかりでないことがわかってもらえたと思う。

キヨシ う、うぅ……。

メシア それにしても皆神さん、まるで全知全能であるかのようなものの言い方をする人だけど、真性異言のことをまったく知らなかったみたいだね。

 相変わらずの知ったかぶりにはがっかりさせられるよ。

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