「そのうち教える」っていつ?
上司「さっきから手が止まってるけど、どうした?」
若手「◯◯さん、これってどうやったらいいですか?」
上司「あー、まだ教えてなかったっけ? まぁ…そのうち教えるから、今はこれやっといて。」
若手「あ…はい。わかりました。」
(って言うか、前も『そのうち』とか言ってたし…。)
よくありそうなやり取りではないでしょうか?
もしかすると上司や先輩が本当に忙しくて、教える時間を作れないのかも知れません。
一概には言えませんが、
そもそも会社内に、若手従業員に教える『内容』や『スケジュール』そして『教え方』は、キチンと存在し
ているのでしょうか?
もし無いのであれば、『若手に教える』というのは、相当難しい事だと思います。
確かにひと昔前は、
「俺たちが若い頃は、先輩の背中を見て自分から学んだもんだ。」
とか、
「忙しい先輩でも何とか捕まえて、教わったもんだ。」
こんな事があったのは事実です。
ただ今は、ひと昔前とは違います。
どちらが良い悪いではありませんが、間違いなく言える事は、
『ひと昔前の普通』を、今そのままやったら、『害』しかありません。
では、この若手従業員(先輩から見たら消極的)は、仕事に対して本当に消極的なのでしょうか?
答えは『NO』です。
決して消極的ではありません。
純粋に疑問に感じた事を質問しただけです。
それに対して『待て』と言われたので、待っただけです。
まずはこのような事があっても、
『イコール消極的』とか『最近の若いもんは…』と結びつける事はやめましょう。
そもそも上司世代と、若手世代では特性が違います。
上司世代 … わからない事は『やりがい』、積極的に質問して、早く一人前になろう。
若手世代 … わからない事は『不安』、自分勝手な事をせず、ちゃんと指示に従おう。
若手世代は、『ちょっと先』をイメージできる方が、『やりがい』を感じてくれます。
なので、『若手の成長を本当に望んでいる』のであれば、
まずは、教える『内容』や『スケジュール』そして『教え方』をキチンと作り上げる事をオススメします。
もし、『若手トレーニングプログラム』のようなものがあれば、
若手世代の基本作業(動作)習得は、かなり短時間で済みます。
そして、最大の『副産物』があります。
『カイゼン』です。
今までのやり方をキチンと習得した上で、
上司世代が想像できないような『アイデア』を出してくれる事があります。
会社に『良い意味で染まっていない』ため、自由な『アイデア』が出てくるのは、当然と言えば当然です。
「若手が成長しない…。」
「若手がまた辞めた…。」
わかります。
ただそれは、『ひと昔前オペレーション』が、その原因になっているのが実態です。
若手世代は、想像以上に優秀です。
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