オンてらストーリー 0章 #3〜みずも編〜 オンライン寺子屋立ち上げ記
たまに夜中走るとき、思ってもなかったようなことが繋がったり、
意識していない記憶が急に浮かんだりする。
中村さん曰く、アイデアが生まれるタイミングは、朝早く起きたとき・走ってるとき・お風呂はいってるときだそうで、その理論だと私が何回お風呂入っても及びませんけど、といつも思っている笑。
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4月23日
2日前に中村さんとnoteの記事を出してから、みるみるレビュー数が増えていって、noteのおすすめ記事に載ったり、声をかけてもらったりした。
中村さんとのnoteでの初めての共同編集の記事。
あっという間にいいねが100に到達した。
学習センターでも、英単語ラジオや出来る企画が増えてきて、右往左往していた自分のエネルギーが正しい方向に流れ始めた感じがした。
自宅で記事をまとめるために、コロナの対応に困っている先生たちのFacebookのグループをしらみつぶしに読んでいた時、膨大な量の先生方お手製の資料や知見に、ただただ圧倒された。
毎日、働いている勤務先や高校でも、大人も子どもも一丸となって前を走る姿を見ていたから、「日本中の先生方が、同じようにやれることを探して、手を動かしているのだ」と勇気をもらった。
「じゃあ私は何ができるのだろう??」と、改めて歯をくいしばった。
それと同時に、目に入ったのは、
「無力でした」、と始まる投稿。
・オンライン授業の提案が受け入れてもらえなかったこと。
・動きたくても人手や手段が足りないこと。
まさに島前高校でも、先生方が夜通しの対応が続いていた頃だったから、想像以上に現場は苦しくて、精一杯やっていることが容易に想像できた。
(島前高校では、驚くほど迅速な対応を先生方・関係者の方々が有機的に行っていた。)
先生たちはこれほど生徒のことを思っていて、動きたくて仕方がないけど、
「その想いは生徒に届かないだろう」
と、そのfacebookの投稿をみて、やるせない気持ちになった。
だれもが目一杯やってるのに、
「トップの忙しい人たちのYESを聞けないと動けない・悔しい・無駄になる」
という構造は、これほど意志と余力がある先生方がいるのに、もったいないなと感じた。
目の前にいるのは、一人の個人なのに、学校や組織の枠組みだと、電話一本がかけられないことがある。
目先のやり方が難しいなら、他の方法を探せばいいだけ。
私が島前に来て尊敬する方々や、中村さんの遠隔指導方法から教えてもらったのは、そのことだったと思う。
「なにかを良くしたい!!」という気持ちが、ルールや制約に捉われることなく、もっと直に・まっすぐに届いてほしいと感じた。
オンライン寺子屋も、私たちで始めたから「そのやり方で」「オンライン指導だけ」をやりつづける組織じゃなくて、余力のある人たちのその余力を、少し助けが必要な人に届ける場所にしたいと思う。
それ以外は全部便宜上のルールで、「出来る限り柔軟でありたい」とも思った。
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あの夜走りながら見たのが流れ星だったと気づいたのは、次の日の朝礼の時だった。
ツーっと細い線みたいに光るのがみえて、
「あれ?流れ星かな」
と思った程度だったけれど、海士町の星が綺麗なのには慣れているから、ランニング記録にメモしたくらいだった。
朝礼で他のスタッフに話したら、
「昨日、こと座流星群のピークだったもんね」
と言われた。
「あ、やっぱり流れ星だったんだ」と思った。
海士町にきてから、これまでの出会いや考えが繋がる瞬間が何度もあって、走りながらそんなことを考えていた。
3回願い事は唱えてないけど笑、今年はおみくじも大吉だったし笑、また繋がりますように。
2020/04/23 斉藤みずも オンライン寺子屋共同発起人 島根県隠岐國学習センター職員
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