終活ブームに潜む危険・石材店の実情 お墓編その9
石材店てなんだろう? その業界の特徴
お墓は商品の特性から、買い替えの需要や車のように一人一台みたいな個人単位での購入が望めないので、石材店は常に集客に多額の費用を使っていると書きました。
では、お墓を売る石材店とはそもそも何なのか?
建築業のようで建築業でなく、不動産業のように一見みえて不動産屋でない
不動産業なら宅建業法、建設業なら建設業法で消費者を保護してます。
土地や建設に関わる業界にはさまざまな規制をする法律があり、免許等必要になりますが高額な「お墓」をつくる石材店には、何ら免許や資格は必要ありません。
でも「お墓に関する資格もあるじゃないか!」と思った方もいるでしょう。
石材業界にも、さまざまな民間資格が乱立している状態です。
例えば、終活アドバイザー・お墓相談員・お墓ディレクター・墓地清掃士など民間団体が主催する資格があります。
これらは、業務をするうえで必須という訳でもないですし、石材店時代は資格とるなら客を取れという世界でした。
しかも、資格取得も講習会に受けるだけとかテキスト持込可の試験とか簡単です。
誰でも、お金と寺にコネがあれば開業できます。
中国で加工した石を専門商社を通じて輸入し、無資格(墓石施工に特別な資格は要りません)の職人が半日程度で墓域に石を据え付けるだけです。
特に、最近はやりの芝生タイプ墓地などは3時間程度で施工が終わります。
それにヘタをしたら数百万円のお金を一時的に預ける危険性を理解して、石材店を見極めましょう。
いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。