オンてらストーリー 0章 #1〜みずも編〜 オンライン寺子屋立ち上げ記
「今日できちゃうよね、ね笑笑笑」
コロナ期間に始めたというGoogle documentを使った遠隔個別指導の方法を教えてくれながら、画面越しにケラケラ笑ってくれた。
中村さんが言うと、本当にできそうだから、不思議だ。
久しぶりに話したのに、「島に行ったんだって?最近どう?」みたいな会話はそっちのけで始まった遠隔指導法伝授(笑)。
どこまでも生徒が何を欲しているかを考え、行動する姿勢が”らしいな”、と思った。
***
2020年4月。未曾有の肺炎のウイルスで、人々の動きが鈍った。
変化に強い者はぐんぐん進み、そうでない人はぽかんと目の前が余白になる。
詳しくは省くけれど、3月の私はボタンを掛け違えたみたいに、翌月にはやってくる新年度に不安しかなくて(彼氏とも距離おこうと話したし)、世の中に膨らむ不安の渦に気付かずにいた。
4月に入って、あれよあれよと高まる警告のサイレンに、どうしたらいいかわからなくなった。
動ける余力はあったが、下手に動くと拍子抜けする感覚があり、張りつめた緊張感がぷつんと切れないように、息をひそめるみたいに勤務先に行っては、終始落ち着かずにいた。
「話したい人と話そう」と振り切って、前職の同期・先輩・高校/大学時代の友人に連絡をすることに決めたとき、そのなかの一人が、中村さんだった。
「あの時、この遠隔指導方法広まるといいですね!!」
という素直な感想に対して、
「島前高校で広めてよ、」
なんて冗談交じり言ってくれたけど、まさかこの1カ月後に、オンライン寺子屋という形で全国から100人以上の生徒さんを迎えるとは思ってなかった。
「これができたらいいよね!楽しそう!」
と思って始めたワクワクした気持ちを、迷ったときはきちんと思い出すようにしよう。
2020/04/13 斉藤みずも オンライン寺子屋共同発起人
島根県隠岐國学習センター職員
<オンてらストーリー 0章 #2〜まさき編〜 オンライン寺子屋立ち上げ記>
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