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久しぶりに

中国語を話した。

教えているクラスで中国人の子がいる。
名前から多分そうだろうと思っていたが、全くなまりもなければ名字も日本のものなので、彼がそうやって言ってくるまでは全く触れなかった。


「先生、僕ね、本当は中国人なんだよ」

彼は私が英語で答えようと、構わず日本語で話すガッツがある。

"Oh, really? Do you speak Chinese?"

「えー、話せるけど、恥ずかしいから」

そういう彼に、言語への好奇心から、

"我叫〇〇(ニックネーム)" と言ってみた。

彼はハッとした顔をして、何も言わなかった。もう一度繰り返した。

「你是中国人吗!?」

"不是、我…(仕事的に日本人とは言えんな。)
不是中国人。"

「ええっ、ええっ先生、」

"我在大学学习中文了。"

わあああああと効果音がつきそうなくらい、驚きと喜びの笑顔になった彼は、
私の拙いにも程がある中国語を褒めてくれ、中国人かと思ったー!と言ってくれた。

そして、担任の先生に駆け寄り、

「ねー先生!〇〇先生、中国語でお話してくれた!!!!」

と、飛び跳ねんばかりの後ろ姿を見て、ああ、これはお母さんにも帰ってお話するだろうな…と想像した。

授業後、また私のところにやって来た彼へ、
"你是我的中文老師。"と言ったら、

「好、加油!」と言って、クラスの輪に戻っていった。


中国語なんて全然話せない。
単語も分からないしリスニングもできない。

でも、その言語を使って得られる喜びと言ったらない。

それを伝えるために言語教育に携わってる。
ひとりでも多くの人に、言語を通して成功して、楽しんでほしいから。

MMM

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