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山葵しょーた。ひとり言う。

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本
ひとりごと。呟いてます。
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山葵しょーた。
山葵しょーた。

山葵しょーた。

「泣きそうだ」

変だ。財布がない。
買う物を一頻り選んだが、それどころではない。落とした気もしたが、家に忘れたと信じて家路を急ぐ。

iPodからはindigo la Endの「she」が流れる。
繰り返される「泣きそうだ」というフレーズ。
絵音くんが自分の今の気持ちを歌ってくれているようだ。

あった。

山葵しょーた。

山葵しょーた。

「ARカフェ」

カフェで「ポケモンGO」をするのは良いけど、こちらにスマホを向けるのは止めてくれ。

その位置からだと確実にこのテーブルの上か、
最悪膝の上にポケモンが座ってる事になる。

恥ずかしい。

彼女らのAR機能がOFFになっている事を願う。

山葵しょーた。

山葵しょーた。

「サカナ」

「ボーっとするな。
お前、死んだ目のような魚だぞ。」
と言われた。私は魚ではない。

それを言うなら「死んだ魚の目」である。
私が魚に見えたのなら
「死んだ魚の目」をしているのは、
あなたの方である。