見出し画像

内分泌系は会社に例えると簡単だった!?

今回は生理学の内分泌系について書いていきます。

看護教員時代、学生のほとんどがこの生理学で苦悩し、生理学嫌いに変貌していきました。
しかし、内分泌系は覚えることはそんなに多くないんです。

皆さんは2つのことを抑えるだけでいいです。

①視床下部⇒下垂体⇒臓器・組織の流れを理解する。
②下垂体には前葉と後葉がある。

早速行ってみましょう。

①視床下部⇒下垂体⇒臓器・組織の流れを理解する。


ホメオスタシスはさまざまな臓器・組織で役割分担され行われます。血圧、エネルギー、血糖、その他物質の代謝等、役割は多岐にわたります。

会社に例えると企業理念やどんなものを扱っているのかに当てはまります。会社の方針に沿って、従業員が役割分担しながら仕事をしていますね。
臓器は会社で、ホルモンは従業員になるわけです。

代表的なものと担っている役割は以下になります。

副腎:体液・血圧・心拍数等のコントロール
甲状腺:新陳代謝のコントロール
膵臓:血糖のコントロール
筋肉・骨:筋肉量や骨量のコントロール

大体こんな感じです。このイメージがあるのと無いとではホルモンの理解は段違いでちがいます。

まず、膵臓に当てはめてみましょう
インスリンは血糖を下げる、グルカゴンは血糖をあげる、ソマトスタチンはインスリン・グルカゴンの調節です。いずれも膵臓の役割である、血糖のコントロールに沿ってますね。

さらに、それぞれのホルモンを表にしてみました。

まず、甲状腺に当てはめて解説しましょう。
視床下部が 甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
下垂体が  甲状腺刺激ホルモン
と似ています。
これはどういうことかというと。
視床下部が下垂体に対して、甲状腺刺激するホルモンを、放出するように促しているということです
要するに、甲状腺刺激ホルモン(を下垂体から)放出(させる)ホルモンによって、甲状腺刺激ホルモンが分泌され、甲状腺が働き始めるという流れです。
その他副腎皮質や精巣卵巣に関するホルモンも同様の理解で問題ないでしょう。

②下垂体には前葉と後葉がある


それぞれのホルモンの表をもう一度見てもらうと。
下垂体前葉・下垂体後葉から分泌されるホルモンには違いがあります。
御覧の通り、下垂体前葉は視床下部⇒下垂体⇒臓器・組織の流れになっていますが、
下垂体後葉は視床下部との連携なしでホルモンが分泌されています。

しかし、幸いなことに下垂体後葉からでるホルモンの代表的なものは、バソプレシン、オキシトシンの2つだけです。
したがってこの2つを覚えておけば。残りのホルモンは下垂体前葉から出るということが分かります。

今回は
①視床下部⇒下垂体⇒臓器・組織の流れを理解する。
②下垂体には前葉と後葉がある。
についてやってまいりました

今後はほかのジャンルの記事もやりながら、各臓器のホルモンについての記事をどんどんアップしていきたいと思います。

それではまた。

参考文献
Gerard J. Tortora., Bryan Derrickson. (2007) Introduction to the Human Body the essential of anatomy and physiology 7th Edition. (Saeki Yuka., Mieko Kurosawa., Yasuhiko Hosoya., Kenichi Takahashi Trans.) Japan Tokyo: Maruzen Co.

いいなと思ったら応援しよう!

Ⓜ︎aro|元看護教員
もし役立ったと感じたら、ぜひチップをお願いします!いただいたチップは、今を頑張る看護学生への情報提供のための助けになります。また、激務から脱却して、自分の未来を切り開きたいと思っている看護師に向けて、実践的なアドバイスや学び方を紹介しています。