創世記6:13 ~ 16★2020.12.9掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】創世記6:13 ~ 16
13 そこで、神はノアに仰せられた。「すべての肉なるものの終わりが、わたしの前に来ている。地は、彼らのゆえに、暴虐で満ちているからだ。それで今わたしは、彼らを地とともに滅ぼそうとしている。
14 あなたは自分のために、ゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟に部屋を作り、内と外とを木のやにで塗りなさい。
15 それを次のようにして造りなさい。箱舟の長さは三百キュビト。その幅は五十キュビト。その高さは三十キュビト。
16 箱舟に天窓を作り、上部から一キュビト以内にそれを仕上げなさい。また、箱舟の戸口をその側面に設け、一階と二階と三階にそれを作りなさい。
《参考》
箱舟の建造(1)
*神の決断
創世記の中で、神はノアに7 回語りかけている。ノアが神に対してどう返事をしたかは、記録れていないが記録の必要がないくらい、ノアは神に従順だった。ノアの物語を読むことは、自分自身の歩みを振ふり返る機会にもなる。
(1)神は「すべての肉なるものの終わりが、わたしの前に来ている」(13 節)と言われた。創世記6:3 で「人の齢は、120 年にしよう」と言われたが13 節の時点でもう120 歳前後だった。ノアが乗り込むための食物を用意し、動物を集めるために必要な時間だった。
創世記6:3 そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。
(2)神は「地は、彼らのゆえに、暴虐で満ちているからだ」(13 節)と言われた。これが洪水が起こる理由。
*箱舟
神は、「あなたは自分のために、ゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟に部屋を作り、内と外とを木のやにで塗りなさい」(14 節)と言われた。
《参考》
アメリカに「実物大のノアの箱舟」が作られています。機会があれば一度訪れたいものです。
(1)箱舟は、原語では「テイバー」と言われ、ヘブル語ではなく、エジプトの言葉からきている。意味は、船ではなく箱のようなものだった。(ただ水面に浮くものだった)
(2)「テイバー」という言葉は、出エジプト記2:3 ~6 に記されている。赤ちゃんのモーセが入れられた籠のこと。
”テイバー = 箱舟 = 籠” を表している
出エジプト記2:3-6 3.しかし、もう隠しきれなくなったので、パピルスで編んだかごを取り、それにアスファルトと樹脂とを塗って、子をその中に入れ、これをナイル川の岸の葦の中においた。 4.その姉は、彼がどうされるかを知ろうと、遠く離れて立っていた。 5.ときにパロの娘が身を洗おうと、川に降りてきた。侍女たちは川べを歩いていたが、彼女は、葦の中にかごのあるのを見て、つかえめをやり、それを取ってこさせ、 6.あけて見ると子供がいた。見よ、幼な子は泣いていた。彼女はかわいそうに思って言った、「これはヘブルびとの子供です」。
(3)ノアの箱舟とモーセの籠には、類似点がある。溺死から守られた者には、他の人に救いをもたらす使命があるという点。ノアは、人類に救いをもたらす器となり、モーセはイスラエルの民を解放に導く器となった。
箱舟の材料・ゴフェルの木がどんなものか、今ではわからない。
箱舟には、動物が入るための部屋が作られ、防水機能を持たせるために箱舟の内と外に「木のやに」が塗られた。(新改訳「木のやに」、口語訳「アスファルト」、新共同訳「タール」と訳されている。)
原語は「カファー」で、タールという言葉ではない。「カファー」の意味は、「覆い・贖い」など。これを箱舟の外に塗り沈まないようになっている。
私たちは、イエスの血潮によって「罪が覆われ」、滅びから贖い出された。イエスの十字架は、私たちを永遠の滅びから救うための「箱舟」。
主イエスの犠牲を思い起こし、神に感謝の祈りをささげよう。
滅びから救われた者は、他の人に救いを届ける使命がある。
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