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パリ|美食の国フランス(デザート編)

焼きたてのバゲットを小脇に抱えてお洒落な通りを颯爽と歩く。ぺったんこのバレエシューズ。ボーダーTシャツにスキニーデニム。アクセントのベレー帽。妄想が膨らむ。今回はパリで食べたスイーツのお話。

何のケーキが好き?迷わず答える「ミルフィーユ(Mille-feuile)」。ミルは1000枚、フィーユは葉っぱ。何層にも重なったパイ生地にカスタードクリームが挟まったフランスのお菓子。バターたっぷりのサクサク生地がたまらない。老舗の「ダロワイヨ(Dalloyau)」。ミルフィーユと「オペラ(Opéra)」をシェア。オペラはダロワイヨ発祥。コーヒーとチョコと黄色いスポンジ生地の層はオペラ座の観客席。オペラに乗っている金箔はオペラ座の上にある金の琴。ミルフィーユを横に倒しナイフを入れる。パリッ、サクッ。バター香りが上品なクリームの甘さとともに口いっぱいに広がる。幸せ。

朝食用に菓子パン「ヴィエノワズリー(Viennoiserie)」。ウィーン(Vienne)から伝わった卵やバターたっぷりのリッチなパン。迷わず選ぶシンプルな「クロワッサン(Croissant)」。高校生のとき1人で行った東京。田舎っ子。飛行機も地下鉄もはじめて。泣きそうになりながらたどり着いたホテル。翌朝バターがたっぷりねりこまれた大きなクロワッサンが迎えてくれた。それ以来クロワッサンは少し特別。パン屋さんでシンプルなクロワッサンとチョコが入ったブリオッシュを購入。明日の朝が楽しみ。

最近のマイブーム「カヌレ(Canelé)」。ボルドー発祥のラム酒とバニラ風にの小さなお菓子。茶色く香ばしい表面はギザギザの波型。内側はしっとり弾力のあるカスタード。最近はフレーバーも多彩。コーヒーや抹茶フレーバーにフルーツ入りのカヌレ。トップはジャムやクリーム、パウダーシュガーが彩る。まるで宝石箱。でもせっかくフランスに来たのならオリジナルのボルドーカヌレが食べたい。ワイン造りの工程で使われた卵白。余った卵黄のアレンジがカヌレ。専門店「ベラルドラン(Baillardran)」。寝る前にワインのお供にカヌレを1つ。美味しい。

飛行機に乗るまで甘いもの熱は冷めない。旅の締めくくりは日本でもお馴染みの「ラデュレ (Ladurée)」の「マカロン(Maxaron)」。定番のガナッシュが挟まったマカロンはラデュレ発祥。シャルル・ド・ゴール空港(CDG)でも楽しめる。パステルカラーのお店に並ぶ色とりどりのなマカロン。ふと幼いころを思い出す。旅好きの老夫婦。毎回いただいた異国のお菓子。ある日、箱を開けるとカラフルな丸いお菓子が目に飛び込んできた。大好きなピンク色を齧る。サクッ、ねとっ、甘酸っぱいベリーの味が口いっぱいに広がった。大人になった今の定番はピスタチオとショコラ。幸せに包まれながらはじめてのパリを後にする。

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ダロワイヨ(Dalloyau)
https://www.dalloyau.fr/
ベラルドラン(Baillardran)
https://www.baillardran.com/
ラデュレ (Ladurée)
https://www.laduree.fr/

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